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貌(かんばせ)
「キャア!あの人かっこいい!」
10代の頃、女友達が同じクラスの男の子や上の学年の人を観てキャアキャア言うのは、通過儀礼というか、これをしなきゃ女子じゃないみたいな雰囲気があって、皆その注目の的の男子が通る度に騒いでいた。
見れば、騒がれるだけあって確かにイケメンではある。
(びみょーな場合もあったけど・・・)
テレビをつければ「なりたい顔ランキング」やら「今話題のイケメン俳優」、「○百万かけて変身した整形美女」など、
顔立ちのいい男女がテレビの中心で皆の注目を席巻している。
一方で「人間は顔じゃない」「大事なのは外面よりも内面」「整形してまで美人になる人間の気が知れない」などなど・・・
イケメン、美女がこの世で優遇される事態に対して、大事なのは中身。だと真っ向から異を唱えるアンチもたくさん存在する。
ーーーー以前から思ってたのだけど、
人間は何故こんなにも「顔」に対して異常な執着心を示すのか・・・・。
なんで「顔」を崇拝し、「顔」に憧れ、「顔」で嫉妬し、「顔」を憎み、
「顔」に固執するのか。
個人的に(とても面白い習性だなあ・)と感じていたので、一度真剣に考えてみようと思う。(長いょ)
かくゆう自分も小学一年生の頃、初めて自分のクラスというものの輪の中に入り、その中に1人だけ顔立ちが整った、今でいう「イケメン」の男の子を一目見て好きになり、それが人生で初めての「一目惚れ」というものであった。それは自分だけじゃなく、クラスのほとんどの女の子がそのイケメン男の子のことを好きではあった。
なので、自分ももれなくその、「顔」で異性を好きになったのが始まり。
ーーーーーーーーーーーーーさてさて・・・
では何故、人は「顔」で相手に好意を抱いてしまうのか・・・。
端的に言うと、どうやら人というモノは、生きる上で必要な「聴覚」「嗅覚」「視覚」「触覚」「味覚」のこの5つの五感のうち、
「視覚」に重点を置いて進化してきたという歴史に関係しているらしい・・・。
人間が受ける感覚情報の割合は視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれてる。。
なんと8割もの感覚情報を、視覚に頼って生きているのだ。
確かに、人間は他の動物に比べて目はいいってよく聞くし、
人の顔はこの世に一つたりとも同じ顔はないってくらい(双子なんかはちがうけどね)、皆それぞれ多種多様な顔をしているもんね。
ここで又一つ、疑問が湧いてくる。
それは、「多種多様な顔だって思ってるのは人間だけであって、他の動物はペンギンや雀みたいに見えてて人の顔なんざあ、見分けつかねんじゃね??」説。。。
う~~~~む。。。
確かに「視覚」に対し、それほど重きを置いてない生き物だったら(犬や猫など)見分けつかないかも・・・。けれど、人間と同じように鳥や猿など「視覚」が発達している生き物たちには人間はどう見えているのだろう・・・。
前に、「カラスは人の男女の顔を見分けられるかどうか」という、日本で行った実験が話題になったことがあった。4羽のうち、2羽に男性の写真が貼られた容器に餌を入れてもらえるようにし、あとの2羽は逆に女性の写真が貼られた容器にだけ餌を入れて様子をうかがってみた。
結果4羽とも男女の区別がつき、何度やっても男性の写真に反応させたカラスは男性の写真が貼られた容器にだけ、女性の写真に反応させたカラスは女性の写真が貼られた容器にだけ反応した。(ただし、写真を白黒にしたり顔の周囲を楕円で切り抜いたりすると確率は散漫になった)
猿も、人間の男女を見分けて女性の方だけを狙って食べ物やいたずらを仕掛けてくるって言うし、イケメンや美人といった区別はつかないけど、他の動物でもある程度は人間の顔で見分けをつけられるのかと思う。
でも逆に猿の飼育員の人は一頭一頭の猿を全部区別できるらしいし、全部似たり寄ったりに見える動物でも、その動物たちにしては多種多様に見えてるのかも・・・。
そこんところはその生き物たちに直接聞いたわけでもないのでなんとも言えないけど、どうやら他の動物でも人間は、ある程度判別が可能だと言うことなんだろう・・・。
ただ「顔」で判断する生き物は人間以外いない。
そして”美人の顔の黄金比率”というものもある。
顔の縦のバランス
「髪の生え際から眉頭の下」「眉頭の下から鼻の下」「鼻の下からあご先」の長さが全て同じ
•「頭の頂点から眉頭の下」「眉頭の下からあご先」の長さが同じ
顔の横のバランス
•「顔の横幅」が「目の横幅」の5倍
•「目の横幅」の理想が約3cmとされている事から、「顔の横幅」の理想は15cmから16cm。
もの凄く「顔」の配置について細かいがそれとは別に、
左右対称な顔に人は惹かれることも知られている。
なので、イケメン、美人に惹かれる=病気や遺伝的欠陥を持ち合わせていない、優良な遺伝子
を本能的に視覚で感じ取り、大多数の人達がその「顔」を持つ人物に魅力を感じ、好意的な感情が芽生える。
これがイケメン、美人に惹かれる根本的な理由なのだろう。
もちろん、1人1人によって好みも違うし、顔が良くても他の人から見たらそーでもない。という事もあるかも知れない。
でもそれを言ったらキリがないので、とりあえずその”美人の顔の黄金比率”を目安として、大多数の人が好意的な感情を持つ「顔」といった事で話して行こうと思う。
そう思うと、自然に次の疑問が湧いてくる・・・・。
そうは言うけど・・
ホントに顔のいい人ってのは優良な遺伝子なの??
そりゃあ「顔」については優良かもしんないけどさ、
他の部分は?頭の善し悪しとか性格の善し悪しとか、価値観の善し悪しとか・・・もっと他に見るべきとこがあるんじゃない???
そんな見た目だけで選んでていいの?もっと違うとこに時間を割いて見た方がいいんでないかい?人間よ。。
とか感じて来ちゃうのだ。
その疑問について解決の糸口になりそうなものはないかと色々考えてみたのだけど、
その答えはひょっとしたら様々な鳥たちの「求愛行動」の中にあるのではないかな??と考えた。
鳥という生き物も、人間同様「視覚」に対してかなりの感覚を頼って生きている生き物。また、人間も「顔」にこだわるのは「異性」の場合が多い。
クジャクを思いだして欲しい。
クジャクの雄はあの豪華絢爛な羽を広げてメスにアピールする。
メスはその飾り羽の模様具合や健康具合をみてつがいになる相手を決める訳なのだが、正直種の存続において、あそこまで羽の華美さにこだわる理由はあの進化論を唱えたダーウィンでさえも、「くじゃくをみると気分が悪くなる」と言わしめたくらい、謎だそう。
また、ニワシドリという鳥の求愛行動も面白い。
ニワシドリは繁殖期になると自分で材料を見つけてきて思い思いの庭を作る。。そしてその造った庭というのがとてもアートで個性的。
その作った庭を見て雌がつがいになる相手かどうか品定めをする。。
石を敷き詰めたり、プラスチック片敷き詰めたり、
お花を飾ったり・・・・(けれど作った巣で巣作りするわけでも無く、
本当の巣はメスが単独で作る。。)
そしてもう一丁、コウロコフウチョウの求愛行動もとっても珍奇。
まあ、見てもらえればわかると思うので動画貼っとく。
・・・・・もうね、なんてゆーか、
種の存続において、その能力ほんとに必要???笑笑
って思えてくる。(・∀・)
メスも品定めしてるって言うより、「面白い!もっとやって!」と単純に好奇心で見てるだけのような気が・・・・。(幻覚???)
優良な遺伝子どーのこーのじゃなくて、
ただ突飛な事をしてメスにモテてやろう!とかって思ってない???
ここら辺から「見た目」で相手を選ぶ理由について、
疑問がまたさらにふつふつと湧き上がる。
色んな人が様々な説を唱えているのだが、個人的に一番しっくりきたのがダーウィンが唱えた「性淘汰」「性選択」説。(ダーウィン頑張ったな)
優良な遺伝子を選ぶとは逆に、
すべてが似通った個体、又はつがう相手がたくさん居る場合、大体がほとんど優良な遺伝子だった場合には、そこから更に特徴づける「何か」を進化させる為に進化とは逆の、生きることにおいてあまり必要の無い「無駄」の投資が始まるそうです。
手っ取り早く言うと、
「あ~~~なんか周り、自分とおんなじのばっかだなあ~~~・・・・つまんねええなあ~~~・・・よし!いっちょ派手なことぶっ放して自分をアピールしてみっか!」と考え、一方メスの方もメスの方で
「あらあらあら・・・なんか似通ったヤツばっかね~~~・・・・ど~~しよ。こんなに似通ったヤツたくさんいたらどう選べばいいって言うの!?あ、アイツなんか変なことしてる。どーせ皆おんなじな奴らばっからだし、アイツでいっか」て感じ。
もちろん鹿の角みたいにケンカして勝つために角を大きくしたっていう正当な理由のある動物たちもいるだろうけど、あれだってさ、
「その理由は分かるけど、それにしたってその角デカすぎない!?」っていう生き物も時たまいるよね・・・。よく首折れないなあっていう・・。
この「性選択」こそが、
人間の「見た目」重視の根本的な流れなのではなかろうか・・・。
そんなこと言ったらイケメンや美人は、進化の上でそこまで必要の無い
「ムダ」な投資だと言ってるようなものだけども・・・。(スンマセン)
でも人間のやってる事ってほとんどが自然界から見たら「ムダ」ってゆーかなんとゆーか・・・・・・こんなしょーもないことをツラツラと考えてる暇あったらもうちょっと意義のあることしろよ。って言われてもしょーもないくらい「ムダ」なことしてる自覚あるけど・・・・・。
どーかな・・・・・
どーなんでしょうね?
確かに「いい顔」の遺伝子を重視する人もいるけど、
それ以外を見て重視する人もいるわけだし・・・・・じゃなかったら美男美女しか子孫を残せない世界になっちゃうし、そんなこと言ったらそれ以前に自分生まれてないし・・・・。。。
人って一体、結局最後はどこを見て決めてるんでしょーね???
・・・きっと
「一応目安として”本能”の中にそうゆう判断基準を入れておくけど、
それ以外の判断は自分でね、自分で勝手に決めてね。
コレ、ただの”目安”だから」
ってことで、やっぱり判断基準はその人次第なんじゃなかろうか・・・。
そしてこの”性選択”が激化するほど、あぶれたモノ達によっては実は好都合な現象でもあるのだ。
「ムダ」にエネルギーをかける生物が多くなれば多くなるほど、
本来エネルギーをかけるべきところ、種の保存や自分の遺伝子の存続にかけるエネルギーが減ってしまい”性選択”をした生物がお互い首を絞めあうことで生き辛い世界になり、
また”性選択”をしなかった者達が増え始めるそうだ。
そうやって、生き物の均衡を保っていく。。
なかなか面白い現象。。
だから、自分の「顔」を整形して変える人も、
それを「人間は顔じゃない」と否定する人も、
多分どっちも正解で不正解だ。
自然界ではそんな混沌の世界が、一番求めている正解なんだろう・・。
自分はそうゆうのに対して議論するつもりは毛頭無い。
皆色んな思いがあるし葛藤があるし、皆1人1人その人の人生があるしね・・。ただ、「この”習性”って、自然界からして見たらどうなんだろう・・・」ていう疑問からダラダラと長く書いてしまった・・・。
ーーーそれに人間なんて、この世で一番「ムダ」が好きな生き物だって知ってるし・・・・。。こんな「性選択」なんて枠にはめた考えをもって生きていってる人の方が、少ないと思うし。。
所詮、「顔」なんて”自分の為”でいいのだ。
ここまで長い記事を読んでくれる方は・・・・
多分そんないないだろうけど、もし居たらサンキュー!
色々と間違ってるところも多々あるだろうけども、ご意見ご指摘は
受け付けません!笑
ーーーーーーさて・・・・
貴方はどんな”お顔”?