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M&Aの決断③
2024年12月22日
前回の続き。
今から2年ほど前、最初のM&A仲介会社から、買い手企業を紹介されました。
東京駅にある本社で実施した初のトップ面談の相手先は、
上場企業でカラオケを主に運営している会社です。
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数年前に、創業者から外資系金融機関出身のプロ社長にバトンタッチして、
M&Aを積極的に進めているという話でした。
直近でラーメン屋チェーンを買収し、次の飲食チェーンの柱を探していました。
社長はとても魅力的な方でしたが、
事業シナジー(相乗効果)や条件面で折り合わず流れました。
その後も、人材紹介会社や居酒屋の上場会社など何社か面談しましたが、
1年半くらいは特に大きく進むことはありませんでした。
その間も出店は継続し、事業は順調に業績を伸ばしていたので、
特に焦ることはなく、将来に向けて「M&A事業計画」を作ったりしていました。
そして今年の5月頃、
登録していた外食特化型のM&A仲介会社「M&Aプロパティ」から連絡があり、
トップ面談を実施しました。
その面談相手が、現社長の春山さんでした。
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その時は、サーチファンドという仕組みは正直あまりよく分かっていなかったのですが、
当社のオムライス事業に非常に関心を持ってくれていて、条件も良かったので、進めていくことにしました。
何度か面談や数字データのやり取りを進めていく中で、
サーチャー春山さんがかなり綿密な数値分析をして、
TGKの成長戦略と事業計画を作っていた事に驚きました。
資料は50ページくらいあったと思います。
サーチファンドというのは、
サーチャー自身が経営したい企業を見つけて、
その企業の買収資金をファンドが出資する、
という仕組みになっているので、
春山さんがファンドや投資家に説明するために、計画を作成してくれていたようです。
この時に、
「この人が社長になれば、会社を今よりもっと大きくできるかもしれない」
と思いました。
そして、7月にはM&A BASEサーチファンドから「意向表明書」が出ました。
これは、「本格的にM&Aを進めていきますよ」という書面で、
具体的な条件等が細かく書かれていて、
これを承諾すれば独占交渉となり、
他の買い手とやり取りはできなくなります。
ちょうど他のM&A仲介会社とも商談をしていて、
「本当にこのファンドで良いのか?」
「あと数年は経営を続けて、バリューアップをした方が良いのではないか?」
様々な葛藤がありましたが、、
結果進める事に決めました。