医学界を離れ新しい世界を持つこと
アンドエトの五十嵐です。
以前書いた、『出版者、ゼロから約1年でやったこと』の続編のような記事です。
アンドエトの二人組、1年前に未経験の分野(=出版業界)に飛び込みました。
全て新鮮で、全て楽しい勉強です。その世界の人たちが使う専門用語を聞くたびワクワクします。自分達の中に、もう1つの世界ができてくるのを実感します。1つの業界をじっくり生き抜くのもいいでしょう。でも、ある程度1つの世界を知ったら、もう1度初心者からの経験ができる別の世界で学び直すのも、人生をおもしろくするのではないでしょうか。
徒然草 第七段。
<原文>
あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山とりべやまの烟けぶり立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。
命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋はるあきを知らぬもあるぞかし。つくづくと一年ひととせを暮すほどだにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思はば、千年ちとせを過すぐすとも、一夜ひとよの夢の心地こそせめ。住み果てぬ世にみにくき姿を待ち得て、何かはせん。命長ければ辱はぢ多し。長くとも、四十よそじに足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。
そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出ヰで交らはん事を思ひ、夕べの陽ひに子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。
自分に与えられた時間を尊く思い、予測不可能な未来を楽しみ、常に変わりゆくものを受け入れ、この世の欲得、生にも執着せず、もののあわれに触れ、学ぶ。(五十嵐解釈)
いろんな世界を知りたくなるのです。
そのためには多少の辛酸は必要です。