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飲食チェーンの海外進出


第290回 TGK社長通信 2024.6.9


先日の日経新聞で、面白い記事がありました。
『外食、店舗の4割超 海外に』


国内外食上位企業の店舗数を集計すると、
「国外の店舗数が全体の42%を占めている」
というのです。

正直、そんなに増えてるとは思っていませんでした。
大手が海外店舗を増やしているということは、
「今後、国外市場の方が成長が見込める」
ということでしょう。

サイゼリヤの例でも書いてありますが、
「国内では値上げを見送る一方、海外では価格転嫁が奏功している」
ようですね。

スシローでも、同様のことが起きていて、
「国内の価格を10円上げたら客離れが起きたが、
海外では国内より高い価格でも十分集客ができている」
という話でした。

これらを元に、最近興味を持っているAI『ChatGPT』を使って、
データを調べてみました。

【国内飲食チェーン企業の国別営業利益率と店舗数】

何度かチャットをやり取りすることで、こんな表も作成してもらえます。

1. 海外進出の現状

  • サイゼリヤ: 1770店舗中870店舗(49.2%)が海外

  • フード&ライフカンパニーズ(スシロー): 1105店舗中605店舗(54.8%)が海外

  • くらコーポレーション(くら寿司): 930店舗中480店舗(51.6%)が海外

  • 壱番屋: 1080店舗中580店舗(53.7%)が海外

上記チェーンは、特に積極的に海外展開を進めていることが分かります。

2. 利益率の比較

  • ゼンショーホールディングス: 国内3.3%、海外5.8%

  • サイゼリヤ: 国内5.5%、海外8.1%

  • 吉野家ホールディングス: 国内5.5%、海外10.5%

  • 松屋フーズホールディングス: 国内5.8%、海外8.5%

海外の営業利益率が、国内を上回っている企業も多いようですね。
売値が高いことや、アジア圏では日本より人件費が安いことが要因だと考えられます。

3. 大手の事例

・サイゼリヤ

サイゼリヤは、中国市場で成功を収めているようです。
中間層の増加と外食産業の急成長により、サイゼリヤの手頃な価格と高品質な料理が非常に人気を集めています。
家族連れが多い中国の消費習慣に合った大型店舗のビジネスモデルが功を奏しています。

・スシロー


スシローも、アジア市場で高い収益性を誇ります。
現地のニーズに合わせたメニュー開発とサービス提供が成功の鍵となっています。
例えば、シンガポールやタイでは、日本の伝統的な寿司に加えて現地の食文化に合わせた創作寿司も提供しています。


・一風堂

現在、国内に143店舗、海外に277店舗と、海外の方が多くなっています。
これほど多くの店舗を海外で出店できたのは、ブランディング戦略の成功です。
ニューヨークやロンドンなどの大都市に出店し、
「スタイリッシュでかっこいい」というブランドイメージを高めたことです。

4.今後の傾向

日本国内の人口減少や少子高齢化により、
国内市場は今後大きな成長が見込みにくいと考えられています。
そのため、多くの企業は成長の余地がある海外市場に目を向けるようになっています。

特にアジア市場は、経済成長とともに中間層が増加し、外食需要が高まっています。

依然、オムライスにおいては海外進出はほとんど進んでいないようです。
まだまだ、チャンスはたくさんありそうですね!





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