本質を見逃さない
1月24日(火)
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おはようございます。
いよいよ、最強寒波の到来にワクワクし始めた桑田です。
さて。
今日は、「本質を見逃さない」というテーマでお話したいと思います。
▼教員になって、何を頑張ってきたのか
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県立高校の教員になって、13年の月日が流れようとしています。
気がつけば、あっという間でしたが、思い返してみると、本当にいろんなことがあり、紆余曲折を経て、今日があるなーと思っています。
部活動では、厳しすぎる指導から選手とのトラブルはもちろん、保護者とも多くのトラブルがあったと感じています。
「行き違い」と思っていたけれど、今となっては、僕の「やり過ぎ」だったんだと思います。
「やらない」もダメだけど、「やり過ぎない」もダメ。この絶妙なバランスが難しいなーと感じてきました。
一方、クラス運営では、本当に生徒と保護者に恵まれて、これといって難しい問題はなかったように感じます。
確かに、気を配らなくてはならないとか、目を配らなけれならないとかはあったけれども、そのときそのときの情熱で生徒たちと向き合うことができていたと思います。
ずっと「人として」を土台に、ホントに昭和も昭和の発想で指導をしてきたし、それが正義だと思ってきました。
そこに変化が生まれ、その変化からどう指導をしていくべきなのか悩むようになってきたこの数年…
自分はこれまでの期間で何を身につけ、何ができるようになったんだろうか。
そして、生徒に何を伝え、受け渡すことができるようになっているのだろうか。
そう考えるようになる毎日でした。
▼最近の思うこと
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10年ほど前、40代半ばの先生方が県立高校を辞め、県外の私立高校に行く現象が複数で起こりました。県の転勤に納得がいかなくて、出した決断でした。
当時は、全くお呼びもつかない考えでしたが、ここ5年くらいはよく頭をよぎります。
でも、その度に、母に言われた「転勤がない場所で人間関係をこじらせたら、それほどの苦労はないんだよ。だったら、数年で職場を変えられる県立の方がいいんじゃないの?いろんな人と出会って、育ててもらえることが人生の糧になるよ。今は無駄なように見えても、必ず価値あるものになるから。」を思い出します。
福島は入試制度を変えてから4年目に突入します。この間に、私立高校の専願は3.5倍近くになり、併願入試が県立の滑り止めとしての機能を果たせなくなりつつあります。
その結果、私立の専願はますます増加し、そして、推薦で入学できる部活を頑張りたい選手たちも流れていっています。
それでも母の教えのように、時は来るのだろうか…待つだけの人生で、自分は後悔しないのだろうか。そう悩むわけです。
ただ、そんなシステムのせいにして、自分は本質的になことを見逃してはいないだろうか?とも思うのです。
▼ やるべきことは「育成」の一択
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僕は、転勤する度に前の勤務地を思い出し、ネガティヴになります。
4校目で3回目なので、もう病気と考えていいと思います。
逆にいうと、どんな場所に行っても最終的には自分のやるべきことを明確にし、それをやりきり、自分のベストに近い状態にすることができてきました。
これもたくさんの方々に支えられた結果で、母の教えはやはり当たっていました。
そのため、今回もきっとそうなるんだろうと、自分の情熱と努力を信じている部分があります。
では、僕がなすべきことは何か。
それは「育成」の一択だと思います。
3月まで受験勉強を頑張り、県立高校に入学してきた子どもたちは、間違いなく粘り強さと素直さを持っていると思います。
中には、部活動をこの学校で頑張りたいと覚悟を決めて、3月まで受験勉強を頑張ってくれた子もいると思います。
そんな選んで来てくれた子たちをどのレベルまで成長させ、選手的にも人間的にも育てていけるか。そこに挑戦するべきなんだと思います。
結局は、これまでと同じことをやる。
でも、目指すところは、これまでよりも何段も高い競技レベルを求めているし、これまでよりも何段も崇高な人間性を求めている。
そして、何より、自分が数段も高いレベルの指導理念と指導方法をひっさげてチャレンジしている。
同じように見えて、全然違うチャレンジをしている。これを実現できたら、きっと福島県の模範となれるような育成ができるんじゃないかと勝手に自負しているところ。
その実現に向けて、今目の前にいる選手・生徒たちと正面きって向き合い、歩んでいきたいと思います。
「Gunsho Braves」と「Fukushima M78ers」の選手たちをどれだけ育成することができるか。この一択が県立の教員の僕の生きる道だと思います。至らないこともありますが、どうぞ応援の程、何卒宜しくお願い致します。
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