氷のような冷たいひと
他人と関わる事から得られるメリットは多い。
他人の感性に触れたり、自分と異なる意見が聞けたり。ご年配の方の体験談も興味深くて、なかなか面白い。
かんもく症をいまだに引き摺ってる私だけど、やはり人と交流するのは楽しいし、構ってもらえるのは嬉しくもある。
しかし、
メリットを得ているのは私だけで、相手の方々にとって私は、有害な存在なのではないか?
末期の人見知りの私は、相手に打ち解けるまで数年かかる事も多々ある。
先日、知り合ってから何年も付き合ってきた方が、私にこう言った。
「あなたって、滅多に笑わないしよく黙りこむし…なんか、氷みたいだよ。人の暖かみを感じられない」
仲良しの方だと思ってたけど、片思いだったのかな?いや、たまたま機嫌が悪かっただけかもしれないが…。
情けないけど、ショックで視界が滲んでしまった。胸が苦しくなった。
誰かに話を聞いてほしかったけれど、相談出来る相手も居ないので、試しにネットで検索してみた。
「氷のような人」
どうやら、
口数が少ないだとかノリが悪いとか、喜怒哀楽が乏しいタイプというのは、印象が悪くて嫌がられるらしい。
「そういった心の冷たいタイプは、極力避けて関わらない方が良いです」といった主張の記事もあった。
あぁ……私が嫌われたり無視される原因ってこれだったの?
ペラペラ喋ったり、気の利いたお世辞を言ったり、愛想笑いが出来ないと、仲間に入れてもらえないの?
では、どうすれば良いのか?
改善策が全く分からない。
顔見知り程度の相手から無視されたりするのは、まぁ…気にならない。慣れてるから。
時間をかけて仲良くなった方が離れていってしまうのが、とても切なくて苦しい。
だったら、
人と仲良くならないように、氷に成りきれば楽になれるかな?
けれども…
氷は溶けたら、どうなるんだろう?
消えるのかな…