まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第18回>
仮布で衣装を作ってみた
先週からずっと、仮布のカットソーとパンツで過ごしている風さんフィギュアです。まだ髪の植毛を始めておらず、ずっと坊主頭のままなのが気の毒でした。
洗濯物を取り込んだ際、小学生男子のくつ下を眺めていたのですが…これって何かに似てない?!
風さんの頭にかぶせてみると…
まるでビーニー(笑)
くつ下はちゃんと洗濯済みなのですが、さすがに背中に垂れ下がったくつ下のビーニーをあらわにするのははばかられました。全身仮布のお洋服はちょっと寂しい雰囲気。背景を気持ちだけ華やかにして撮影してみました。
仮布で作ったカットソーはジャストサイズで作りました。身体の柔らかい人間と違い、風さんフィギュアは身体がとても硬いです。
当然ですが指先は閉じられないし、ひじも曲がったままで服を着脱させなければなりません。なので着脱する際に指先やひじが通しやすいよう、伸縮性のあるニット生地を使うことにしました。
ニットの仮布を裁断したところ
上着を着脱する時はバンザイさせます。最終仕上げでは腕を固定してしまうので、バンザイはもうできません。
ニット生地を使う事の利点と難点
ニット生地は伸縮性に富んでいます。人形には着脱させやすく便利ですが、チャコペンが乗らず、裁断や縫製の際に生地が動いてしまうのが難点。仮縫いの時も、とても扱いにくい生地です。良い方法がないか、義母に相談してみました。
「ニット生地、ソーイング初心者のわたしには、すごく扱いづらいんですけど。裁断や縫っている時にビヨーンと伸びてしまうんですよね。どうしても寸法にズレが生じてしまうんですが」
「わたしはニットで衣装を作る時は、裏に芯地を貼って縫っていたんだけどね」
「裏地に芯地を貼ってから、裁断して縫うんですか…」
「ちょっと手間がかかるし、ひとワザいるかな。時間が掛かるから、あんこさんには負担になる作業よね」
「はい、なかなか高度な技術だと思います。初心者のわたしには到底、真似できそうもありません」
「うーん、そう、なかなかお勧めし辛いわ。そうそう、これ使ってみたらどうかと思って」
義母はアイロンの際に使う”スプレータイプの洗濯のり”を貸してくれました。
「ちょっとどうなるかは、やったことないからわからないけど。裏側からスプレーして使ってみて。布地を固めてから、裁断して縫えば扱いやすいんじゃない?縫い終わった後で洗濯すれば、元通り柔らかくなるし」
なるほど、さすが義母!
仮布にスプレーしてみて、どんな具合になるか試してみるつもりです。
ニット生地はピアノを弾く際、身体に沿って落ちる感じがキレイなのです。
「萌え袖」の概念は義母には通じず。
「袖丈が合ってなくて残念な感じしかしない!」と不評でした(笑)
腕を鍵盤の高さまで上げてチェックしています。
腕をキーボード演奏中の角度にして、袖の雰囲気をチェック
本物のピアノの鍵盤だとやはり大きすぎる おもちゃのミニピアノが最適サイズかも
衣装作りと並行して植毛作業中
最近、髪形の変遷が激しい藤井風さんです。前回の練習用頭部では、超小型のヘアアイロンを使い、クルクルウェーブヘアに。偶然、ビバラのステージで同じ髪型で現れたのには驚きました。
この藤井風フィギュアを作り始めた当初は、渋公のステージで「何なんw」を歌っているウェーブヘアの風さんをイメージしていました。衣装もその時風のものを作っていたのですが、直近の「きらり」MVTeaserでは初めて全身白のコーディネート!まぶしさしかありません。
「青春病」以降、ストレートヘアでおでこを見せるヘアスタイルが多かった風さんです。「きらり」のTeaserでは、おでこを広めに見せたゆるいウエーブヘアに。
これまでは額の半分と右目に髪が掛かるスタイルが多かった風さん。前髪に立ち上がりを付けた「きらり」のスタイルは、顔がいっそう明るく見えてさわやかな印象に。どうせなら最新のヘアスタイルに挑戦してみることにしました。
まだ左サイドしか植毛していないので、右サイドは毛束を乗せているだけです。カットとスタイリングが済んでいないので、まだボサボサで長めのスタイル。決して上からは見ないでください状態(笑)
手の角度を見るために、お菓子の箱に手を置いてもらってます。
植毛作業と仮布ではなく、本番用の布地で衣装の仕上げ、そして最難関のひとつである造形物”靴”が待っています。まだまだ先は長そうです…。
画像引用:藤井風公式YouTube
これから定期的に”藤井風フィギュア”が完成するまでの記録を綴ります。これまでの記録はこちら。
藤井風さんのこと、いろいろ書いてます。
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