Tsugu.CLOSET-服と向き合う日-開催
11/26、服と向き合う日イベントがスタート
「服と向き合う日」は、
①トークセミナー、セッション
②リメイクマーケット(リメイク作家の出店)4店舗
③衣料品フリーマーケット 8店舗
④不要衣料品回収
というコンテンツでスタートしました。
会場全体が、とにかく、服、服、服…
フリーマーケット&リメイクマーケット
中には、イベントの趣旨をくみ取って、「継いでいく」ことの大切さを感じさせる素敵なメッセージを書いてくださる出店者さんもいました。
リメイクマーケットでは、着物やデニム布地のリメイク、不要衣料品をその場で裂いてシュシュにする「裂き編み」の体験ブースなど。
服と向き合うセミナー&トークセッション
様々な観点からの「服との向き合い」や「ファッション業界の現状」「企業・団体としての取り組み」をご紹介いただきました。
「無印良品」の取り組み紹介では、「つくる」企業としての使命感、製品ひとつひとつに込められたメッセージ、それをもっと知ってもらいたいという想いが溢れていて、無印が愛される理由がわかった気がしました。
イベント会場で回収した大量の服の中に、1枚も無印良品の服はなく、使う人も想いを受け取っているんだなと、感心するばかりでした。
子供服の資源循環「ふくレル」について語った寺原さん。
ごみ減量化への熱い想いがこちらも溢れていました。
今回回収した衣料品は、資源としてグリーンアップサイクルⓇに活用され、まちの中に戻ってきます。
まだ関西ではあまり知られていないグリーンアップサイクルⓇの製品を興味深く手に取る人がいました。
当日回収した衣料品は、150キロ。
当日回収(1人10点まで)した衣料品は、238枚、150キロ。
これに、回収週間としてほかの拠点で集まったものを加え、当日、数えただけでその場にあった衣料品は299枚、178キロ。
フリマやフクレルの服を足したら、この場に一体何枚の服があったのか。
その中で、まだ「もしかしたら使いたい人がいるかも」という服は
「さいごのフリマ」としてお持ち帰りいただけるゾーンを当日作ったところ
69枚が、誰かの手元へ向かっていきました。
そう、回収していて気付いたことは「本当にもう着られない、汚れた・敗れた服」はむしろ少ない、ということでした。
サイズアウト、体系に合わない、似合わなかった、型が古くなった、必要なシーンがない… 様々な理由で、持ち主の手元では使えないけれど、まだまだ綺麗なものや、新品もいくつかありました。
服と向き合った日の感想
今回、イベントのタイトルを「服と向き合う日」にしたのは、自分自身に、どこか「向き合うことが怖い」という気持ちがあったから。
買ったまま来ていない服、捨てられない服、虚栄心を満たすためだけに買った服、いつか痩せたら着るからと置いているいつまでも出番が来ない服…
なのにまた買ってしまう服。
ほぼ一部屋が服で埋まっている私にとって、服は、「大好きだけど大事にできていない自分がチラチラ見えるつらいもの」という、なんだかとても苦しいところなんです。
服は生き方に通じる。そんな気持ちもあって、服で埋まった汚部屋にに行くと、ちょっとした絶望感を味わいます。
だからこそ、せっかく機会をいただいた日に、自分もしっかり向き合ってみようと、このタイトルをつけました。
…結果としては、
服に囲まれたトークセッション会場
積み上げられた服
まだまだ着られるのにどこにも行き場がない服
どれもが自分に迫ってきて、
「これから、いったい、どうすればいいの」という、焦りを感じる日になりました。
目の前にある服たちの質量は、
「循環しましょ、考えましょ」
なんて言えるような軽いもんではなく、
「早くなんとかせにゃこれはものすごくやばいことではないか」
という、今年一番大きな衝撃のある日でした。
でも、それがきっと、大事な一歩。
社会実験プロジェクトTsugu.
Tsugu.は社会実験で、答えや正解を持っているわけではない。やりながら、関わる人とのつながりを作りながら、時には修正し、行きつ戻りつトライを続けていくプロジェクトである、とはじめに西田さんが語られました。
今回、関わったり、参加してくれた皆さんも、何かの機会でまたTsuguの輪に加わってほしいなと思います。
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