前職について③ 入社の頃のおはなし
新年初めの記事は昨年から書きかけのこちらからスタートします。
私の現在の事業に大きく影響を与えたであろう
保険会社時代のおはなしを長く綴っていきたいとおもいます。
保険会社でのキャリアと経験
私の前職は大手保険会社の営業→新人トレーナー→所長職でした。
23歳頃からの中途入社でした。
『巷でよく言う保険のおばちゃん』です。
当時の保険会社の営業職は毎月採用、入社があります。
営業職というのはやはり働いてみないと
向き不向きがわからないものだと思います。
※特に保険のような企業も個人も老若男女相手にする場合。
トレーナーや所長職を経験し、それがよくわかりました。
この子はできるでしょう。という子が全然だめで
逆にこの子は無理でしょうという子が生き残って10年働いている場合もあります。
なので、入社してくれる人をとにかくスカウトし採用面接
入社、研修、実践を経て
言い方は悪いですが、
その中から生き残り戦という感じ。
入社時の同期と環境
私の入社はちょうど25年前になりますが
6月入社で時期もよかったのか
1年の中で一番多く同期は同じ支社で20人程度いたような気がします。
名古屋市の西側から尾張地区が同じ支社となり
約20近い支部からなりたっており、またその中に出張所というグループで構成されます。
保険会社の同期というのはとても面白く
年齢は20歳から55歳までおり
3ヶ月くらい密に接し
そしてその後も1年くらいは新人研修があり月に何度が集まります。
そのたびに顔を合わせるのでとても絆が深くなります。
年齢も前職も環境も学歴も全く違う女性たちが
同じ環境で、みんなため口で仲良くなる。
独特な世界ですが、これが私にとって
とてもいい経験になったのは確かだなー。と振り返っています。
今の事業の女性たちと似たような感じ。女性コミュニティーの中にいて
内部を円滑にすることに役立っています。
研修と実践の流れ
研修期間はざっとこんな感じ
研修と実践の流れ
新人研修の期間は以下のような流れで進行しました。
研修(2週間)
生命保険の試験勉強を集中的に行います。
試験受験
試験に合格することで次のステップに進みます。
支社研修(2週間)
保険商品の勉強やビジネスマナーの習得を行います。
実践研修
企業開拓や挨拶訪問を通じて現場での実践を重ねます。
支社研修(振り返り)
ロールプレイングや商品知識の再確認を行い、実践の成果を振り返ります。
実践研修(後半)
アンケート収集やお客様訪問など、より具体的な営業活動を行います。
このように、研修と実践を交互に組み合わせながら、スキルを磨いていくカリキュラムでした。
恐ろしいことに入社して一カ月半くらいには、すでに名刺をもって
飛び込みで企業に挨拶訪問に行くというゲリラ的な研修ですね。
私は20代前半でしたので、〇〇生命の新人の〇〇です。と挨拶に行くのは自然ですが、
20年専業主婦しかやっていない、というような
40代50代の同期とかは、本当に心臓が飛び出る思いでしょうね。
実践研修の成果
このスリリングな研修の思い出は私の中では今でも鮮明で
当時の所長は2人目妊婦の本当にさっぱりとした人柄の最高に素敵な人でした。
当時の私は、実践研修の
・1日20社飛び込み×3日
・名刺獲得20枚
・企業の出入り獲得20社
という宿題に
『無理に決まってじゃん』と冷ややかに感じておりました。
保険会社が回ってきて
いきなり名刺くれとか無理だし、
企業に毎週来るとかOKするわけないじゃん。
しかし
その所長と回った1社目。
いきなり、出てきた社長はおしゃべり好きの社長。
『暑いだろう。新人と妊婦か、大変だな』
と、なんと、いきなり社長室に通してくれて
お茶とお菓子まで出してくれたのです。
社長室を出た後に所長の車で感動で涙したことを思い出しまた。
大きな収穫
苦労して1代で会社を築いて大きくしてきた社長は
たとえ新人の営業だろうとも労ってくれるし
馬鹿にはしません。
保険会社の営業の名刺を出した時の
相手の対応で人間レベルがすごくわかる。
20代前半でそこに気が付けたのは
人生においてすごく大きな収穫でした。
退職するまで、辛い事は本当に多く
大変な事のほうが多かったけれど
続けてこられたのは
こんなに良くしてもらったのに、辞めるわけにはいかないという
想いがとても大きくありました。
この1日の経験と保険に契約してくれた多数のかたのおかげだったな。
と思います。
私も人に対して、そんな気持ちを与えられるような人間になろう。
続きます。