背景色に違う色を追加した5色ジャカード
こんにちは。アンデです。
アンデの商品は、基本は4色の糸で編んで柄を作っています。
4色ジャカード(JQ)と言います。
・アイボリー
・ベージュ
・薄いグレー
・チャコールグレー
・黒
このうちの4色を使い、
背景色も含めて柄を編み上げます。
先日のギャラリー展のモデルになってくれた ちよまるちゃんです。
背景色はアイボリーで
ちよまるちゃんの体の柄は
・アイボリー
・ベージュ
・薄いグレー
・チャコールグレー
を使用して表現しています。
ギャラリー展のあと、
ちよまるちゃんのご家族からトートバックのご依頼をいただきましたが、
背景色をアイボリーでなはく
出来れば「ネイビー」色を使いたいとのことでした。
アンデの柄を編む機械(10ピースニット所有機)では
5色JQを編むことは可能なのですが、
一つの色を追加することにより
4色JQの時と比べて、編み時間が2.5倍になります。
今まで30分で編めていたとしたら→75分かかるということです。
編み工賃は時給換算で出しますから、工賃も今まで以上にかかってきます。
そして、andeが常備している基本の5色以外の別色になりますので
そちらの糸代もかかってきます。
そういう理由から、少しオプション料金の加算をさせていただきました。
背景色に別色を追加する場合→¥12,000.-のアップチャージ
となりました。
さて、塗り絵のようにサラッと違う色を乗せれば編めるのか、、というと
そうではありません。(^^;)
実はここからが特別な工程になります。
今まで4本の糸が入っていたところに5本の糸が入るので
一目のループの大きさが変わる=(イコール)柄の大きさも変わるということになります。
4色JQで組んでいたデータでそのまま編んでしまうと、縦長の大きな柄になってしまいます。
そこで、いちど5色JQの編み地を編んでみてスケール(※)を取り
仕上げたい柄の大きさに合わせて、5色JQの柄を小さく縮小する作業をしました。
(※)10㎝間の正方形の中に、編み地のループ目が縦と横で何目入っているかを数えたもの。編み製図を考える時に必要な作業です。
(シュミレーション画像では、サクッと色が変換するけど実際は難しい~)
そうこうして、工場で実際に5色に編みかえてもらった編み地がこちらです。
ひとつ上のシュミレーション画像は背景を別色に置き換えただけのものなので
実際の編み地と比べると
若干、柄が違うのが分かると思います。
さらに、このネイビー色にしたことで
ちよまるちゃん自身の体のアイボリーが少し薄く見えてしまいまして。。
急きょアイボリーの糸を2本どりにしてみたりと、、、
工夫に工夫を重ねて4色→5色に変更させていただきました。
このあと、希望する位置に編み地を当ててみて
柄位置の確認をお取りしました。
ちよまるちゃんは少し右側に傾けての配置となりました。
そうして出来上がった商品がこちらになります。
キャンパス地のトートバッグとは違って、ニット編地ならではの
柔らかさや、上品さもでて
とても素敵な商品に出来上がりました。
今回は、ギャラリー展用に4色JQ で進めていた図案を5色JQに変換したので
納品までに通常よりお時間がかかってしまいました。
今後、背景色を別色にしたいというご希望がございましたら
ご注文の最初にご相談いただけますと
そのあとの柄の作成もスムーズに行えると思います。
オプション料金(+12,000円)がかかってしまいますが、
ご希望のお客様は、どうぞご相談くださいませ。
アンデ オカモト
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