GOSSETとは酸味と旨味の世界
2019年12月ゴッセの最高醸造責任者
オディロン氏が来日
それに伴い、
スペシャルセミナー&テイスティング
が開催され、ご招待頂きました
場所はミシュラン一つ星
魚専門フレンチabysse
この世の贅を尽くした様な半端ないディナー
※セミナー中のオディロン氏
ーテイスティング GOSSETー
ゴッセは他のシャンパーニュと比較すると
独自のスタイルを持っている
まず、基本的にノンマロラクティック
なのでリンゴ酸がはっきりとしている
そして長期熟成による旨味、
この2つがゴッセのキーワードである
めちゃくちゃ個性が強くて若い時はバチバチ喧嘩をしていた人が、歳を重ねてだんだんと丸くなってきた感じです
人間力のあるシャンパーニュがゴッセです
まずはテイスティングから
・エクストラブリュット NV
気楽に飲める、をテーマにフランスではホテルか専門店のみに販売しているアイテム。爽やかな酸を連想させる香り、フレッシュでほのかに蜂蜜。アタックはフレッシュで溌剌とした酸味、ドライなキレがあり、余韻は透明感があり綺麗。
これだけはマロをかけていて、酸味は鋭すぎず軽やか。天ぷらに合わせたくなる泡。
・グランド レゼルヴ ブリュット NV
フランス内で一番売れているゴッセの看板アイテム。全体の生産量の約60%がこちら。
香りは熟成感があり、ナッツの様なニュアンス。アタックはフレッシュでカチリとした酸、太くしっかりとしたミネラル感が長く続く。
他のアイテムと全て結びついているスタンダードアイテム。豊かさや深みがあり、唾液が出る食事が欲しくなる泡です。
後半の塩味や苦みを特徴としているゴッセ、オディロン氏は日本に来て色々食事をした中で、日本料理と共通項があると喜んでいた。
スタンダードのこのアイテムでも通常のシャンパーニュの3倍の熟成期間をかけていることから、どれだけ拘っているのかがよくわかります。
というか熟成させないとゴッセのスタイルは成り立たないのだ。
ゴッセの矜恃を感じたければこれを飲んでください。
・グラン ロゼ ブリュット NV
このアイテムは完成までに6年の歳月がかかっている。出来立てでは現れない味わい。香りは赤系果実、ミルキーな印象、フレッシュで綺麗な果実味。タンニンが強すぎない、疲れさせないロゼ泡。
これは昨年末めちゃくちゃ飲んだ泡の一つ。店頭だとなかなかロゼって売れないものですが、これはとんでもなく売れました。
(皆さん本当はロゼ好きなんでしょう…?)
・ブラン ド ブラン NV
2011年が初ヴィンテージ。ミネラル感の追求をテーマにしたアイテム。
香りはほのかにアイラ系モルトにあるようなヨード香、香りは綺麗で透明感があり、爽やか。繊細できめ細かい泡、ミネラル感で引き締まる。
ランチで海鮮系と合わせたら素晴らしい相性だったと仰っていた。ちなみに牡蠣。鮨屋にオススメできるアイテム。これはかなり好き。鮨食べながら飲むのに最適。
・グランミレジム ブリュット 2012
現行は2006年ですが、オディロンさんが手持ちでフランスから持ってきてくれました。香りはフレッシュ、白い花など繊細な香り。アタックは練れているが、酸味が凝縮されており、後口に香ばしい熟成由来のニュアンスが広がる。余韻にミネラル感がカチリと広がります。まだまだ若く、力強い。
有り余る力が暴れています。
有り余る力をどうしていいかわからない時があるか?俺はある、みたいなどっかで見たな
・グランミレジム ブリュット 2006
香りはアプリコット、蜂蜜、ビスケット、など熟成感がありまろやかな印象。
アタックはガスがこなれて柔らかくなり、まろやか。味わいも融合しており、複雑、温度は上がってきた方が断然良い。そのまま後半まで柔らかく、まったりとした余韻が広がる。
これは旨すぎるし、値段も驚き
あるだけ下さいというオーダーをしました。
もっと前から仕入れておけば良かった。
過去には戻れないのだ。少ない本数で頑張るしかないのだ。。
・セレブリス エクストラ ブリュットロゼ 2007
自然がゴッセにくれるもの、というテーマで作るセレブリスシリーズ。
もともと自家消費用で、醸造家が当主を喜ばす為に作っていた。それをお客様に振る舞ううちに販売して欲しいとなり、商品化。
和歌山雑賀の海ぽん山ぽんと同じや
セレブリスの生産量は年間1万本のみ、ドンペリが800万本作っているので
「それと比べるとうちなんか大海の1匹の子魚レベルだよ。はっはっは」って言ってたのが好き。
このロゼは黒いグラスでサービスしたらロゼと思わない味わい。
香りは熟成由来の香ばしさ、ヨード、ドライベリー。アタックは滑らかで複雑、中間からキメ細かい酸味が効き、柔らかい旨味が広がる。
過去セレブリスを作ったVTは84-90-95-98-02-04-07
私の生まれ年は88年
・セレブリス エクストラ ブリュット 2007
香りはオレンジの花、ビスケット等香ばしいニュアンスも。透明感があり、透き通った香り。アタックはフレッシュで軽やか、中間から塩味とミネラル感が伸び、後半には練れた柔らかい旨味が広がる。長い余韻。
これは繊細なのに余韻が長く素晴らしかった。日本料理の世界にも通用する味わい。
なんや日本酒の世界にも同じ要素があるなこれは
・セレブリス セレブリッシモ 1995
メゾンのスピリット、ゴッセは泡のワインではない、をまさに体現している一本。
1000本のみの生産で、シュールリー10年、デゴルジュマン後の熟成14年。
香りはしっかりとした第3アロマ、鼈甲飴やビスケット、非常に複雑な香り。これだけ熟成していてもまだフレッシュさがあるのが、ノンマロの良さか。味わいの多さ、複雑さが素晴らしい。中間はまったり旨味が長く続くが、まだフレッシュな酸味が余韻に続く。
こういうのを豊かな味わいと表現するのだろう
ちなみに上代70,000円
七万円
10円が7000枚
うちのセレブリス95年の当時の売値は約10,000円
この10年ぐらいの間に7倍ぐらい価値が上がっている
日本酒だとない事だよなぁ、
日本を代表するお店で日本酒が通常より高く値付けされている事を晒して怒るのではなく、価値を共に上げていく事を考えないと行けないと思いますが
何の付加価値をつける事なく、ただ周りに合わせて値段をつけただけの方が言ってはいけない
書いた事はどこかで伝わる
明日には伝わってる
abysseスペシャルディナーへ続く→
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