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踏みだす貴女を好きになる

シャニマス3rd東京公演の感想です。

わたし!day2現地握ってました!!
光あれ!!!イェイイェイ!!!!!!!
この話おしまい。


ライブのインターネット配信が増えている。大きな規模のライブは殆ど配信されていると言ってもいいだろう。時勢ゆえ、現地やライブビューイングへ赴けない人でもライブを見られて、とても素晴らしいことだと思う。

そんなインターネット配信と同時に広まったのが、アーカイブ配信だ。インターネット配信の映像を、後日、特設ページにて見ることが出来るというものだ。これまた素晴らしい。インターネット配信は場所や距離の問題を、アーカイブ配信は時間の問題を解決した。もはや、神の御業だ。

アーカイブ配信が広まったことにより、ライブ終了後、ものの数時間で再びライブを見ることができるようになった。非常にありがたい。もう一度見たいシーンをすぐ振り返れるようになり、カスみたいな記憶力の持ち主である私でも、それなりのライブレポを書くことができるようになったのだ。

そう、例えそれが、大泣きによって記憶がゴッソリ抜け落ちてしまった”アイドルマスターシャイニーカラーズ 3rdライブツアー PIECE ON PLANET 東京公演”のソロパートについてだったとしても。



SOS

泣ける。

この曲を初めて聞いた時、kawaii future bassをアイドルソングに寄せたみたいな感じがしてめちゃめちゃ嬉しかった覚えがある。ストレイライトでパフォーマンスをする冬優子は、カッコいいに大きく振れていると思っていたから。

冬優子はカッコイイし、カッコいい冬優子はもちろん好きだ。だが、可愛い冬優子も見たい。そんなことを思っていた時分、この曲がリリースされた。ストレイライトを離れて1人でステージへ立つ冬優子のために作られたこの曲は、カワイイに振り切った曲だった。ジャンルまでkawaiiだ。

はちゃめちゃキュートでポップなこの曲が、冬優子の成り立ちを知れば一変、泣ける曲になる。いい曲もらったねぇなんてブツブツ言いながら泣く。『SOS』は泣き曲だ。だが、このステージを終えた冬優子へ、私は「泣けた」とか「感動した」ではなく「可愛かった」と言いたいと思う。

甘いのに耳をスッと抜ける声が可愛い。コテンと首をかしげる仕草が可愛い。「ときめいてる」のウインクが可愛い。手の甲を見せながらスライドする振り付けが可愛い。「助け出して」のあとの満面の笑みが可愛い。控えめにクラップを煽る仕草が可愛い。エトセトラ、エトセトラ。

冬優子ー!可愛かったぞー!うおおおおおお!!!


常咲の庭

泣ける。

3rd東京公演ソロパートの中で、もしどれか1曲だけ固定カメラの映像が見られるとなったら、私はこれを選ぶ。1番で背景映像が雨滴みたいなピアノにあわせて暗転して、サビに入ると波紋が描かれた水色に変わるところとか、キューブ型リフトを歩いて渡るところのステージ全体を見たい。

また、歌唱も良かった。1番や2番もさることながら、ラストのサビが抜群に良く、感情が漏れでているような「また息吹く」の部分が非常に熱くて鳥肌が立った。

キューブ型リフトを歩いて渡り終えたあと、来た道を振り返って微笑みながら手を振る姿を見て、それはそれは泣いた。アイドル生活は……今日までの日々は……楽しい思い出になっているかい……凛世……

ライブじゃなくて歌詞の話なんですが、「瞳を閉じていたい言葉をくださったから」の部分を聞いたあとに【水色感情】のTRUEを見たらとんでもない衝撃に襲われ、まるでガリレオの解決パートみたいに脳内をコミュと柴咲コウが駆け巡ったので、おススメです。


Sweet Memories

泣ける。

目は口ほどに物を言うなんて言葉があるが、目に負けず劣らず、手も物を言う。そんなことを『Sweet Memories』を見て思った。『Sweet Memories』は手の演技が良い。

大好きの4文字を数える振り、小指を腕にあてる振り、指をパタパタと折り曲げる振り。どれも感情がこもっているように見える。なかでも「大切に育った時間」の部分で手をギュッとする振りが好き。

「あなたの傍にいさせて」の時、会場を端から端までなぞる振り付けをしていたので「お、俺たちも”あなた”なのか……?」と困惑した。でも、やっぱり”あなた”は甜花ちゃんだと私は思う。リリイベで「甜花ちゃんを思って歌ってくれってディレクションを受けた」という話を聞いてからというもの、涙が留まるところを知らない。

歌詞と共に脳裏をよぎるのは”流れ星が消えるまでのジャーニー”のこと。涙を浮かべながら伝えようとした大好きの4文字じゃ足りない思いは、きっと甜花ちゃんに届いてるよ、と号泣した。


夢見鳥

泣け……なんなんだよこのセトリ!!!!
泣き曲を3つ以上続けてはならないって法律作れ!!!!!

嘘です。もしもこの法案が通ってしまったら、シャニマスのライブは3曲で終わります。この前、絶対正義EVERY DAYを聞いていたらめちゃめちゃ泣いてしまったので間違いないと思います。

逸れた話を戻すべく夢見鳥についての感想を書こうと思ったが、聞き心地の良さが情動を抑え込んでいるのか、とっかかりが何も浮かばない。私は歌唱の技術について無知だが、もしも、この聞き心地の良さを上手さと呼ばないなら、歌唱の良し悪しは一生分からないと思う。

表情も良かった。仏頂面とも捉えられかねない顔へ、不意に笑顔のような変化が現れてすぐに消えるところが非常に樋口らしい。樋口らしいっていうか、あれ樋口じゃない?樋口円香居たよね?よし、居たな。

最後、背景映像に描写されていた夕景の方を見る終わり方に、事務所の屋上から夕景を見る樋口を幻視した。屋上で夕陽を眺めていて欲しいシャニマスアイドルランキング第1位、樋口。

そして「心にそっと閉じ込めた」の振り付けの謎を解くまで、俺の戦いは終わらない。今のところ、ケージを開けて鳥を出すっていう振りなのかなって思ってます。背景に羽根が舞ってるし。それが意味することは、さっぱりわからんが。


Damascus cocktail

デカいエメラルドの指輪つけてたと思うんだけど、指輪の印象が薄いのは何故だろうかと疑問に思っていたんだが、有栖川夏葉が居たからじゃないかと考えて合点がいった。エメラルドも、有栖川夏葉が相手じゃ分が悪い。

ただでさえ歌うのが難しそうな激しい曲のうえ、大きくて細かい振り付けを踊っているのにもかかわらず、あんなに力強い「果てが無いなんて」のロングトーンが出るとは恐れ入る。

また、ダマスカス鋼のような模様を写しだす階段のライトから始まり、アルティメット鮮やかな緑色の背景映像、ラストの間奏から3Bメロに移る時のストロボライトなど、東京公演のソロパートで一番ライト演出が良かったと思う。惜しむらくはアーカイブのノイズ。BDすぐ出せ。

この曲中、虹の構成色のうち緑を除く6色はステージを照らすライトに見受けられるが、一体なぜ緑はないのか。もはや、言葉にするまでもないだろう。

それと、曲の入りのカメラとライト、大正解。グリフィンドールに2兆点。


あおぞらサイダー

市川雛菜のイメージカラーと言えば黄色であるということは、皆さんにも合意していただけるだろう。ついでに、黄色は雛菜と我々にとってしあわせの色だ、ということもお分かりいただけるだろう。Morning④だ。だから私は、雛菜のステージで黄色いライトを使うだろうと思っていた。だが、2Bメロを過ぎてもステージを照らすライトに黄色は1つも無い。

2番のサビに入ると同時にカメラが引いて、黄色が灯る。それはスポットライトではなく、客席のARペンライトだった。なるほどと唸った。そりゃそうだ、わざわざ市川雛菜を外部が黄色く照らす必要はない。

その時の、ステージの青と客席の黄色が半々ぐらいになってるところがとても綺麗で、会場にいるのがAR俺らじゃなくてリアル俺らになった時も、あの光景を見られたらいいなって思いました。

配信見てる時、無意識のうちに口笛を吹いてたんですけど、口笛って今の感染対策レギュだと流石に違反でしょうかね。もしコールOKな世界が再来したら、オタクが一斉に口笛吹きだす激ヤバ空間見れるってマジ?見たいけど、見たくない。


プラスチック・アンブレラ

ビニール傘を演出に使うライブを、私は初めて見た。しかもこのビニール傘のデザインが良い。見たこと無いものだったけど、これ以外ありえないと思えるほど。ほんと、どうやって見つけてきたのあれ。

そのビニール傘へアンティーカのイメージカラーである紫や三峰のイメージカラーである青いライトを当てることによって、対外的に見せる三峰の姿と、本心の間にある壁をイメージさせる。とても素晴らしい使い方だったと思う。

歌唱の強弱のつけ方も良く、か細く聞こえる「わからないでいてね」と、突き放すように聞こえる「ありえないって本当に」のギャップに情緒を揺さぶられる。コミュや歌からライブまで、揺さぶられっぱなしだ。多分、具合悪い時に見たら危ない。

ライブ当日「わからないでいてね」の部分でBIG衝撃を受けすぎて、もしかしてあれは幻覚だったんじゃないかと悶々したまま過ごし、アーカイブが公開された直後同部分を見に行きました。幻覚じゃ無かったみたいでよかったです。

ありったけの輝きで

引くほど泣いた。嗚咽を漏らして泣いた。

ソロ曲は各アイドルのこれまでを知れば非常に泣けるようになると『SOS』の感想で触れたと思うが、『ありったけの輝きで』は、それが顕著に出ている。

1番の歌詞で真乃がアイドルを始めた時のこと、つまりWING編を思い出す。2番の歌詞、特に「傘はいらない気がしてる」の部分で"プロデューサー感謝祭"のイルミネ朗読パートを思い出し、芋づる式にファン感謝祭のことも思い出す。3番はもちろんGRAD編の最後のコミュだ。この曲は櫻木真乃のこれまでを包含していると私は思っている。とても強い曲だ。

そんな楽曲の強さを、今回のライブは最大限に引き出していた。

ステージに微かな煌めきが照射され、それに導かれるように真乃がステージへ登場し、舞台が彼女のイメージカラーである桜色に染まる。キューブ型リフトに乗って舞台に出た真乃が踏むのは『Spread the Wings!!』でも使われている基本的なステップ。合間に挟まれるポーズは、彼女が気合を入れる時のポーズに似ていて、まるで「むんっ」と聞こえてくるかのようだ。

楽曲が動き出し、まず目にとまるのは惑星のような形をしたライトの色だろう。曲の切れ目に合わせるように、惑星のようなライトは青と黄色へ色を変える。櫻木真乃・青・黄色とくれば、それが何を意味するかは楽勝クイズだ。イントロの振り付けにも指で三角を作るポーズがあり、2人の事を思い出させる。

AメロBメロと曲が進んでいくが、もうこの時点で私の涙腺はかなりきている。『ヒカリのdestination』も『FUTURITY SMILE』も『プラニスフィア ~planisphere~』も、真乃のソロパートは全部泣ける。そんなソロパートがずっと続く『ありったけの輝きで』で、しかも笑顔で歌って踊る真乃を見ながらここまで耐えている事はもはや賞賛に値するはずだ。俺は強い。そして曲はサビに突入する。

カメラがアップになり、満面の笑みが映った瞬間、涙腺は崩壊した。ごめん、俺強くないわ。近景でも遠景でも笑ってることがわかる笑顔と弾むような歌声が涙腺をバチボコ刺激する。また、ここのサビでスパークルイルミネーションという衣装の出来の良さを再確認した。左右のステップがあそこまで映える衣装はそうない。

話は少し戻るが、Aメロの背景映像には、水中に沈む石のようなものが映されている。櫻木真乃・水・石と聞いて思い出すのは【ナチュラルモード】のメノウのエピソードだろう。真乃が河原で見つけたメノウの原石をショップへ持ち込み、アクセサリーに加工した物を感謝の気持ちとしてプロデューサーへ渡す話だ。

この背景映像に描かれている原石が、サビでは宝石になっている。これは、真乃という原石がアイドルという宝石になったことを示唆しているのではないか。自分で書いといてなんだけど、鬼のようなこじつけだ。じゃあBメロの紐みたいなやつはなんだって言うんだよ、あれがアクセサリー屋だって言うのか、おい。考察、求む。

2番ではリフトから降り、その勢いのまま階段も降りてステージ上手側へ移動してサビを歌う。1番の時に引きのカメラでとっていた部分を寄りで撮っていて、非常に助かる。

2番が終わり、曲はCメロに入る。この時、ある違和感が俺を襲った。歌声がいつもより鼻にかかっているような、目がいつもより潤んでいるような、そんな気がした。これは危険だ、涙の第2波が来てしまう。

皆様もご存じかと思うが、関根瞳氏はシャニマスのライブで涙を流したことが無い。もしも、もしも櫻木真乃のソロ曲初披露であるこの場で泣かれてしまっては、俺はもうどうなるかわからない。おかしくなってしまう。そんな心配を抱える俺をよそに、曲は最後のサビへ突入する。

櫻木真乃は、最後まで歌い切った。涙をこぼさず、最後まで笑顔でやりきった。「今日のありったけの輝きで踏み出す自分を好きになろう」という歌詞が深く突き刺さる。GRAD編の最後のコミュが脳裏をよぎり、私は泣いた。

櫻木真乃はすばらしいアイドルだと私は思う。

最後のMCの話もするべきだし、しようとは思ったが、情けない話、どうも上手く言葉にできなかった。是非見てほしい。それからもう一回『ありったけの輝きで』を見てほしい。あわよくば”Light up the ilumination”から読み直してほしい。マジで。ほんとに。ライブ当日MC見た時、泣きすぎてゲボ吐くんじゃないかと思ったから。


全てのソロ曲を振り返り終わったので、このnoteを終わります。

このnoteではソロ曲の話ばっかりになってしまいましたが、ユニット曲や全体曲も非常に良く、アンコールで披露された『Resonance+』以降の曲にはサプライズで登場したSHHisも加わっていて度肝を抜かれました。福岡に出るとは言ったけど、東京に出ないとは言ってないからね。見たいですか?じゃねぇんだよ。見たかったよ、ありがとうございます。

”アイドルマスターシャイニーカラーズ 3rdライブツアー PIECE ON PLANET 東京公演”は、続く福岡公演の期待値が高まる良いライブでした。現状どうなるかはわかりませんが、29・30日を楽しみに、あらたな育成シナリオへ思いを馳せつつ、日々を過ごしていこうと思います。

それまでなにしてようかな。とりあえず、5月9日までアーカイブを見まくって、それが終わったらMDとP感謝祭と1stを見よう。あぁ、ソロ曲残ってる人たちのコミュも読みかえさなきゃ。編成更新もしたいな。家でやること、死ぬほどあるじゃん。ステイ!ホーム!イェイイェイ!

終わりです。