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少なくとも「コンサルタント」じゃない。

一昨日、「キャリアコンサルタント登録証」が届いた。2024年11月実施の試験に合格し、申請手続きをしてから2ヶ月。ようやく「合格の証」を手にすることができた。感無量である。

「登録証」というナマのブツを前に感じているのは「安心」と「責任」だ。

キャリア支援者として「一応、国のお墨付きをいただいております」と言える安心感。「資格保有者として、わけのわからんことはできないぞ」という責任感。手にした資格に恥じない仕事をしないとなと思う。

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キャリアコンサルタントとして正式に登録されたことによって、できるようになったことがある。「キャリアコンサルタント」を名乗ることだ。

「キャリアコンサルタント」という名称は、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格し、登録手続きを完了した者しか肩書として使うことはできない。「職業能力開発促進法」という法律でそう決められている。

私はキャリコン資格をもっていない頃から、キャリア支援に携わってきた。資格を持っていないので「キャリアカウンセラー」を名乗ることにしていた。でもいまはもう、「キャリアコンサルタント」を名乗ってもOKになった。

なったのだけど。

どうしようか迷っている。というかたぶん、肩書には使わない気がする。その理由は、自分がどう考えても「コンサルタント」というガラじゃないからだ。

コンサルタントって、「なんかスッゴイ人」というイメージがある。ビシッとしていてロジカルで、ゴリゴリ・バシバシ物事を前進させていくような人を連想してしまう。エネルギッシュでポジティブな感じ。

それに、ツヤ感があり、身体にフィット気味なパリっとしたスーツやシャツをまとい、髪型は、男性だったらオールバック、女性だったらゆるくカールさせたロングヘアに流した前髪。歯並びは整い、キラッと白い。

そんなイメージ(すごく偏見なので申し訳ない)。そしてそのイメージが、あまりに自分とかけ離れている。

私は明るく社交的に見せかけた、かなりの根暗である。それにマイペースだし、論理より感情や情緒の方を重んじがちだ。ついでに立ち止まりがち・考えこみがち。納得していないと、絶対に前に進もうとはしない。というか、できない。ビビりだからだ。あと、服はゆるっとしたメンズライクな雰囲気を好み、髪型はコケシみたいなおかっぱである(とても気に入っている)。

なので、(勝手につくり上げたイメージではあるが)「コンサルタント」を名乗っている自分を想像すると、しっくりこなさすぎるのだ。滑稽、と言えるかもしれない。なんかの冗談ですか、みたいな。

せっかく資格を取得して、一目で信用を感じていただける(確率が上がる)名称を使えるようになったのになあ。もったいないのかもなあ、と思う部分はある。

だけどやっぱり、「名前」って大事じゃないですか。「名は体を表す」っていうし。ハクも名前を忘れたから帰れなくなっちゃったし。名前を口に出せないうちはヴォルデモートとは戦えないし。

「肩書」は「自分が何ができる人間なのか」を表すわけなので、やっぱり自分にフィットするものにしたい。

「コンサルタント」、フィットするようになるのかしら。

「なれるか否か」もだし、「なりたいか否か」も、きっと大事だ。




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