読書記録18 生き物の死にざま
久しぶりの読書記録となってしまいました。
時の流れが早すぎます。
生き物の死にざま、、、この一瞬で興味を引く本との出会いは奈良のふーせんかずらさんでした。購入しようとしたところ、なんと一緒にいた友人が”持ってるから貸すよ”、と。でも後で”読んだら返して”、と。その友人は貸してくれる本を”もう返してくれなくていい”ということが多いので、よほどの本なのか?と期待。でも、こうやってタイトル、時には大袈裟な帯に惹かれて買った本ほど期待外れのこともあるので、あまり期待せず読むことに。
結果、、、 この本は友人同様、永久保存の本棚行き決定、となりました。
職業柄、人間の死にざまには日常的に接しています。人間って悲しいな、強欲だな、と感じています。
この本は何十種の生き物の一生がまるでその生き物が世界の主人公の様に書かれ、その生き物中心に世の中が見えてきます。 どの生き物もせつない、生きるってつらい、苦しい。
最後に”人間”の項があります。 おっしゃるっ通り。全く同感です、うるっとします。
どの生き物の一生も愛おしく思うのですが、その中で、”シラスとイワシ”がおもしろ悲しく印象に残ります。
しらす丼。
これを食べるたび、この本を思い出すでしょう。
この本のおかげでいろいろな生き物の見方が変わりました。
ありがとうございました。
何度も読み返しては、自分の生きざまも客観視したいです。
アンドエト 五十嵐
生き物の死にざま
稲垣栄洋 著
出版社 : 草思社 (2019/7/11)
発売日 : 2019/7/11
言語 : 日本語 単行本 : 207ページ