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ANDPAD ZEROで新卒生ができること

こんにちはANDPAD ZEROの今井です。
以前も書きましたが、本noteの目的は、転職者や顧客、パートナー向けにANDPAD ZEROがどんなことをやっているか/考えているのかを情報発信する場と定義しています。が、先日毎年恒例3年目の建築情報学会JobFairに参加させてもらい、「これでは新卒生の方にとって全然ZEROに入って何ができるかイメージできないな?」と思い、今回のお題に至りました。ちなみに先日note記事を書いてくれた木村さんは1年目のJobfairがご縁で入社してもらっています。

アンドパッドは社員数が700名近い大組織となっていますが、ANDPAD ZEROは小規模な組織なので毎年受け入れられる新卒は1名程度です。これを読んでいただき、「我こそは!」と思う方は是非エントリーをして頂きたいと願い、書いていきます。


こんな方に

まずはこんな方に読んでもらうことを想定しています。
建築系で修士課程にいる方や学士過程にいる方。その中でも、コンピュテーショナル・デザインを楽しんでいたり、解析やシミュレーションなどプログラミングを研究したり設計事務所等でバイトで活躍されている方は、ZEROの研究開発チームには向いています。また、BIMや点群を作成したり、施工管理等を学んでいる方は、ZEROの事業開発チームに向いていると考えており、ぜひ本記事を読んでいただきたいと考えています。

もちろんですが、ZEROは設計事務所や建設会社では無いので、意匠設計をバリバリやりたかったり、実際に建物を現場で建てたいという方には向いていません。

ANDPAD ZEROの2つのチーム

今回まずは、ZEROが目指す人物像を整理しつつ、その先に、木村さんの先例もある研究開発チームを説明していきたいと思います。(事業開発チームは目下、新たな仕込みをしている最中ですのでまた別の機会にお伝えさせて下さい。)

ZEROが目指す人物像

どんなことができるのかを伝える前に、どんな人物像を目指しているのかをまず整理していきます。ZEROは、僕が設計者、コンサルタントというプロフェッショナル職を経験してきたこともあり、「プロフェッショナル人材」になってもらうことを目指しています。

じゃあプロフェッショナルとは?
ここでは、プロフェッショナルの祖と言われる古代ギリシアの医師ヒポクラテスが『ヒポクラテスの宣誓』で挙げた九条の主要な倫理原則を参照してみます。(以前大前研一さんが『ザ・プロフェッショナル』という書籍で紹介されていて印象に残っています。)
*アンドパッドには独自の"6 VALUES"もあるのでそちらも大前提としています。

wikipedia

1.この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
2.師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
3.著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
4.自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
6.依頼されても人を殺す薬を与えない。
7.同様に婦人を流産させる道具を与えない。
8.生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
9.どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

wikipediaより

これをビジネスの観点で意訳すると、
1.相互成長
   チーム内で助け合い、自身の知識やノウハウを共有し、共に成長していく。
2.顧客第一
   常に顧客の利益を優先し、顧客を害することをしない。
3.公正公明
   依頼されても不正行為には加担しない。
4.秘密厳守
   事業に関するか否かに関わらず、顧客についての秘密を遵守する。

これに1つ、研究開発や新規事業開発を主業務とするZEROとして、常に意識しているのが以下です。
5.随時探求
   常に新技術や新サービス、顧客課題を探求し、新たな事業のシーズを検討する。

ZEROで考えるプロフェッショナル像

上記5つは、顧客提案書作成時など常にメンバーで会話しながら目線合わせをしています。入社したてのメンバーに対しては、今の本人のスキル分析とプロジェクト推進に必要なスキルを整理し、過去事例や参考書籍、アウトプットへのフィードバックも含めたPDCAサイクル(1 相互成長)。毎回の提案書が本当に定例MTGで顧客が「今日このMTGに参加して良かった、新たな学びがあった」と思えるものになっているのかを確認する(2 顧客第一)。この顧客の依頼、自分たちが提案しようとしていることは正しいか?自分たちが気持ちよく進められるものか(3 公正公明)? など、週1回は誰かと会話しているイメージです。

あ、とは言え、4 秘密厳守は当たり前なのであまり会話しないですね 笑

5 随時探求は、それぞれの年間のミッションとして10-20%の業務割合で置くほど大切にしています。チーム、メンバーそれぞれが自分のやりたいこと、実現したい世界に向き合えているのか?に関しては定期的に会話していますね。やっぱり、みんなでワクワクして仕事をしたいので(当然、遊びではないのでビジネス・チャンス、メリットがあるのが大前提にはなりますが)。

これを読んだ学生の方で、「こんなの当たり前じゃないか?」と思う方は少ないかもしれません。ただ、現実はそんなことありません。こういう当たり前のことを当たり前にやるのが一番大事で、日々気をつけていないと、なかなかできないことだったりします。
僕がアンドパッドに入社して一番感じたのは、まさにこの点でした。上記とは別の軸ではありますが、成長している組織は成長するために必要な、当たり前のことを当たり前に淡々と進められる組織なんだなと。少し脱線しましたね、戻りましょう。

研究開発チームでできること

さて、お待たせしました。研究開発チームでできることをお伝えします。
研究開発チームでは、「コンサルティング x プロダクト/機能開発」を主軸にプロジェクトを進めています。プレスリリースも出している東邦ガスNW様との取組みもこの一環でした。現在も複数のプロジェクトが進んでいます。

新卒生が関わるのはまさにこういうプロジェクトになります。とは言え、ANDPADプロダクトや顧客への理解がないと提案も開発もできないので、入社後3-4ヶ月は他の新卒生同様にアンドパッドの営業やカスターマーサクセス、開発など複数の部署を適正に合わせてジョブ・ローテーションしてもらいます。こういう動きは他社でも同様かなと思います。

上記のような研修後、いよいよ本格的にプロジェクトに関わっていってもらいます。当然最初からプロジェクトを任せることはできないので、6割くらいはプロダクト・マネージャー・アシスタントとして開発中の機能のテストをしてもらったり、開発MTGに参加して進め方などをキャッチアップしつつ学んでいただきます。残り3-4割で、コンサルティング・プロジェクトにも参加してもらい、顧客定例MTGへの参加や一部提案書の作成も進めてもらいます。

6月に建築情報学会のMeetupにて、LT登壇していた木村さん(日建設計PYNTにて)

どんなプロフェッショナルになれるか?

上記のようなプロジェクトを進めていくと、どうなるのか?何ができるようになるのか?

0→1、1→10でプロダクトや事業をつくれるようになっていきます。
プロダクト開発はもちろん、SaaSビジネスを展開するアンドパッドは「作って終わり」ではないため、継続的に顧客とも開発とも並走してプロダクトの機能成長や売上成長にコミットしていくことになります。一定のモメンタムがついてきたら、SaaS組織である事業部へ徐々にパスしていくことになっていきますが、それまでは事業部メンバーとも並走しつつ、開発したプロダクトや事業を「育成」していく期間も経験することができます。

どうでしょう?イメージできましたでしょうか?

ANDPAD 3Dスキャンの「視認性パフォーマンス」テスト例

おわりに

少し長い文になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
これを読んで、「ANDPAD ZERO面白そう」と思ってワクワクしてくれる学生さんに出会えること、楽しみにしています。

来年春くらいには、新卒入社で頑張っている木村さんがこの1年で何をやったか?という具体のストーリーもお伝えできればと思いますので、そちらもご期待下さい。

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