通信制高校
中学生の時に不登校になって、そのまま引きこもりになった。
今現在の教育現場については知らないけど、私の子供時代では、不登校児童というのは「ナマケモノの甘ったれ・楽をしてる狡い奴」といった認識であったように思う。
(学校からは、ぶん殴ってでも学校に連れてきて下さい!という指導があったほどだ)
なので私も「怠け癖から学校に行かなくなった駄目人間」と評されていた。
本当は悔しかった。
ちゃんと勉強したかったし、進学したかった。でも人が怖くて外に出られなくなった。そんな状態じゃあ進学なんて無理じゃないか?
でも誰に相談すれば良いのかも分からなかった。
不登校の中卒。それが大人になってもずっと強いコンプレックスで、どうしようもなかった。
だから30代という老体で、思いきって通信制高校へ入学した。
1年目はどうにか頑張れたものの、
2年目で諸事情あり聴覚過敏になってしまった。座学はどうにか耐えられるものの、体育や野外授業(遠足など)は無理……音が煩くて、頭がおかしくなりそうだ。
(いや、元々頭おかしいのだが…)
新学期が始まる前に、学校に相談しなきゃならない。何らかの配慮をして頂けないだろうか?と。でなければ、卒業が認められるだけの単位を取るなんて不可能だ。
(体育は必須科目らしいから)
無理だというなら、高卒の身分を諦めて退学せねばならない。次に進まなきゃ。
1年目の時に、担任の先生に釘を刺されたのだ。「障害者だからって、特別扱いはしないから」
残念だけど学校辞めろ …って言われそうで、怖くてなかなか相談できずにいる。
変わり者だから、ノロマだから、という様々な要因で人から嫌われるのは仕方ない。
ただ、何処へ行っても居場所を見付けられない。存在自体を認められない。
それが切ない。