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ゲーム感想記#56 メトロイドプライム

『メトロイドプライム』はそれまでのメトロイドシリーズが初めて3D化されたゲームである。根本的なシステム面は今までのシリーズうまく継承しつつ、3D化ならではの新要素をうまく取り込み、絶大な人気を誇る。
 さて、本作のゲームに対する私の感想は

完璧なゲーム、だが二度とプレイしたくない


になる。

ゲームとしては完璧である。マップ構成、アクション、ボリューム、新要素
、問題点のなさ、あらゆる点で付け入る隙がない。難易度も高いが、理不尽を超えないギリギリのラインを攻めていて、実に絶妙。人気が高いのも頷ける。

初の3Dメトロイドは絶妙な高難易度

ではなぜ二度とプレイしたくないのかというと、やり応えがありすぎるからである。理不尽ではない、としたがそれでも高難易度であることには変わりはない。まずむずい。死んでしまうことが何回もあった。そしてアイテムを手にいれ仕掛けを解きながら進めていくゼルダ的な謎解きも本作にあるが、それがかなりむずい。ステージは広大で正直攻略情報なしではとてもクリアできない(少なくとも私は)。中盤あたりから私はひたすら攻略サイトをみてゲームを進めていくことになった。
 そもそも一番最初の、チュートリアル的なステージですらかなりの難易度である。シリーズ恒例の時間制限ありの脱出(通常はラスボスを倒してから)が、本作ではいきなり行うことになり、このステージをクリアするだけでもかなりのプレイヤーが振るい落とされたのではないだろうか。

 本作の新要素として「バイザー」を使ったものがある。同じ視界でも画像を切り替えることで見えない敵を見えるようになりそれで倒してくものだが、視界を変えると画面がぼやけたりして、なかなかプレイしにくくなる。演出も含め3Dをふんだんに駆使した非常に斬新なシステムと言える(特にグラフィックが大幅にパワーアップしたリマスター版が素晴らしい)が、それが本作の高難易度に一役買っている。

幾つかの「バイザー」に切り替えることで敵が見えるようになるが、代償として画面が見づらくなる


 ラストバトルではこの「バイザー」がふんだんに取り入れられた戦いになっていて実にやり応えのあるものである。そしてラスボスを倒したことにより感じたのは達成感より、もうプレイしなくて済む義務感からの解放である。

宿敵のリドリーも登場

 本作の付け入る隙のなさとあまりのやり応えにより、本作の再プレイはもちろん、続編のプレイですら私はやりたいと思った。つい最近、ついに『メトロイドプライム4』が発表され大いに沸いたが、それもプレイするかどうか迷ってしまうほどである。とはいえアクション好きならやはりプレイすべき作品であろう。


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