雑談|「飲食店のスマート化」の父は自動販売機?
日本初の自動販売機の歴史は古く、1888年に東京の上野に設置されました。発明家の杉本平一によるもので、最初は切手や葉書を販売するものでした。
その後、1950年代に三共(現・サントリー)がジュースの販売機を導入し、飲料の自販機が広まりました。
自動販売機そのものは日本が発祥となります。
食べ物や日用品、書籍などの商品を販売する自販機が登場しました。
その後アイスクリームやラーメン、自動車部品まで、あらゆるものが販売可能となり、その多様性は世界中から注目されています。
取り扱う商品だけでなく、自動販売機そのものも進化を続けいています。
当たりがでたらもう一本、TASPOでの販売など、時代に合わせて変化をします。
近年では、顔認証やキャッシュレス決済を採用した自販機が増加しています。
AIによる顧客データ分析で、人気商品の在庫管理や新商品の提案も可能になっています。
それにより賞味期限の短いサラダなどの販売も可能になっています。
つまり、より個々のニーズに応える自動販売機がすでに実現しています。
店舗運営の効率化を求める中で、セルフレジの導入が加速しています。
コンビニ大手のセブンイレブンでは、現金のやり取りに人手を煩わせることはありません。
コンビニに限らず、スーパーでもセルフレジの導入が加速しています。
特に都市部では、無人化店舗も展開されており、待ち時間を短縮し、より良い購買体験を提供する業種がどんどん増えています。
そしてその流れは飲食業界にも重ねて考えることができるでしょう。
慢性的な人手不足とテクノロジーの進化によって、飲食店の無人化技術への革新が進められています。
それでは、今後ほとんどの飲食店が無人化が進み、セルフレジとなるのでしょうか?
結論としては、事業規模が大きくなればなるほど、その傾向は強まる可能性があります。
それはマスマーケティング[ターゲットを広く設定し広範囲に情報発信をする手法]を採用するケースが多いため、事前にサービス内容を理解している場合がありますのでマニュアル化されたサービス提供の場合は接客がもたらす影響力が減少する傾向があります。
また、店舗数が多くなると、地域毎で人材確保にムラが起きやすくなります。
最初から最小人数で運営できるように設備投資をする、設備投資ができる傾向があります。
そのため、事業規模が大きくなればなるほど、無人化、セルフ化は強まる可能性が高まります。
無人化技術の進化は、コスト削減や労働力不足の解消に貢献しますが、同時に[人間らしさ]をどう維持するかという課題も生じています。
飲食店に求められるのは、単なる栄養価や美味さだけではありません。
体験を豊かにする、「もっとも身近なレジャー」と言えるでしょう。
そのため人間味のあるサービスとのバランスが求められています。
自動販売機から始まった無人化の流れは、飲食業界の効率化と利便性を劇的に変えました。
今後の技術革新がどのように進化するか、そしてそれがどのように私たちの生活に影響を与えるかは、誰にもわかりません。
しかし、飲食店に「もっとも身近なレジャー」としてのニーズがある限り、小さな店舗にも十分に成功するチャンスはあると言えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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