女42歳、路頭に迷う。
薬剤師をやっている。これは決して自分が興味があってなったわけではなく、実家が調剤薬局をやっているからと言う安易な理由からだ。
よし、継承するぞ!というほどこの仕事に思い入れも情熱も持ち合わせていない。正直一刻も早く足を洗いたいと言う気持ちが日々強くなっているような気がしている今日この頃である。
「跡継ぎしません」なんてことを言ったらどれだけがっかりするだろうと言うしょんべん臭い理由でこの話題を避けてきたが、父も齢75となり今後のことを考えようと話し始めた。
いよいよ避けられなくなったので私も継ぐ気がないことを告げた。思いの外ドライだった。私の悩んだ時間よ、成仏してくれ。
さて、そうとなると、数年後から私は無職となるわけでこの何のスキルもない中年がどうやって食い扶持を繋いでいこうかと日々頭を悩ませているのだ。
やばい、このままだと完全に路頭に迷う。ってかすでに3/4くらいは迷っている。
継ぐ気がないならそれなりの準備や次なるビジネス構想を作っておけばよかったのだが、継ぐ気がないとわかってきたのが40過ぎてからだったのだ。
そもそも私にそんな計画性も想像力も知能もない。
おばかさんなのだ。
さて、何をやろうか。
中年の挑戦が始まろうとしている。