
45歳で脳卒中を経験したこと#1
私は現在47歳。
自宅やスタジオでヨーガのクラスとチネイザンという施術をしています。
病気をきっかけにヨーガセラピーを学び、日々の生活にひとこきゅうできるヨーガ、医療の中でもできるヨーガ、チネイザンヒーリングを広める活動をしています。
平日はママチャリで山道を登って息子の幼稚園まで送迎、夕方は愛犬の散歩をするのが日課です。
階段の上り下り、走ることもできて普通の日常生活を送っています。
時々自分が約二ヶ月の闘病生活をしていたのを忘れてしまうぐらいです。
2018年11月三連休の初日、数日前に高校時代の友人が連絡をくれ、大阪出張から京都に立ち寄るので紅葉観光とランチをしよう!と約束をし、何年か振りの再会を楽しみにしていました。
でも、当日は前日から頭痛が酷く、薬を飲んでも治らなくて朝から起き上がることができませんでした。
泣く泣く友人とのランチはキャンセルさせてもらいました。
今まで頭痛や二日酔いはあっても丸二日、こんなに長く強い痛みは経験したことがありませんでした。
様子を見ていた夫が、「そんなに痛いなら救急車呼ぼうか?」と言ってくれましたが、そんな大それたことはいい!と断りました。
でも、どうやったら痛みが治るのかもわからず、自分でも本当に救急車を呼んだ方がいいのかもしれない…とも思っていましたが、立ち上がることも動くことも億劫で横になっていることしかできませんでした。
午後から息子のスイミングで夫と二人は不在になり、一人ベットの中でどうしようか?とスマホで病院を検索していました。
祝日なので町医者はお休み。ならば日赤(日本赤十字病院)に行くしかないか…
日赤は家から歩いて10分程の距離ですが、大きな病院すぎて救急なんて待つだろし、この痛さで行って何もなく帰ってくるかもしれないなら行かずに寝てる方がいいと思い、なかなか行く気になれませんでした。
うとうとしながら目が覚めたのが夕方17時過ぎ。外は夕方の日差しになっていて、窓からの紅葉がとても綺麗だったのを覚えています。
さすがにこの痛さで夜を超すことは無理かもしれないと思い、意を決して起き上がって日赤病院へ行くことにしました。
起き上がった時、横になって寝ていたせいか、左の腕が麻痺している感じがして体がまっすぐに歩くことが出来ませんでした。
着替える気力もなく、家着のままタクシーを呼びたいけど電話をする気もないし、連休の観光シーズンですぐに来ないかもしれない。待ってるなら行ったほうが早い。
日赤までは歩いたら10分ほどだけどしんどいし、自転車乗っていこうか?
いや、自転車だと転ぶかもしれないから歩いていこう…
そう思いながら、行く前に一口水を含んだところ、水を飲み込むことができませんでした。
あれ?なんかおかしい…
外に出る前に鏡を見たら、右の瞼が下がっていました。
あれ?なんだこれは
と思いつつも、なんせ頭が痛い。
家を出てやっぱり歩けないので、通りまで出てしばらくしてタクシーに乗り込み「日赤病院まで」と発したけれど、自分の言葉はロレツが回っていませんでした。
いやーなんだこれは!
なにが起こってるんだ!!
私はどうなってるんだ!!!
こんなこと今まで起きたことなんてなかったし、「やばいのかもしれない」と一瞬思いました。けれどその怖さ、これがどんなことなのか想像がつかなくて、ただ早く日赤に着いて診てもらいたい!と思うのが精一杯でした。
タクシーではすぐの距離で日赤に到着。
「こちらから救急の受付に行けますよ」と降ろされた駐車場から入口までのちょっとの距離が長く、やっと受付に着いて確か問診票を書いた記憶があります。
#2 その日につづく…