絶対なんてない不確かなこの世界で、永遠を信じてみたくなる、SixTONESの新曲「音色」
大切なものほど、""見えにくい""
今まで何度か聞いたことのある言葉だ。
大切なものは人それぞれ違うと思うが、
私は、
愛とか優しさとか思いやりとか、
運命とか絆とか心を信じることとか。
そういうものを「大切なもの」だと思っている。
「大切なもの」なのだから、
生きていく上で絶対に必要だと理解していながらも、
どうやらそれは見えにくいらしい。
見えにくいということはきっと気づきにくいし、
気づかなければ、そこにあると信じることも難しいのだと思う。
だから「大切なこと」はとても不確かなものかもしれない。
そもそもどうして大切なものほど「見えにくい」のだろうか。
きっとこの世界は、そういう不確かだけれど、
ものすごく尊くて大切なことが「見えにくい」「気づきにくい」「信じにくい」ようにつくられているんだと思う。
人を想う気持ちは、人を攻撃する気持ちにかき消され、
人を信じる気持ちは、人を疑う気持ちにかき消されていくからだ。
たくさんの愛の言葉で彩られた場所は、たった一つの悪意の言葉で簡単に黒く塗り潰されてしまう。
そんな何もかもが不確かなこの世界で、
「大切なもの」ほど見えにくいこの世界で、
「大切なもの」を探し続け、見つけ続け、届け続けている人たちがいる。
SixTONESだ。
そしてその「大切なもの」を信じ続けたことを証明する歌が、
彼らの「音色」という楽曲だ。
この楽曲は、SixTONESの結成日である5月1日に発売される記念すべき楽曲で、この日、2024年5月1日にSixTONESは結成9周年を迎える。
新曲を発売できること。
その発売日がグループの結成日であること。
その日に結成10年目に突入すること。
そしてその楽曲タイトルがグループにとって大切な言葉であること。
ラジオで田中樹さんはこの楽曲を「奇跡的な楽曲」だと表現している。
さらに、SixTONES公式YouTubeチャンネルにアップされている「音色」のMVの概要欄にはこのように書かれている。
MVの概要欄は制作チームからの決意・宣言でもあると私は思っている。
だから、メンバー自身が「奇跡」だと思える楽曲は、制作チームにとっては、"SixTONESだからこそ"の奇跡だと伝えてくれるかのように感じられた。
なんて真っ直ぐで尊く温かい愛の形なんだろうか。
SixTONESがどれだけ”6人でいること”を大切にして愛しているかの歴史は、ラジオやインタビューなど、彼らの一挙手一投足から感じられるし
知ることができるが、ここでその全ての歴史を書くことはまだ私にはできないので、直近で知った、とてつもなく心を掴んで離さない彼らの言葉を書きたいと思う。
雑誌「DUET」2024年4月号での「5年目の今年、また将来的にはどんなことをやっていきたいですか?」という質問に対してのメンバーの回答だ。
(5年目というのはデビューしてからの月日。SixTONESは今年デビュー4周年を迎えている。)
全身に衝撃が走った。
6人にとっては、"6人でいること"は、生きている間は当たり前で、
"死後"という一番不確かな世界でも"6人でいること"を彼らは信じていた。
どこまでもいつまでも「6人」でいることを大切にして信じている「6人」が歌う楽曲。
それが「音色」だ。
6人は歌う。
未来に何が待ってるかなんて誰にも分からない。
もし、楽しいこと、嬉しいことが待っていたとしても、
そこに辿り着くまでどれだけの時間がかかるか分からない。
それでもどれだけ時間がかかろうと、退屈なんてしない理由がある。
時間も場所も関係ない。
ただ"6人でいること"。それが6人にとっては退屈しない理由になる。
そんな風に言い切るかのように歌う彼らの歌を聴いていると、
自分の中にある信じる心に火が灯り、
この世界で見えにくかったはずの「大切なこと」が少し見えてくるように思えた。
6人は歌う。
誰かとの出会いが、大切な出会いだったと気づくのは、
出会ってからの日々に何があったかで決まると思っていたが、
6人にとっては「出会えただけ」そのこと自体が特別なんだと思わされた。
その先に何が起きようが、出会えたことが特別。
始まりが特別なのだから、その先もずっと特別な毎日が続くんだと、
歌を聴くと自然と心が信じていた。
6人は歌う。
自分の人生という物語の筆者は、自分自身のはずだと分かってはいるが、
出会いも進む道も、何もかも自由に決めることができるなんてあり得ない。できないと思っていた。
全ての出会いが偶然で、選びようのないことだ思っていたが、
6人はそうじゃなかった。
人生というのが無限に枝分かれした道のどれか一つしか
生きていけないものだとしたら、
6人は一人一人に与えられた数多の世界線の中から、
6人全員が同じように5人と出会う今この世界を、
自ら選び取ったように思える。
決して偶然なんかじゃない。奇跡を自分たちで手繰り寄せたんだ。
6人は歌う。
ああそうか、
「大切なもの」は"見えにくい"と思っていたが、
見えなくてもいいんだ。
他の何かをもってして”信じれば”いいのだ。
6人は、6人で歩んできた軌跡をもってして、
手繰り寄せた数多の奇跡をもってして、
互いに向ける愛や優しさや思いやりをもってして、
見えないはずの絆や運命を"信じられる"今に辿り着いたんだ。
永遠なんて本当にあるか分からない。
きっとないかもしれない。
でも大切なことは、永遠が本当にあるかどうかではなくて、
信じられるかどうかなんだと思った。
そして「音色」を聴いたあとに思うのは、
6人はきっと永遠なんだろうなということだ。
実際に叶うかどうかじゃない。
6人を見ていたら、6人が6人でいつづける永遠を信じざるを得ないんだ。
「大切なもの」ほど見えにくい。
SixTONESに出会って、見えにくいと言われていた
「大切なもの」が見えるようになった。
「大切なもの」を信じられるようになった。
6人なら、SixTONESならどこへだっていける。
これからも続く6人の特別な毎日を、
SixTONESの特別な毎日を、
これからも全力で応援していく。
その道を私は選んでいく。
SixTONESとSixTONESを支える全ての人への感謝を、奇跡を届けてくれたことへの感謝を永遠に忘れない。
SixTONESと出会えてから始まった特別な毎日。
今日はどんな色で、どんな音色に出会えるのだろう。
聞こえてくる音を全身で感じながら思う。
世界が今 光っている。
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