#92 親友
今日は親友に誘われて、ご飯を食べに行きました。
なんも飾らない普通の食堂です。
ふと、彼は僕の進めているプロジェクトについて聞いてきました。
「お前はどこを目指している?」
「何を伝えたいの?」
今僕の考えていることを伝えました。
でも、彼に指摘されると、何にも返す言葉がなかった。
自分の進めている物事なのに、自分がどうしたいのかを伝えられない。
結局僕な何のためにやっているのか?
口を開けば根拠のない上っ面ばっかり。
問いに答えられなかった。
「自分」を持っていない自分にイライラしたよ。
全然飯が美味くない。
食事が食べ物を体内に入れる作業になっている。
俺はやっているつもりだった。
でも、やっているつもりでここまで来ていたんだ。
時間がたつにつれ、いろんなものを吸収してきたのはいいけど、どこか見失っていた。
こんなんじゃいけないね。
こんなんじゃ成功するわけがない。
ゴールはどこなんだい。
「僕が本当にやりたいこと」
僕は今、スタジアムをテーマにプロジェクトを進めている。
秋田に生まれる新スタジアムについてだ。
「若者の声を届けるために」
「秋田の元気と挑戦する文化を生み出すために」
そう言ってきた。
でも、その根源は何だ?
2007年5月6日、アルビレックス新潟VSヴァンフォーレ甲府
当時、僕が小学1年生。
初めて見たビッグスワンのあの景色と感動が忘れられなくて、
あの時心にこみあげてきた、グァーーっと来る何かを感じて欲しくて、
そこから14年変わらない、この感情を伝えたくて。
同じものを僕は届けたいんでしょ?
子供たちのために
社会がどうだとか、情勢がどうかとかそこじゃね-んだ。
それはすべて、現在・未来の子供たちのためなんだよ。
3年半の間で、僕はサッカーを子供たちに教えてきた。
ぶっちゃえ言えば、その子たちの笑顔が見たくて頑張っているんだろ?
だから挑戦し続けてきたんだろう?
今の僕の原動力のすべては彼らの存在だろ?
そうじゃん。
彼らとともに戦ってきて、見てきたもの・得てきたものがある。
苦しい時間の方が当然のように多いかったよ。
でも、目標に向かって一緒に全力で戦ってくれる彼らの存在が、何度も僕を救ってくれたじゃん。
彼らが教えてくれたんだよ。
僕の挑戦へのエンジンなんだ。
「現在・未来の子供たちのために。」
彼らが憧れる存在になるために
彼らが自分のやりたいことに夢中になれるように
彼らが夢を追いかけるために
彼らが笑顔でいられるように
そのために、
僕自身が憧れを追いかけ、
僕自身が自分のやりたいことに夢中になり
僕自身が夢を追いかけ
僕自身が笑顔で生きる
子供は大人を見て育つ。
その姿を見せたくて、そんな存在になりたくて
僕は挑戦しているんだ。
もう何回も遠回りしちゃったよ。
今回もまたやらかしていた。
でもそんなの関係ない。
それも挑戦から生まれた景色。
間違えててもいい。
でも、このまま終わりたくない。
ここから再出発
一歩ずつ前へ進み続けるしかない
一緒に手を取り合ってくれる仲間もいる
進むしかないんだ
俺は行く。
親友へ
いつも本当にありがとう
うれしい時は一緒に喜んでくれる
僕が苦しい時に君はいつもケツを蹴り飛ばしてくれる
ダメなところも「ダメ!」って言ってくれる
そんな君にいつも助けられているよ
今回もそうだった。
いつもありがとう。
いつか僕は君の夢の力になりたい
僕も君も今はその道中にいるだろう
いつか一緒につかみに行こう
子供たちのために。
安藤立星