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近畿大学通信教育部図書館司書コース:合格レポート/図書館情報技術論

図書館情報技術論の合格レポートを載せていきます。
・丸写しはご遠慮ください。
・このレポートは私自身の解釈で書いたものです。
 全てが合っているとは限りません。参考程度にお願いいたします。


設問

レポート執筆者が考える「図書館を最大限に活用するため」または「図書館の利用を円滑にするため」という観点で着目した情報技術について、それらへの理解を深めた上で自身の意見を論じてください。

レポート

1.はじめに
 現代は情報化社会であり、たくさんの情報に溢れかえっている。その中で図書館は「知る」権利を保障する公的機関である。生涯学習社会と呼ばれている現代においては、自己の充実や啓発、向上のために自発的意思に基づき、必要に応じて自己に適した手段や方法で生涯を通じて学習を行うことが推奨されている(注1)。また、それに伴い膨大な情報量の中から自分に必要な情報を導き出す知識や技術として情報リテラシーが必要とされている。図書館を最大限に活用することとは、正しい情報リテラシーを身につけると共に、自己の充実や啓発のため、知識を得たり、調べたりできること、そしてそれが社会や地域の役に立つことであると考える。現代人は時間がなく非常に忙しい。そこで図書館の利用を円滑にするために、図書館の滞在時間をより短くするため、時間的にも空間的にも短縮する必要があると考える。そのために必要な情報技術について以下に述べていく。
 
2.必要な図書館情報技術
 図書館の業務やサービスを行うシステムを図書館システムといい、コンピュータが取り入れられたことで図書館業務全体に対応するシステムが構築され、そのサブシステムとして統合図書館システム(Integrated Library System:ILS)の便利な機能が構築されてきた。また、ICTの発達により、メ
ールやチャットを用い、直接会わなくてもやり取りできるようなサービスも発展してきた。 
 (1)オンライン閲覧目録(Online Public Access Catalog:OPAC)
 利用者が蔵書検索を行うための目録システムである。自分の求める資料を簡易検索や詳細検索で探し出すことが簡単にでき、時間の節約になる。ウェブOPACを利用すれば、自宅からパソコンやスマートフォンからアクセスし、図書館まで移動をする必要もなく、検索できる。複数の図書館の所蔵を検索できるため、自身の住まう地域などに限定せずに探し出すことができる。また、紙の図書や雑誌の他にもデータベースや電子ジャーナルからも探し出すことができるディスカバリーサービスも導入が進んでいるため、紙資料以外のものを探し出すのにも便利である。
(2)貸出・返却システム
 利用者のIDと図書のIDが結びつけられており、現在誰がどの本を借りているかわかるので貸出管理が簡単になる。求めている資料が貸出中なのか確認でき、資料を入手できる目安を立てやすい。
(3)マイライブラリー
 利用者ごとにその人専用の情報を提供してくれるサービスであり、利用者はIDとパスワードを入れると自身の貸出状況や予約状況を確認することが可能である。自身の欲しい資料をお気に入りなどに入れて管理をすることも可能で、自身の欲しい資料の漏れなどが少なくなり、非常に便利である。自身の必要な資料のキーワードや分類に該当する資料が入荷したら知らせてくれる選択的情報提供もリアルタイムで分かり、自動的に知らせてくれるので時間短縮になる。
(4)予約とリクエスト
 予約は貸出中の資料が戻ってきた時に優先的に利用権を得られるようにするサービスであり、リクエストは利用者が図書館に所蔵していない資料を求めることである。リクエストでは他の図書館から取り寄せや新しい資料を購入し、提供してくれるサービスである。マイライブラリーからのリクエストも可能で、ウェブOPACを利用することで自宅から簡単に予約やリクエストが可能になり、資料が入手できそうになると自動的に教えてくれるので、常に探す手間も省ける。
(5)デジタルレファレンスサービス
 ICTを用いて行うレファレンスサービスをデジタルレファレンスサービスというが、電子メールやウェブサイトの申込フォームでのレファレンス質問受付やチャットやZOOMを用いて利用者とやり取りする方法がある。図書館に出向く必要がなく、司書が資料や情報を提示してくれるので、便利である。また、チャットボットサービスにより、本の調べ方や情報の調べ方などのレファレンス質問にも対応しているため、情報リテラシーを身につけるのにもう役に立っている。
(6)パスファインダーのデジタル化
 利用者から援助を求められることの多い分野などの資料や情報を利用者自らが探し出せるよう、資料や情報の探し方を記した資料を作成し、ウェブ上で公開していることが増えてきた。利用者が求める資料の主題が自身で分かれば、パスファインダーから自身で資料を探し出すことが簡単にでき、資料を探す力も身につけることができる。

3. 結論
 図書館を最大限に活用し、利用を円滑にするためには、情報技術が不可欠であると言える。情報技術の発展に伴い、利用者は資料を探す時間的にも空間的な制約から解き放たれてきた。今後、更なる情報技術の発展に伴い、図書館も変容していくことだろう。

参考文献

鈴木・馬場・薬袋(2019)「生涯学習概論」


感想

この科目はレポートを作成するのが非常に難しかったです。なぜなら自分自身で設問の内容をどう捉えるかを最初に定義づけする必要があるからです。
「図書館を最大限に活用する」というのは、情報リテラシーを身につける、自己の充実や啓発のため、知識を得たり、調べたりできること、それが社会や地域の役に立つことなんじゃないかな?
「図書館の利用を円滑にする」というのは、滞在時間を時間的にも空間的にも短縮できるということじゃないかな?
という自分自身の意見を先に述べてからそれに相応しい情報技術をまとめていくという形でレポートを作成しました。
("または"とあるのでどちらか一方でも良かったかもしれません。)
一応、合格しましたが、総評には何も記載されていなかったので、今、レポートを見直しても本当にこれで合っているんだろうか?と謎です(本当に参考まででお願いします。自信はありません)。
唸りながら作成したおかげか、この科目は再提出を免れました!
成績は「良 75」でした。
このレポートは8月に提出しているのですが、戻ってきたのは10月…!
再提出になると思っていたので、ヤキモキしながら待ってました。
早めに提出した方がドキドキしなくていいかもしれません。
でもこのレポート課題は難しいからなかなか早めには出せない科目かなぁとも思います。
早めに出せた方、すごいです!!(拍手)


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