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サイエンス脳のつくり方 武田邦彦
「情報」を信じすぎる、不幸な日本人へ
もっともらしいニュース(報道・情報)に
ダマされない「思考力」と「判断力」を磨く
〇脳の使い方、人間関係、寿命、環境・社会問題
まで、あなたの幸せの未来のための必読書
〇日本人を劣化させた「後ろ向きの考え」を正す
反証
科学の世界は、反証する人は「味方」です。
なぜなら、科学というのは「勝ち負け」や「損得」ではなく、「真理を追究していく活動」だからです。
真の意味での知恵者になれる方法がある
その最も有効な方法が「読書」です。
他者の知を獲得することで、我々は暴力性を脱し、真の意味での知恵者になれるのです。
タバコと肺がんはほぼ無関係
「タバコを吸うと肺がんになる」ということが社会的に認知されていますが、それは節がんの人を調査したらタバコを吸っている人が多かったという、国立がん研究センーのデータがあるからです。
年齢が上がるほど発がん率が高くなることが読み取れますので、
「肺がんの増加は、高齢化が主な原因である」と反証できます。
科学的検知からのコロナ
通常、ウイルスというのはどんどん変異をしていきます。現在観測されている「変異株」は、5千種以上になっています。
仮に、毒性が「最強のウイルス種」と「最弱のウイルス種」がそれぞれ同じだけ人々に感染していったとします。
当然、最強に罹った人は亡くなる確率が高く、最弱に罹った人はほとんど亡くなりません。
そうすると、だんだん最強より最弱のウイルス種のほうが多くなっていきます。
なぜなら最強のウィルス種は宿主を殺してしまうからです。
ウィルスは人間の細胞の中でしか生きていけませんから、そこで絶えてしまうのです。
このように、弱いほうが残っていくということを繰り返すので、ウイルスはだんだん毒性が弱くなっていく。
これが正解でしょう。
頭は柔らかく
勉強量が少ない人ほど大脳新皮質の情報空間ががっちりと埋まっていて、頑固になりやすい傾向があります。
情報がアップデートされないので古い情報が固定化してしまうのです。
勉強をたくさんしてきた人のほうがこの空間を空けやすくなっています。それは、次から次へと新しい情報が入ってきても、その都度取捨選択しているからです。風通しの良い部屋だとイメージしてください。
この大脳新皮質の情報空間が埋まっていると、新しい情報が入ってきた際に「ウソだ」と思いすぐに否定してしまいます。
先述した「自分の頭の中にある情報から判断する」という脳の陥が悪化している状態です。
訓練
自分の脳に30%の空間をつくる訓練があります。
まず、固定概念にとらわれないように頭を柔軟にしておく。
そして、何かしら新しい情報が入ってきたら、自分の頭の中の情報と比較せずに受け入れます。
たとえそれが賛同できない事柄があったとしてもとりあえず空間に入れておくのです。
次に、その新情報ともともと自分の頭にあった情報を比較して、必要だと思ったものだけを残し、必要のない情報は捨てるということをするのです。
新情報を受け入れてから、取捨選択をするし、即座に否定しないことを心がけて、常に情報をアップデートしていくことによって、脳の情報空間を少しずつ空けられるようになっていきます。
平和な世界
誰もがこのような訓練をしていけば、世の中はもっと穏やかなものになるでしょう。
「いや、それは違いますよ」とすぐに相手の意見を否定する人がいますが、そういう人は大脳新皮質を充満させているからです。入ってきた情報をすぐに比較し、自分の頭の中にある情報が正しいと思っているから、違う意見を否定してしまうのです。
何を言われても「そういう考えもあるのだな」と思えるようになれば、腹は立ちません。そうすれば、職場でも家庭でもトラブルは軽減されると思います。
自分と他者とは違います。それは遺伝子や育った環境がまったく違うからです。
自分の脳に30%の空間をつくる!ひ試してみてください
社会に貢献すると長寿になる。
この本で武田先生が伝えたかった事だと思いました。
人間も動物で、群れで生活する事が「生きる」事と直結することとなる。
イワシの群れがその典型例で、団体で生き続ける事とを是とする。
それは単体で生活する生物は全て淘汰されてきたころからも、信憑性があると感じました。
人間も同じで、孤独では生きていけないのでしょう。
親、兄弟、夫婦、隣近所、友人、仲良くできる人は長生きできる。
友人が一人しかいない私には、耳が痛い話でした。
他にも、岡潔先生の話は、心が温かくなりました。
ぜひ、この本で読んでみて欲しいです。
面白かったです。
この本はおすすめです。
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