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ゲームサントラ紹介#51 Valkyrie Profile OST

 『ヴァルキリープロファイル』は北欧神話を題材にしたゲームである。基本的にはRPGだが、世界観やシステム、シナリオ展開はそれまでにないもので、今なお多くのファンを魅了している。
名作ゲームにふさわしく曲も名曲が多い。作曲者特有の、曲を勢いよく叩きつけるように進行させていくという曲作りが本作でふんだんに発揮されていて、耳に残る曲が多い。

 なおサントラはPS版とPSP版の二種類あるが、圧倒的にPS版がお勧めである。PSP版は音が柔らかくなっていて、PS版のシャープな電子音が台無しになっている。
 
 一番人気であるのはやはり通常戦闘曲「未確認神闘シンドローム」だろうか。作曲者らしい戦闘曲で、格調高い。とても王道的で、聞いていて安心する。そして私としてぜひ聞いてほしいのがボス戦の「Confidence in the Domination」。出だしから跳ねるように猛烈に勢いが強く、そして曲が進むにつれ更に次第に盛り上がっていくのはとても印象的である。この曲をバックに戦闘すれば気分の高揚は間違いなし。後にバンドアレンジされたりもしているが、正直イマイチで、この電子音だからこそ曲の魅力が出るのだと思う。
 
 ダンジョン曲も様々あり、基本的にどれもアップテンポなものである。それらの中で私は「急減至極生命力」が特に好きである。これまた作曲家らしい曲で、特に後半の叩きつけるように進んでいくのがとても爽快である。勢いのいい曲が多い中でも特に勢いのある曲だ。また「The First Unison」もいい。こちらはそこまで勢いがいいわけではなく、結構メロディーが前面に出ている。ただどこか憂愁さも漂わせていて、他の曲にはない魅力を備えている。他には「一条の闇、一条の光」「Hard Chain Reaction」や、勢いあるが暗めの「古代悠久あまねし幻想」も気に入っている。

 落ち着いた感じの曲もそこそこあり、その中でも特に気に入っているのが「水と光と風の中で」。アジア民俗的な曲調で、海での陽射しがとても感じられる曲だ。他にはどこまでも悲しく沈む「薄霧」やオルゴール的な「心の小片」もいい。またフィールドを壮大に駆け巡る「天空の扉」も今作を語るにおいて外せない曲だろう。

Confidence in the Domination

急減至極生命力

一条の闇、一条の光

Beast of Prey

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