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ゲームサントラ紹介#67 クロノ・トリガーOST

 『ファイナルファンタジー』シリーズの制作会社スクウェアと『ドラゴンクエスト』シリーズの制作会社エニックスのトップが手を組み、発売されたのが『クロノ・トリガー』である。ゲームとしては極めて高水準であり、紛れもない名作として国内外問わず認められている。 曲も名曲揃いであり、名作のBGMとして文句のないクオリティである。

 デモ画面を初め様々なところで流れる本作のメインテーマと言うべき「クロノ・トリガー」がその筆頭で、メロディックで勇ましいこの曲はプレイヤーの心を捉えて離さないことだろう。壮大な冒険を予感させる曲だ。

 本作ではフィールド曲の評価が特に高い。まず「やすらぎの日々」ではどこまでも優しいメロディーが現代フィールドの曲として流れ、癒しの音楽とも言っていい出来栄えである。同じく現代フィールドの「みどりの思い出」はメインテーマのメロディーを用いつつどこか寂しい感じのノスタルジーを感じさせる曲調であり、これも素晴らしい。
 中世フィールドの「風の憧憬」もとても人気の高い曲である。こちらも寂寞としつつもどこか神秘を感じさせるような曲調で、聴いていると不思議な雰囲気に包まれる。
 古代フィールドの「時の回廊」も同様に極めて人気の高い曲である。不思議なイントロから始まり、幻想的で民謡のような調子でもある。曲単体でも申し分ないが、ゲーム中の画面を見ながら聴いていると一層素晴らしく聞こえる。
 これらに比べると地味だが原始時代のフィールドの「風と空と大地のリズム」もかなり雰囲気重視ながら癖になる味わいがある。

 ゲーム序盤から聴くことになる「ガルディア王国千年祭」もお祭りらしい賑やかな曲であり、雰囲気十分。またそれをアレンジしたような(厳密には同じメロディーではない)「星の祝祭」も神秘的な感じがして心地いい。

 題名通り陽気な曲調の「愉快なスペッキオ」も忘れ難いし、エンディングの「遥かなる時の彼方へ」もいつまでもその幻想的な雰囲気に入り浸っていたい。

 また本作未使用曲(DS版では使用されている)である「歌う山」はとてもメロディーが美しく、ゲーム中で使われないのが勿体無いくらいである。「歌う山」を本作で一番好きだとする人もいる。

 戦闘曲としてまず通常戦闘曲「戦い」、ボス戦闘曲の「ボス・バトル1」は特筆した要素はないものの王道的で、各々のバトルシーンを盛り上げるのに十分。「魔王決戦」は不穏なイントロの後に一気に盛り上がる、貫禄ある曲である。そしてメロディックな「世界変革の時」とテクノ調の「ラストバトル」も最終決戦として十分。

クロノ・トリガー

愉快なスペッキオ

歌う山

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