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【vol.41】社不、仕事を辞めるリターンズ

2023-09-22

本日付けで退職しました。
厳密に言えば9月末までなのだけど有給消化で9/22で終わり。8月の時点で12日残っていた有給は散りばめられ、9月前半までで有給の残高は5日間に至るまで使用させられた。勝手に。
「人が足りないからまとめて有給は取れないよ」という一言は退職日間近まで働かせられることを私に示唆させた。

有給休暇の予定日も人が足りないとかなんとかで急遽出勤になることが何度もあり、最後まで振り回された。と、最後まで文句をつらつら綴るつもりだったのだが、最終出勤日に大寝坊をかました。
普段から一時間早出をしていたのでちょっとした寝坊なら始業時間までには間に合う。しかしその日の私は一味違った。普段タイムカードを切っている時間の30分後に目覚めたのだ!!(ドン!!

カーテンの隙間から入る日差しがいつもよりも多く、清々しく目が覚めた。あれ、今日は雨の予定だからもっと暗いはずなのだが…?なんて思いながらスマホのディスプレイを覗き込む。あれ、見間違いかな、まだ夢の中か?普段目覚める時間よりも2時間30分も先の時刻を表示している。フッ、まだ寝ぼけてやがるぜ。目を擦り顔を洗い再び時計を確認する。

「やらかしてるやないか〜〜〜い!!!!???」(ワッハッハッハッハ)

思わず心の中の山田ルイ53世が叫びを上げた。
かつてこのヒリついた空気をカッターのごとく切り取ってくれていた彼は今ではワイン関連の仕事をメインで行っているようだ。あっぱれ。

完全に寝坊していた。すぐさま先輩と上司に逆モーニングコールをかけて事情を説明。社会人らしく「〇〇時には到着します」と付け加え自分にタイムリミットの枷を強いる。起床から16分後の電車に乗る。普段よりも混み合うホーム。通勤ラッシュ真っ只中。電車が苦手だと自覚し始めた最近の私にとってはかなり居心地が悪い。結局一瞬も座ることは叶わず45分ほど立ったまま会社の最寄駅に向かう。

会社に到着。
色んな人がニヤニヤしながら私を見る。
先輩方にイジられつつも遅刻以外の時間は何も起こさずスムーズに仕事を終える。仕事だけは無難にできる方だ。


仕事終わり、送別会をしてくださった。
同時期に辞める先輩がいて送別会参加メンバーは二分に。先輩サイド16人参加。ハシモトサイド8人参加。…倍…だと…ッ!?

若干のやるせなさを残しながら送別会が幕を閉じたのだが退社する実感が未だなかった。


2023-09-26

未だに退職した実感はわかない。
仕事はしていなくとも忙しないようで暇な日常を過ごしている。
友人の結婚式の引き出物でいただいた鉄製のフライパンは油を染み込ませなきゃいけないタイプだし次の職場も決まっていないのに求職活動もできていない。観たいアニメはほとんど観たけど観たい映画はひとつも観れていない。

先日会社から支給された荷物を返しに職場へ再び出向いた。
挨拶できていなかった人たちに会うことができた。
しっかり挨拶をして握手をして最後を迎えた。
少し心が解けた感覚がある。
ちゃんと私は繋がりを持てていたんだと意味のない自信も手にした。慢心かもしれないが自分の中では結構嬉しかったんだ。

ペットのヘビが今も餌を求めてこちらを見ながら彷徨いている。
今からあげるから
すこし待っていてよ。

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