恋する気持ち何より素敵な宝物
広瀬香美氏の「ロマンスの神様」の歌詞であり、上田晋也の例えツッコミの代表作の1つでもあるこの「恋する気持ち何より素敵な宝物」ではあるが、今回はこの名曲ロマンスの神様の魅力について少し書いてみたい。
この曲は「勇気と愛が世界を救う」というかなり重めの思いをもった女の人が主人公のお話である。
そんな彼女がある日のコンパで良い感じの男の人に出会うのだが、その前のAメロつまりコンパ前の彼女の心境の表し方が凄いのである。
それがまた歌詞が凄いのではなくメロディーが凄いのだ。
なんとサビに入るまでに2回転調するのである。まるで彼女の揺れ動く心を表現しているようである。サビ前に2回も転調するなんてあまり知らない。なぜそんな曲作りをしたのかいつかお会いした時に聞いてみたいものである。
そしてサビにもう1回転調して彼女の気分を最高潮に盛り上げていく。
素晴らしい展開である。
2番はコンパに行った時の話になる。かなり良い男に出会ったようだ。
年齢、住所、趣味に職業をさりげなくチェックするところがコンパに数々挑んできている猛者だということがわかる。
2番の歌詞には今回のタイトルである名言「恋する気持ち何より素敵な宝物」が飛び出してくる。う〜ん素晴らしい。
Cメロと呼んで良いかわからない部分ではあるが、ここから人によって解釈が分かれそうな部分が現れる。
全体的にかなりわかりやすい歌詞の中で唯一にしてかなり考えさせられる部分である。
「よくあたる星占いにそう言えば書いてあった
今日会う人と結ばれる
今週も来週もさ来週もずっと oh yeah!」
oh yeah!じゃないんだよと、こちとら困ってるんだよと君の考え方にツッコまざるを得ない。
普通に読み取れば「よくあたる星占いをみたら今日会う人と結ばれるずっと」と思う感じがするのだが、あえて「ずっと」や「永遠」という言葉だけを使わずに「今週も来週もさ来週も」と付けてから「ずっと」という言葉が出てくるのだ。
つまりこの「よくあたる星占い」は毎週発売してる雑誌で、「毎週今日会う人結ばれる」と書き続けている星占いなのではないかと。だから毎週誰かはあたる「よくあたる星占い」なのではないかとそんな風に解釈していまう。
そしてそんなウキウキな彼女は1年後のハネムーンを夢見るのである。
ロマンスの神様ありがとうと。
以上、1993年に発売されたロマンスの神様である。
わかりやすそうな歌詞やメロディーだがしっかり工夫がされていて素晴らしい1曲である。そりゃヒットするなと。
ちなみにこの曲は冬の女王である広瀬香美氏の代表作であるが、歌詞は全く冬では無いという。
アルペンというスキー用品店のCM曲ではありましたけどね。