小さなブランドを運営することの楽しさと難しさ。D2Cブランド"MYTONE”の魅力とは。
はじめまして。
デザイン会社 and Supply の藤井です!
突然ですが、皆様は " MYTONE (マイトン) "をご存知ですか?
MYTONEは、and Supply が手がけるホームグッズブランドです。
noteをご覧いただいている皆様のなかにも、instagramの広告や、商業施設でのPOP UPで見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、 MYTONEのブランドディレクターを務めています。
以前の取材記事にて自身の仕事内容やブランドへの想いをお話していますが、今回は私自身が執筆する初めてのnote 記事です。
(取材記事もぜひ以下よりご覧ください)
今回は初回ということで、MYTONEをご存知の方も、そうでない方にも。
まずは、ブランドのコンセプトや魅力をご紹介をさせてください!
ホームグッズブランド "MYTONE"とは
MYTONEは、アートやデザインをプロダクトに落とし込んだホームグッズブランド。
我々 and Supply のデザイナーや、国内外のアーティストによって手がけられたデザインを、ホームグッズに落とし込み、日常で楽しめるアートとして表現しています。
ブランドの立ち上げについて
MYTONEは、今年の7月でブランドローンチから3年が立ちました。
2020年に、and Supply代表 井澤によって立ち上げたブランドです。
普段触れ合う機会の少ない"アート”をより身近に、そして気軽に楽しんでほしいという想いを込め、日常生活のなかで触れ合う機会の多い、ホームグッズに落とし込むことで、皆様に提案をしています。
ブランド立ち上げ当初、井澤が綴ったnoteの一部を以下に抜粋しています。
デザイン会社だからこそ、より身近にアートやデザインに触れる機会を、MYTONEを通じて作っていきたいと考えています。
その想いを綴った弊社代表井澤のnoteの全文は、ぜひ以下よりご覧ください!
現在のMYTONE
現在は、バスタオル、タオルブランケット、ラグ等といったファブリック製品をはじめ、ポスター等のアイテムを展開しています。
初めは数デザインから始まったMYTONEも、今ではタオルで24種類、ポスターで32種類程。
新作デザイン現在進行形で企画中しており、来シーズンに向けて新たなアイテムが続々入荷予定です。
自社のオンラインサイトでの販売からスタートしたMYTONEですが、今では、全国各地の商業施設やセレクトショップで、月に2〜6本程POP UPを開催しています。
POP UP開催時は、普段MYTONEの事業に関わっているメンバーだけでなく、and Supplyの設計や飲食チーム等、他事業に関わるメンバーや、周りの友人や先輩に声を掛けて販売応援に来ていただくことも。
時には妹に声を掛けて、家族を巻き込んでイベントの実現をしています。
少ない人数だからこそ、イベント開催時は人手をいかに確保するかが毎回の課題です。
出店を行いたくても、人員が足りず断念することもしばしば…
MYTONEは、少人数で運営しているブランドですが、こうして周りの協力を得ながら成り立っています。
いつも快く、力を貸してくれる仲間には心から感謝しています!
最近では、インテリアショップやアパレルブランドへの卸やOEM等、MYTONEを手にとっていただく機会も増えました。
普段、オンラインサイトでアイテムを販売する私たちにとって、お客様と直接対話する機会が増えたことや、信頼できる販売先様の手を通してお届けをできる機会が増えたことを、嬉しく感じています。
MYTONEの魅力とは
さて、そんなMYTONEですが、他のブランドにはない魅力はどのようなところか。
その魅力の一部をご紹介したいと思います。
鮮やかなカラーリングと創造的なアートワーク
”MYTONE”のその名の通り、
MY(自分の) TONE(色合い)
を日常に取り入れることで、自分色に毎日を彩ってほしいという想いのもと、誕生したブランドです。
例えばピンクをデザインに取り入れる場合、デザインに合わせて異なるピンクを選んで表現する。
それぞれの"MY"TONE"が選択できるよう、既存のカラーバリエーションと被ることのないようデザイン開発をしています。
MYTONEの定番人気のタオルプロダクトは、デザインデータに合わせて染料をつくり、それぞれの糸を染色しています。
表現したい色合いを作り出すところから行うことが、デザイン会社だからこそのこだわりでもあるのです。
デザインについては、先述の通りand Supplyデザイナーが行うことはもちろんですが、チームメンバーが気になったアーティストにデザイン作成のオファーをすることも。バスタオル”Dancing flower”を手掛けたデザイナー SOAさん については、私自身が一目惚れしたアーティストのうちの一人。
SOAさんを知ったのは、友人の中国茶ブランドのパッケージデザインを手がけていたことがきっかけ。
シンプルなグラフィックの繊細のなかにも、どこか凛とした表情のあるグラフィックに惹かれ、ぜひMYTONEのアイテムをお願いしたいと思い、友人を介して、コラボレーションの実現に至りました。
MYTONEはカラーの鮮やかなアイテムを多く展開していますが、SOAさんデザインのバスタオルはモノトーンをチョイス。
但し、MYTONEらしい遊び心のある色使いを表現できるよう、サイドに赤いステッチや、ポイントカラーのブルーグリーンを差し込んでいます。
完成までに、いくつものカラーバリエーションのなかから選定を行い、最終デザインの決定に至ります。
SOAさんならではの色使いの発想が新鮮であり、販売から半年以上にかけて、継続して人気のあるデザインです。
▲SOAさんのアーティスト紹介もぜひチャックしてみてください!
外部のアーティストにデザインを依頼する際は、デザインのモチーフ案等の細かな指定はせず、アーティストの方にお任せをすることがほとんど。
もちろん、前提としてMYTONEとして共感できるアーティストの方にお声かけさせていただくのですが、各アーティストのトンマナや個性を活かした内容でデザインを作り上げていただきます。
アイテムひとつひとつに、デザイナーやアーティストそれぞれの想いや背景が込められており、SNSや商品掲載ページにもご紹介をしています。
ぜひそれぞれのデザインを想いを照らし合わせて、ご覧になってください。
デザイン背景を知ることで、より愛着の湧く1枚になっているかと思います。
日常で心地よい品質
さて、もう一つの大きな魅力は、製品の品質です。
MYTONEのアイテムは全て国内生産。
タオルの名産地として名高い、愛媛県今治市で製造を行うバスタオル。
徳島の工房で1点1点ハンドメイドされるラグ等。
見た目だけでなく、肌触りや質感にもこだわりをもって生産することで、
日常に取り入れて心地の良いアイテムを目指しています。以前、今治工場に製造工程を見学に伺いましたが、1枚のタオルが仕上がるまでには、自身が思っていた以上のいくつもの工程を経て、出来上がっています。
MYTONEのタオルは、ベロアのような柔らかな質感が特徴ですが、その質感を生み出すためにも、プロフェッショナルな技術を持ち合わせたスタッフによって、いくつもの工程を経て再現されているアイテムです。
MYTONEは、贈り物としても人気があります。
永く使える品質の良いアイテムだからこそ、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
出産祝いとしてバスタオルを贈れば、おくるみとしても使えます。
二人の好みに合わせて、ペア向けに贈れるバスタオルのギフトセットも取り扱っています。
ブランド運営の裏側
小規模ブランドのクラフト感
MYTONEのアイテムの魅力をご紹介しましたが、ブランドとしてはまだまだ発達途上。
最近では、スタッフを新しく迎え、さらに気合をいれていくぞ!と意気込んでいますが、とはいえ数名でブランドを運営する少数精鋭チーム。
運営予算についても、運営の一部を外注できる程には予算が潤沢にないのが現状です。
ECページの構築、商品企画、POP UP運営、マーケティング企画等、運営に関わる全てを自分たちの手で行っています。
但し、そのクラフト感がブランドを運営する楽しさであり、モチベーションでもあるのです。
例えば、MYTONEのinstagramに投稿している写真は、企画から撮影までの全てチームメンバーで完結。
さらには、モデルも撮影場所も、友人や知人に声をかけ、協力を仰ぎながら実施しています。
▲会社全体で仲の良い友人宅にお邪魔して撮影をさせていただいています
身近な友人や知人と作り上げていくブランドには、愛情と愛着が詰まっていきますし、協力をしてくれた方々がMYTONEに共感をもってくれることが、私たちの大きなモチベーションとなっています。
こうして、自らの手と、信頼できる協力者がMYTONEらしさでもあるのではと思っています。
ヒントはマーケットに落ちている
ブランド運営のヒントは、他社のD2Cブランドやマーケターから得ることもあります。
私は、and Supplyに入社する前は、アパレルブランドのPRとして勤務していました。
ブランドの運営に携わる仕事をしていましたが、ブランドの規模が違えば、当然携わるスタッフ人数、予算も変わります。
こうして、自身が舵取りをするとなった時、身動きのとれない自分がいました。
実力の無さや無知であることに心底落ち込みました。
だからこそ、日々周りから情報や知識を得て、トライアンドエラーを繰り返しています。
これまで様々なブランド、マーケターが発信する知見をチェックしてきましたが、「ひとりEC」著者の三浦 卓也さんの情報は、よく拝見しています。
ラジオ、X(旧Twitter)、LINE、note等、様々なプラットフォームで発信をされています。
ECサイト「ミウラタクヤ商店」の運営を、すべてをひとりで行なっている三浦さん。
おひとりで運営されているからこその工夫や、お客様とのコミュニケーション方法等、MYTONEとしても学ぶことが多くあります。
ブランド運営に関わる方、ブランドの立ち上げを検討されている方はぜひチェックしてみてください!
今でもまだまだ勉強中の身ではありますが、学びを得て、自ら考え実施したことが、ブランドに目に見えて影響があることが、大きなモチベーションとなっています。
今後の展望
商品ラインナップについて
今後は、ホームグッズを軸に、さらに商品カテゴリを増やしていきたいと考えています。
現在企画しているのは、ルームシューズや新素材ブランケット、バスローブ等。
ロットや制作時のデザインの制約等、新商品開発にはクリアすべき壁が山程ありますが、新しくプロダクトを生み出す楽しさや喜びも同時に大きくあります。
MYTONEを運営する and Supply は、空間設計や壁画、飲食店舗等、”場づくり”を手がけるクリエイティブチームだからこそ、表現できるプロダクトを今後も提案していきます。
これからパワーアップするMYTONEに、ぜひご期待ください。
MYTONEに願うこと
今回MYTONEについてご紹介しましたが、MYTONEとの出会いで、日常の過ごし方に発見やポジティブな変化を与えることができれば嬉しいです。
MYTONEは、バスタオルをタペストリーとして使ったり、タオルブランケットをソファカバーに使用する等、アイテム本来の使用用途から派生して、インテリアとして楽しむことができます。
お部屋を自分好みにアップデートしたいけど、家具を買うにはハードルが高い…
大物を買ってしまうと好みが変わった時に後悔するのでは…
そんなときに、MYTONEのファブリックを取り入れれば、手軽にがらりと空間の雰囲気を変えることができる。
アートやインテリアを、その時々の気分や好みに合わせて、ファッション感覚で気軽に楽しむことができます。
誰しもが、気軽に空間づくりを楽しめるための入り口となるアイテム。
MYTONEとの出会いをきっかけに、インテリアに興味を持つ、キャンプへ行く、友人とのコミュニケーションの時間が生まれる等。
そのお手伝いをするのがMYTONEの役目でもあります。
ライフスタイルをいい方向に変えるきっかけに、少しでも介在できたら幸せです。
さて、初回ということで少し長くなりましたが、今後もMYTONEについてnoteに綴っていければと思います!
ぜひ今後も応援いただけると嬉しいです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
個人のinstagramでも情報発信するので、ぜひご覧いただけますと幸いです!
instgram:@fujii__yumi