上京してみた１週間【日記】7/22-7/28

22日（月）　上京前日

　あすから東京。
　服や生活用品を詰めたダンボールをヤマト運輸に運び込む。全部で４箱。荷物を送るのにも、それなりにお金がかかる。
　荷物の最終確認を済ませて、夜は友人宅に集まる。５月にわたしが無職になって、毎週のように顔を合わせていたから積もる話はない。すべて出し切っている。
　上京前日だが、さほど高揚感はない。今思えば、新卒で入社した営業会社を辞めてカメラマンになる時もそうだった。いざ環境が変化したとき、意外と心は落ち着いていた。決断がもっとも難しく、そのあとはどうにでもなる。


23日（火）　上京初日

　台風から逃げるようにして東京へ。
　聞いてはいたが、東京は暑い。
　湿度こそまだ控えめだが、沖縄での移動は車がメイン。東京は電車と徒歩だ。クーラーの効いた車内と灼熱の中での電車と徒歩。30分も移動すれば、じんわりと汗が噴き出している。
　慣れない乗り換えに四苦八苦しながら新宿の本社へ。お世話になる会社で挨拶を済ませ、家の鍵を受け取る。さっそく自宅へ戻る。

　さて、完全な見当違いでベッドが２日後に届く。寝床がない。部屋を軽く掃除して、下北沢のカプセルホテルに泊まる。前回行きそびれた場所だ。趣きがある古めかしいサウナがある。沖縄だと大山サウナに近い。
　

24日（水）　ベッド届かないのキツい

　朝方目が覚め、一番風呂を頂く。サウナも。
　始発に合わせてホテルを出る。
　さすがは都会、早朝でも街には人が溢れている。夜通し遊んでいたであろうバンドマンが下北沢駅前の地べたでギターと転がっている。これが、下北沢っぽさだろうか、趣きがある。
　午前中で家電屋、郵便局で買い物や手続きを済ませる。区役所周りは後日。午後から回線工事の立ち合いがあり、先日発送した荷物も届く。
　合間で必要なものをAmazonで注文していく。なるべく早く届けて欲しいのでプライム会員に加入した。
　夕方になり、漫画喫茶へ移動する。一度、フローリングでごろ寝できないか試したが、さすがに拷問すぎた。腰が破壊される。
　まだ漫画喫茶がいいはずだ。
　ファイアパンチ、刻々を全巻通して読む。
　ファイアパンチはもう最終回だろとよぎるシーンが多くリアルタイムで追ってたらさぞワクワクしただろうなと感じた。刻々のラストは意外だった。


25日（木）　日記再開

　ほぼ眠れずに朝。
　ひたすら漫画を読んで、飽きたら日記を書いていた。上京前に、元澤さんから日記を書いてよと言われたからだ。思えば詩を書き始めたきっかけも、澤さんから書いてよと言われたからだ。
　あとこんな長文誰も読まないと思ってフルスイングで書いていたけど、読んでる人もいて評価してくれていたようで素直に嬉しい。継続してみます。ひまなので。

　夕方、ようやくベッドが届く。すのこベッドと言って、すのこの上にマットレスを置くタイプだ。広島に住む兄が使っていた。掃除がしやすいらしい。マットレスが想定より固く、すぐに後悔したお金貯めて良いマットレスに買い替えたい。やっぱり安いのはダメかも。


26日（金）　一人暮らしわりと最高

　冷蔵庫が届く。きょうまで惣菜で凌いできた。まだ鍋やフライパンが届いてないので、料理はまだ封じられている。夕飯はご飯にめかぶと納豆をかけて食べた。
　食事のタイミング、量、内容を自分で決めれるのが嬉しい。一人暮らしの自由さがありがたい。
　友人は「風呂上がりに全裸で騒ぎながらビールが飲める」と一人暮らしのメリットを熱弁していたが、それはまだ未体験だ。たぶんおれがやっても嬉しくない。


27日（土）　近所に二郎発見

　午前4時、洗濯機がまだ届かないのでコインランドリーへ。隣の二郎系のお店からニンニクの匂いが漂ってくる。朝５時まで営業してる。こんなに大きい誘惑が近所に。精神力が試されそうだ。

　午後から会社の懇親会。９割５分メンズの会社だ。ベンチャーだから社長、役員らとの距離が近い。俺の隣の席なんて取締役じゃん、なんで。
　家族で沖縄旅行に行くらしく、シーサイドドライブインを勧めた。クラムチャウダーが大好物らしい。恩納村への道沿いにあるからぜひ寄って。


28日（日）　猿回し

　朝から下北沢。来週末、友人の結婚式があるので髪を切る。友人代表スピーチをすることになっていて、
　山形出身の美容師さんで、名産品とか教えて頂いた。この時期は桃だって。どこがで手に入れたい。旅行するなら、郷土料理と果樹園を巡りたい。一人旅は苦手なので、誰かと一緒に行きたい。

　都心の公園で猿回しを見る。
　日光からやってきた猿回しとサルの掛け合いが、コミカルで漫才みたいだった。猿回し界の大技、八艘飛び（サルが5、6メートル離れた場所までジャンプし、逆立ちで着地する）を目にして驚いた。サルの身体能力すげえ。
　都心は暑すぎて退散。