世田谷区産後ケアセンターを利用してみた
サロンオープンと同月に出産をしました。
初めてのお産。そして初めての子育て。
ちょうど生まれて1ヶ月半のタイミングで世田谷区立産後ケアセンターを利用したのでnoteを書いてみます。
興味がある方の参考になれば幸いです。
区立産後ケアセンターとは?
利用を悩んでいるのであれば絶対申し込んだ方がいいです!
そしてできれば4泊以上をお勧めします。
利用のきっかけ
もともと存在は知っていたのですが利用するかどうか悩んでいました。
夫は子育てに協力的だし、宿泊の準備も面倒だし、特に大きな悩みもありません。
ただ、利用した友人全員が口を揃えて「もっと長く泊まればよかった」と言っており、強い勧めもあって4泊5日で申し込みました。
利用目的
助産師さんが24時間体制でいらっしゃる。せっかくなので相談したいことをまとめてみました。
①仕事復帰後の母乳の維持の仕方
②赤ちゃんの1日の生活リズムが月齢に適した状態になっているのか
③哺乳瓶の乳首は変えた方が良さそうか
④縦抱きと添い乳の授乳方法
⑤相談以外:ボディメンテナンス
今回は①が特に聞きたいことでした。悲しきかな、会社役員には育休がほぼありません。
取ったら取った分、お給料は0です。また社員2名の小さな会社。育休は2ヶ月。3ヶ月目から復帰です。
それはいいんですが、なんとかもう少し母乳は続けてあげたい。
今の人工ミルクは言うまでもなくレベルが高くて剤型も多様にあり超便利。
だけど、免疫物質だけは母乳にしか含まれていないそうです。
母乳がうまくでなかったりいろんな事情で与えられない人もいる中、普通に飲ませられるありがたさを子が生まれてから知りました。
なので、復帰後もミルクと組み合わせながら授乳を続けられるようにするリズムの作り方を相談したかったのです。
お部屋
完全個室で広さもありとても快適です。
まるでホテル。まさにです。
きっと全女性が気になるドライヤーはこちら。
赤ちゃんはベビーコットが用意されてるので基本的には移動もお休みもコットです。
テレビとWi-Fiはありません。
施設の目的はケアであり母子がゆっくり休むことなのであえてないそうです。
入所前は「不便だな」なんて思いましたが実際全く不要でした。むしろなくてよかった。
普段できない買ったままの本を読んだり、ゴロゴロしたり、お茶を飲んだり、それでもあっという間に1日が終わります。
持ち物と備品
生理用品は産後の出血がなければ不要だと思います。
上履き(滑りにくい物)は問い合わせ時に「かかとがある物が望ましい」と言われたのでスニーカーを洗って持って行ったのですが土足OKです。
部屋内は慣れているのであればやはりスリッパやビーサンなど着脱しやすい物があると便利だと思います。(わたしは後から母に持ってきてもらいました。)
※館内移動で転倒などあると危険なのでかかとあるほうがよりよいということです。
部屋着レンタルもあり1回200円です。1着を連続使用は不可です。
手荷物を減らしたい人におすすめ!
あとコインランドリーもあります。わたしは3回使用しました。
洗剤は備え付けがないので購入しました。それ以外にもいくつか購入できるものがあります。
外出は基本できないので飲み物は食堂にある自販機か各フロアに浄水器があるのでそちらで水分を確保します。
部屋にはケトルとほうじ茶ティーバッグが3つ用意されてます。毎日追加でもらえるのですが長期滞在であれば自身でティーバッグを持ち込むのもいいと思います。
実際わたしは家族に頼んで持ってきてもらいました。
余談ですが、部屋のケトルの湯量がハンドドリップ調整できたのでフィルターで入れるコーヒーも
難なく入れられました!すごい!
食事
3食付きます。初日はお昼ご飯からスタート。帰りは夕飯を食べて退所します。
ある日の献立です。
野菜が多くてボリュームもあって栄養バランスのよい献立。
普通においしいです。宿泊費を考えたらありえないほどの豪華さ。
そして何より用意してもらったごはんを子どもを預けてゆっくり食べれる時間。
ありがたすぎて初日の夕飯、泣きました。笑
毎日夕飯ができるとぐずる子ども。だいたいは夫があやしてくれるので1人後ろめたさを感じながら食べ始めるのが実は寂しいし、つらかったんだなと自覚しました。
気づくことって大事ですね。浄化されました。
感想
利用目的はすべて果たすことができました。
しかしそれ以上に価値を感じたのは自分では気づけなかった学びがたくさんあることでした。
例えば初日、額が脂漏性湿疹で皮脂が剥けず固まりきっていることを指摘してもらい沐浴前にオイルパックをして2日間かけてきれいにしてもらいました。
1ヶ月健診では「お風呂の前にオイル塗ってふやかして落としてね」としか言われておらずトライしていたものの一気に改善せずそんなもんだと思ってました。
実は塗布して15分放置、それから剥がすように洗うのがコツでした。(落としたあと赤くなっても大丈夫!)また耳も同じように湿疹でかさかさになって箇所も1回でつるりんこ。
ずっと悩んでいた肌トラブルが一瞬で解決!
「(変な)臭いしませんでしたか?」と言われ、実は気になってたけどこれが赤ちゃんの臭いなのか?(いい匂いじゃないなぁ)なんて思ってたのですが、きれいになったら頭からふわふわ赤ちゃんのいい香りに戻りました。
次に、入所時子どもは生後45日でしたが昼夜問わず授乳は2時間毎。1時間の時もありました。
この頻度は新生児並みで月齢だと3時間毎に変えられるとのこと。滞在期間でそのリズムをつくっていく目標ができました。
「大変でしたね」と労ってもらった時に、仕方ないことだと諦めていたけれどこの数日で変えていけるかもしれない希望に肩の荷がおり、同時に「わたし頑張ってたんだ!」と気づくことができました。
授乳前後の子どもの体重も測れるのでどれくらい飲めてるかも確認できます。
そこでわかったのは母乳だと60gも飲めていなかったこと。1日8回の授乳にするためには1回80〜100gが理想。
たまに母乳あげても泣くのは単純に足りてなかったんだ、と理解できたのでミルクの取り入れ方を工夫して期間内に3時間起きの授乳リズムをつくることができました。
1回スキップして夜中5〜6時間寝たのも久しぶり。とてもスッキリして穏やかな気持ちで朝の授乳ができました。
それ以外にも手遊びの講座に参加して1ヶ月からできるコミュニケーション方法を知ったり、抱っこ紐の付け位置をチェックしてもらったり、新たにできた疑問もその場ですぐ聞けるのが本当にありがたかったです。
ちなみに利用目的の①については興味のあった電動搾乳機を体験させてもらい、結果的には手動のもので張りが取れる程度出せば今の授乳リズムをキープできそうな雰囲気です。仕事のペースが実際に決まったら場合によって母乳外来を受診しようと思います。
⑤はオプションメニューでオイルトリートメントと鍼灸の施術を受けることができます。
わたしは4泊だったので両方受けました。
鍼灸は整体の手技がないので物足りないかなと思いましたが効果覿面!肩首とっても楽になり満足です。
オイルトリートメントは好きな精油を選んでしっかりとマッサージ。全身の血行も良くなり心からリラックスできました。
鍼灸は火曜日のみですがオイルトリートメントは火曜日以外毎日予約可能です。
そんなこんなで、初日はどうしても環境になれることで終わってしまうので、できれば3泊以上できると自分が抱えてる悩み以外の気づきや解決が加わり満足度がさらに高いと思います。
生活リズムの改善もやはり数日あった方が帰ってからの自信もつきますよね。
入所した友人全員が言ってましたが子育て中の母にとってまさに天国でした。
産院で超多忙な助産師さんになかなか相談したくてもできなかった方、日々あっという間に過ぎて振り返る余裕すらない方、大したことじゃないんだけど聞いてみたいことがある方、ただ休みたい方…誰でも受け入れてもらえます。
理由なくてもいいと思います。だって、お母さん、大変だもん。
そして産院でも産後ケアセンターでも感じるのは助産師さんって本当に素晴らしい仕事ですね。心強くて感謝しかありません。
費用と申込方法
初日だけ1泊9000円、2泊目から4500円だったので22,500円でした。安い…。
宿泊希望日の2週間前から予約ができます。
事前登録が子ども家庭支援センターで必要なのと予約は電話のみです。
また生後4ヶ月未満までなので迷ってるうちに期間が過ぎたらもったいないので1泊でもいいので体験してみてください。
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