BE AN ARTIST
Bon soir.
突然だけど、
”芸術家”になりたい、と思ったことがある。
というよりは、なりたいと今も思っている。
Talentedという言葉がぴったりだ。
Only one, 唯一無二の存在。
私はそこに憧れを感じる。
私にも芸術家の友達が何人かいるが、その中でも一番親しいのは、
バイオリニストの子だ。
よく酒を一緒に飲んでいたら、仲良くなり、気づいたら5年くらいの仲になっていた。
ここ一年で、彼女は会社を辞め、バイオリニストという道を選んだ。
ここまでの決意をするのに、彼女はどんな覚悟を持っていたのだろう、と思うと、高いビルのガラスの床をふと見てしまった気分になる。
小さい頃からバイオリンを始め、音楽の専門学校に進むと思いきや、大学は総合大学の音楽科に進学。
彼女は特にオーケストラという部には所属していなかった(なんならテニスサークルに所属していた)が、何かしら音楽活動をしていた、という認識しかない。
ずっと実家暮らしで、今も実家暮らしの彼女は、先生に「そんな生ぬるい生活送っているから、もっとバイオリンに傾倒できないないのよ」的なことを言われたらしい(私の記憶によると)。
正直、私も同じことを思ってしまった。
芸術家の大半は、「孤独」「寂しさ」「怒り」「辛さ」、異常なネガティブ感情を、芸術へと昇華しているように感じる。
しかし、彼女は「フランスに行くのも逃げているんじゃない」と、先生に言われたそうだ。
さらに、恋愛面でいうなら、かなり安定している。
8年間同じ人間と付き合い、相手に浮気されても付き合い続けている。
きっと、彼女なりに辛いことを乗り越えているとは思う。
仕事を捨てて、芸術家になる。
それほど、なりたかったのだとは思う。
一方で、周りの意見もわかる。甘い、もっとシビアな環境にいないと素晴らしい音楽は生まれない。
思うことは、辛い決断やシビアな環境に身を置くことは、芸術家だけではない。
世の中の大半を占める会社員だってそうだと思う。
何かを得たければ、何かを犠牲にしないといけない。
全てはその人の、その時の優先順位だと思う。
私はクリエイティブに、何かを作って人を楽しませることはできないかもしれない。
でも、マインドはuniqueでtalentedでありたいと思う。
Be an artist.
そんな気持ちで、今日も過ごしたい。
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