近畿大学教育通信部図書館司書コース:合格レポート/情報サービス論
情報サービス論のレポートを載せていきます。
・丸写しはご遠慮ください。
・このレポートは私自身の解釈で書いたものです。
全てが合っているとは限りません。参考程度にお願いいたします。
設問
大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ、それぞれについて簡潔に述べた後、利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、貴方自身の考え方を含め論じてください。
レポート
初めに大学図書館における利用指導の内容を本講義のテキスト『情報サービス論[改訂版]』の「7.図書館利用教育 2)実施しない図書館は取り残される?ー実施の現状ー」【注1】より簡潔に以下に述べる。
まずは図書館の概要についての指導である。これには、オリエンテーションや図書館ツアーが挙げられる。これは新入生に主に行われるものであるが、ビデオツアーという形で行われることもある。次に、実際に必要な資料を探すための指導を行う。OPAC検索・カード検索指導や、文献探索法(文献調査法)が挙げられる。近年はインターネット時代と言われているため、コンピュータ・リテラシーの指導も必要であり、そこには情報機器操作法や通信法、インターネット利用方法も含んでパソコンを上手に利用するための指導も含まれている。最後にレポートや論文を作成するために参考文献の引用の仕方や表現方法を含めたステップ指導を行う。視聴覚メディアを活用し、指導する方法もあり、レポートや論文の提出方法によって必要な情報機器やパソコンの利用方法も含まれている。以上7点が大学図書館における利用指導の内容となっている。
次に利用教育手段についてどうあるべきかを述べる。
【注1】によると利用教育の手段としては、3点挙げられている。まずは、映像資料の利用である。市販ビデオやDVDを活用することやライブで事前に動画を録画し、ホームページに公開することやキャンパス内の情報機器画面に流したりしている。書画カメラやパワーポイントを利用したスライドの資料も活用されている。次に印刷物を活用する手段がある。テキストを用いて指導したり、図書館案内や練習問題を解いてもらい、実際の理解度を確認する方法がある。また、指導する内容やレベルに応じてプリントを作成し、活用する手段がある。最後にパソコンの利用がある。ホームページに利用教育メニューとして動画を組み込んだりするネット環境を利用した情報提供方法がある。上記、3点の方法について各方法が単体で機能するのではなく、組み合わせて機能することでより良い利用教育ができると考える。映像資料や動画を視聴しながらプリントで補足したり、スライドやテキストを掛け合わせたりすることでよりわかりやすい説明が実施できるであろう。また、ネット環境を用いたものに関しても、テキストやプリントに合わせて自身の好きな時間で視聴し、動画だけでは不十分な説明も紙資料で補えるため、各方法を掛け合わせることが必要と考える。
近年の動向としては図書館だけでなく、大学では一学年の基礎ゼミや教養ゼミに利用教育に関して取り入れられるところが増加している傾向にある【注1】。図書館員との連携が不可欠であり、図書館内施設や教室での指導がある。
また、図書館の教育は日本教育におけるブラック・ボックスであるとも呼ばれており、学校教育ではほとんど教えられていないこともある。これまでの利用教育に関しても、映像を見る、動画を見る等受動的な教育方法が主となっている。教育の現場では「アクティブ・ラーニング」を重要視する流れになってきており【注2】、どのように学ぶかが鍵となっている。今後は自ら問題を発見し、解決する力が求められていると考える。課題を与えるだけでなく、利用教育がなぜ必要なのか、どのような方法をとることが今後の利用教育を広める手段になっていくのか図書館職員も含め、一緒に考え学びを深めていく機会も必要になるだろう。
近年、ICTの発達により、小学生から高齢者まで、スマートホンやインターネットで情報を検索することが一般的となっている。小学校では図書館でパソコンを1人1台与えられ、ほとんどの授業を図書館で受けている。また、電子書籍を導入している高校もある。大学中心だった利用教育は高校や中学へも広がってきている【注3】。パソコンの使い方やインターネットの情報取得方法だけでなく、自身の取得した情報が本当に正しいものなのかどうか、それを判断する能力も今後は求められる。情報の評価方法についても学ぶ必要がある。そこで実際に取得した情報について、自身がさまざまな視点を持ち、批判的な読解力を養っていく授業や講義も必要であると考える。それにより、自身が欲しい資料や情報をより効率よく得ることにもつながるだろう。
利用教育は図書館員個々人が対応するものではなく、組織的に行われることが求められている。担当の職員が不在で利用教育ができないということはなくし、どのような状況下でも行われるようにするべきである。大学図書館の場合には教員と連携することで、学生の状況を把握し、より密接に指導をすることができるだろう。また、教員への利用教育が必要になる場合もあり、利用教育の企画を伝えたり、講座や講義を共同で行うことで、より実践的な教育ができるという利点もあると考える。
参考文献
【注1】毛利 和弘(2019)『情報サービス論[改訂版]』
【注2】『中央説明会における文科省説明資料』(https://⚪︎.jp)(2024年⚪︎月⚪︎日閲覧)
【注3】ICTにおける図書館システムの活用法(https://⚪︎.net)(2024年⚪︎月⚪︎日閲覧)
感想
こちらの科目も再提出です。
1回目のレポートの返却では、下記のことが指摘されています。
『設題には二つの柱がありますが、後者の柱が極めて不十分です。最初の柱「大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ」では、「……それぞれについて簡潔に述べた後……」とありますので、後者の柱に重きを置いて論じて下さい。後者の柱では、利用教育の手段に関する論述については、若干書かれてはいますが、全体的に論述量が不足しています。また、テキストの学習箇所(p.80-81)の成果反映も不十分です。内容をもっと充実させ完成して下さい。なお、「利用教育の手段」(ここで言う手段とは、テキストに準じます)の最近の動向は、自主的学習(ネット公開文献、論文、記事、図書館ホームページなどから)にて補ってください。』
とのことでした。
最近の動向についてはネットで捜索しました。
再提出になると先生が不足部分をしっかり説明してくれるのでありがたい…テキストのページまで教えてくれています…!
指摘に沿ってレポートを再提出し、合格できました。
この科目の成績は「秀 100」でした。
奇跡!先生、ありがとうございます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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レポートを書いている方の参考になれば嬉しいです。
こちらも再提出になりましたが、自分自身の考えを述べてまとめるのはとても難しいですね…アウトプット苦手民なのでレポートで鍛えられました。
よくわからないなあと思うレポートはとにかく書いて先生の指摘を仰ぐのも良いかもしれません。頑張りましょう!!