いつか大きくなるから…

産まれたときは、とってもとっても小さかった天使ちゃんたち。
私もあなたも歩んできた道。
だけど、全く記憶になくて、自分のことなのに知らない期間。

私には娘が二人いる。
娘が産まれた日のことを鮮明に覚えてる。
長女はすぐには泣かなくて。
1秒前に終えた出産という大役を忘れるくらい慌てて
「何で泣かないんですかっ！」
髪の毛はボサボサで顔は真っ赤から真っ青に血の気が引く「サーッ」て感覚を覚えてる。
「おかぁさん、大丈夫よ♪」
助産師さんが笑った瞬間、隣の部屋に拭かれに行った娘が
「ふんぎゃーーーーー！」
って泣いた。
頭が出てくる時から見てた旦那は
「ドラマの見すぎや」
と笑った。
だって、知らんやん。
初めてやもん( ˘•૩•˘ ).｡oஇ

次女が産まれた日は長女の初めての運動会の前日。

一度経験した出産より、毎日家で一生懸命練習する姿を見ていた長女の初めての運動会の方が気になった。
祈るように
「まだお腹にいててね。運動会が終わったらいつでも出てきてくれていいからね。」
次女にとっては迷惑なお願いだったな…（笑）
スネたのかな。
前日の明け方陣痛が来た。
病院で私は産婦人科の先生に
「明日、娘の初めての運動会なんです。」
ダメ元で言ってみた。
「夕方までに産まれて、産後の状態が良ければ行ってもいいよ。」
え！？
そんなことあるの！？
「経産婦さんはね。入学式とか卒業式とかも、あるからね。状態が良ければやよ。多分大丈夫！がんばろうね。」
17時過ぎ。
長女の時とは比べ物にならないくらい、スンナリ出てきてくれた。
「長女にソックリ…」
産まれたての次女は、産まれたての長女と全くおんなじ顔ですぐに泣いた。

翌日、私は午前中だけ外出の許可をもらい運動会へ。
まだ、しぼんでないお腹を見て、会う人会う人
まだ、産まれなかったんだ。
と思ったらしい。
そうよね。
前日に出産を終えた人が翌日の運動会を見に来るなんて誰も思わないよね。
出産の知らせを園にはしてたので担任の先生は私の顔を見てまるでお化けを見るようにびっくりしてた（笑）
「えーーーーー！お母さん、なんで居てるんですか！？！？」

私の母は娘の私の体を終始心配していた。
私は昨日産んだ次女があまりにも長女にソックリ過ぎて
「昨日産んだのに、今日はもぅ踊ってる」
錯覚に涙が止まらなかった。

初めてのダンスのお遊戯で練習の成果を見届けて、私は1人病院に帰った。

こんな記憶も私には昨日の事のようなのに、娘二人は知らない。
あの子達のことなのに、あの子達のは知らない。

子どもたちはどんどん大きくなって、私が知らない記憶をたくさん作っていくんだろう。

だから、産まれてから娘達が知らない娘たちのことは私の宝物。

私の作ったスカートや、レッグウォーマー。
ボンネットやバブーシュカ、つけ襟を付けて。
笑顔や泣き顔や真顔を見せてくれるちびっこたち。
この子達の記憶にande.nutteruはこの先残らないかもしれない。
だけど、ママ、パパ、じぃじ、ばぁば。
ちびっこのくるくる変わる表情に目尻を垂れさせてくれた人たちの記憶に残る。

なんてステキな役目をいただけたんだろう。

いつか、ちびっこたちがベビちゃんを抱く日。
おばあちゃんになった、今のママたちに。
宝物の話をしてほしいな。
その時、思い出してる幼い娘ちゃんがande.nutteruを身に着けてくれてたら。

こんなに幸せなことはない。

ande.nutteruを始めた時の夢。
【たくさんのちびっこに着てほしい】

夢がかなった今の夢。
【たくさんのちびっこに着てほしい。そしてそのちびっこのベビちゃんにも着てほしい】

たくさんのママとちびっこたちに出会って、新たな夢を教えてもらった。

ande.nutteru20年計画。

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こちらのバブーシュカ、ボンネットは7月末までの販売です。