なんのために故郷で会社を経営するのか。
安藤建設株式会社取締役営業部長の安藤雄紀です。
安藤建設は創業して90年、地元の山口県長門市に根ざした、社員60名の総合建設会社です。
現在3代目となる父繁之が代表を務めています。
私はこの長門市で幼少期から高校までの学生生活を過ごし東京の大学に進学後、2年東京のITベンチャーで働き、2017年に安藤建設に入社、現在4年目に突入。
私自身この3年間は種まきのフェーズであったが、これまで撒いてきたタネがようやく芽を出そうとしている。来年は飛躍の年にするべく、本質的な問いを見つめながら、今後の見通しをお話しする。
何をやっている会社か
「地域業を通じて地域に貢献する」ことを経営理念とする当社は、山口県長門市で昭和2年から土木業をし以降総合建設業を柱として水産業や農業など事業を展開してきた。
なんのために故郷で会社を経営するのか?
安藤建設にとっての使命は「故郷長門市を守ること」である。
もちろん完全になくなることはないし、名前は残るでしょう。私の母校の大津高校は今では地元の3校で合併し大津緑洋高校に変わりました。
名前は残っていますし校舎も昔のままなのに、自分が通っていたかつての学び舎とは少し遠く感じてしまう。
何も合併の是非を言いたい訳ではありません。
そうではなく、これこそが地元アイデンティティが薄れてしまうことだと思うんです。
そうなれば町のため、地域のためにボランティアで取り組んできたことに対しての気持ちが薄れていき、地元を大切にしようという気持ちがなくなってしまうことが、この町にとっての最大の損失だと思っています。
長門市を存続させるために私たちがすべきこと
私たちは、次の世代のための長門市で出来る産業、
つまり持続可能な形で発展できる産業の仕組みを創出することこそ、私たちの使命です。
株式会社である私たちにできることは、プロデュースすることと、持続可能な形で運営すること。
安藤建設は、建設会社として身の周りのインフラ整備のみならず、農業や水産業といった長門市の基幹産業の産業インフラを整備します。
この長門市に根ざした産業、つまり地域業を通じて地域に貢献することが私たちの使命です。
たしかに農業も水産業も全国的に見ても現状で厳しく、これからもっと衰退が危惧される産業である。
しかし、私たちは株式会社として持続可能な形へとプロデュースし、そして後世に伝えていく。
必要なこと
和たちたちが何をすべきなのかがはっきりと分かり、核となる揺るぎない信念が確立し、この3年の間水産業として養殖業、それに農業・畜産業の現場に立ってきて、ようやく進むべき航路すなわち事業の方向性が定まりました。
あとは、それがたとえ荒波だろうと、嵐だろうと、コンパスで方向を定め、自分の手で帆を操り、乗組員全員で困難に立ち向かっていかなくてはならない。地域の未来にかける強い思いを持ち地域の未来を創っていく航海者が必要です。
長くなりましたので続きはそれぞれの事業フェーズごとにご紹介していきます。
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