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応援したい町、南相馬(双葉・浪江)滞在レポ

今回のコース

【1日目】(東京→仙台→小高)
 小高ストア
 双葉屋旅館
【2日目】
 東日本大震災・原子力災害伝承館
 双葉駅(ダルマ祭り)
 請戸小学校
 道の駅なみえ
 鈴木屋
 小高交流センター
 相馬小高神社
 小高パイオニアヴィレッジ
 haccoba
【3日目】
 道の駅南相馬
 男山八幡神社
 道の駅そうま
 キッチン・ポテ

ずっと行きたいと思っていた南相馬に、「福島を変革する男」をきっかけに遊びに行ってきました。

行ってみた感想ですが、結論、「優しさと希望のある場所」でした。

私の地元である新潟県も例外ではなく、田舎にはある種閉鎖的な雰囲気があると感じています(全部がそうではないですが)。しかしながら今回滞在した小高は、避難区域だった背景や、移住者がいるという地域だからなのか、外部の人に対して開放的な場所でした。

また、この地を大切に思っている人たちがたくさんいるようにも感じました。避難指示が解除される2016年まで人がいなかった小高には、以前のようにこの町で営みを続けようという思いのある人と、一からこの町を創り上げる意思のある人、やりたいことをしに来た人など、この町に対して様々な思いを持った人がいました。

いま住んでいる人がより住みやすいように、訪れてきた人がまた来てくれるように、という優しさと、これから(=震災後)の小高を創るという希望にあふれた場所だったのです。

ずっと応援したいという思いを持っていましたが、実際に足を運んでその思いが増したので、訪問場所をベースにレポを残しておこうと思います。今後訪れる人、南相馬をちょっと気になっている人の参考になれば嬉しいです。

また、レポではなくこの旅を通して感じたこと、考えたことを別のnoteにまとめているのでそちらも良ければぜひ読んでみてください。


小高区

双葉屋旅館

現在の女将さんで4代目という、歴史ある旅館。
館内は綺麗に整えられ、快適に過ごせました。想像より部屋数が多くて広く、個人利用も団体利用もしやすそうです。
個人的には、お風呂の温度が非常にちょうど良く、ありがたかったです。笑

夜ご飯もこちらでいただきました。家庭的であたたかみのある一品に、マグロや霜降り肉など自宅で食べることのないような旅行感を味わえるお料理もあり、しっかりおなかいっぱいになりました。

黄色いまん丸お目目の可愛い黒猫がおり、気まぐれに館内に出没します。

予約は電話、カード決済OKでした。
女将さんの人柄や町への思いが分かるこちらの記事も見てみてください。


小高ストア

小高駅から歩いていけるスーパーマーケット。小さく見えて品ぞろえが良く、一通り揃っています。19時閉店、日曜定休です。

https://www.instagram.com/___odakastore/?hl=ja


鈴木屋

ログハウスのようなかわいらしい建物のカフェで、ナポリタンやトースト、クリームソーダ、パフェなど、カフェ好きにはたまらないメニューがそろっています。

ナポリタン

落ち着いていてゆったり過ごせる空間で、読書もできます。お店の中にも本が置いてありました。店員さんの心遣いが優しく、お腹も心も満たされるお店です。

小高交流センター

マルシェ、カフェなどのお店に、いろいろな目的で使える施設がそろっています。和室や学習スペース、バンド練習にも使える多目的室やトレーニングエリアまで、非常に充実していました。

奥の室内スペースでは、沢山の子供たちが様々なスポーツや遊びをしていて、とてもにぎわっていました。
夜にはきれいなイルミネーションが点灯しています。

マルシェは金土日の14時までなので、訪問時は時間に注意。


相馬小高神社

国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の野馬懸が行われる三妙見神社の一つとして知られる神社。規模は大きくないけれど存在感がありました。

子供(?)がいる狛犬と白い鳥居が素敵でした。

小高パイオニアヴィレッジ

スタイリッシュな外見に洗練された内装が魅力的な、宿泊できるコワーキングスペース。人が集う場所でもあり、仕事に集中できる場所でもある、近くにあったら毎日通いたい場所でした。

部屋にも机があって、目的別で過ごす場所を選べるのと、加湿器が置いてあるのが個人的には嬉しいポイントでした。

haccoba

美味しいごはんと美味しいお酒、もう何も言うことのない幸せな空間。
食器や食材、火の通り具合や塩加減など、すごく丁寧に作られたご飯だなと思いました。

お酒が目の前のガラスの向こうで生み出されているのかと思うとワクワクします。お酒がおいしすぎて、2人で行ってほとんどの種類の日本酒を飲みました。

フルーティーなベリー系のお酒や、ゴキ〇リの卵鞘を使ったちょっと飲むのに勇気のいるお酒など、個性的なお酒があります。オンライン販売もありますが、一瞬で売り切れてしまうんだとか。
ちなみに、Gのお酒はビールみたいな味わいと黒糖みたいな甘味があって美味しかったです。

卵鞘のお酒

県外のお酒もいくつか置いてあるんですが、新潟の阿部酒造のお酒はとってもおすすめです。haccobaの代表が修行に行っていた酒造だそうです。
また個人的な話ですが、私の出身地、新潟県柏崎市のお酒で、私が日本酒にハマるきっかけとなったものなんです。個性があるけど飲みやすく、すごくおいしいので本当にオススメです。

訪問時は予約が必要なので、webサイトまたはInstagramを要チェックです。

双葉町

東日本大震災・原子力災害伝承館

地震のこと、地震前~後の町のこと、原子力発電所のことを知ることができます。映像や実物など視覚的に分かりやすいものが多く、壁一面をスクリーンにして被害の様子を映像で見るなど、自分の目や感覚でいろいろ感じることのできる場所です。

常設展示や企画展、語り部の話を聞く時間などがあり、一度で全部見るにはそれなりに時間がかかります。隣には交流館があり、お土産なども売っているので、それも含めて2時間の余裕があればゆっくり見られそうです。

訪問時は写真展を行っていました。10年以上前に見た写真の赤ちゃんの成長後の写真が展示されていて、すごく感動しました。有名な写真なので見たことがある方も多いかもしれませんね。


双葉駅

双葉町の特産品は「双葉ダルマ」で、新年にそのダルマを売る市「ダルマ市」にはおよそ300年もの歴史があるそうです。訪問時はちょうど12年ぶりに双葉町でそのお祭りが開催されていた日でした。

様々な屋台が出ていて多くの人でにぎわっており、活気のあるお祭りでした。ダルマは小さい手のひらサイズから大きいものまであり、祭りを訪れた多くの人が購入していました。色もたくさんあり、私は白を購入。

双葉駅前にはダルマのオブジェがあり、いつでも見ることができます。両側に顔があって、とても迫力があります。

ダルマ市で買ったダルマ焼きとともに

ちなみに、双葉町のゆるキャラ「双葉ダルマさん」が結構可愛いです。TikTokをしているそうなので、ぜひ一度見てみてください。


浪江町

請戸(うけど)小学校

津波の被害を受けた当時の状態をそのまま残している建物。建物は甚大な被害を受けましたが、迅速な判断により当時の生徒82名が無事に避難し助かることができています。

被害の少なかった2階は綺麗にされて展示室として使われており、町民の証言や、当時の生徒の今などを知ることができます。

津波の恐ろしさや悲劇だけでなく、復興への町民の思いや希望も感じる場所です。


道の駅なみえ

食べ物、パンなどの軽食、地元の食材、工芸品などが揃う大きい道の駅で、さらにラッキー公園が併設されています。

駐車場の時点でラッキーが見えるんですが、結構大きくてびっくりします笑
でもすごく可愛いです。ポケモン好き必見。


南相馬・相馬

道の駅南相馬

お土産、地元の野菜やグルメが売っていました。イベントを開催することもあるそう。ホッキ飯のおにぎりなんかも売っていて、一緒に行った友人が買って食べていました。


道の駅そうま

食材がメインで販売されていました。中にある「殿様ミルクスタンドSOMA」のソフトクリームがすっごく美味しかったです!訪問時は絶対食べてほしい一品です。ちなみに道の駅で買い物をするとソフトクリームが50円引きになります(2023年1月9日現在)。


キッチン・ポテ

オムライススタジアムの東北大会で優勝したオムライスが食べられる洋食屋。ガーリックライスにとろとろたまご、デミグラスソースのかかったオムライスは絶品でした。

他にもいろいろなオムライスやハンバーグ、ナポリタンなどもあって、何度も行きたくなりました。開店前から人が並ぶのと、駐車場が空くのを待つ車の列もできるので、訪問時は開店に合わせていくか、開店から1時間後くらいなど時間をずらしていくのがオススメ。

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