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日本ハンドボールリーグ 男子 トヨタ紡織九州 v トヨタ自動車東日本 マッチレポート

前節終了時両チームとも勝ち点10
昨季の対戦成績も1勝1敗1分と全くの互角。
紡織九州の主将荒川も絶対に負けられないと話していた。

立ち上がり東日本はLB濱口が大当たり。
わずか5分でチームが5-1とスタートダッシュを決める
濱口のカットイン・ディスタンスとひとりで4得点。
紡織九州のキム・ミョンへ監督は
ミスが少ない方が勝つと話していたが思わぬ出だしとなった。
たまらずタイムアウトを申請。
そこから紡織九州は徐々にペースをつかみ始める。
最初のOFで7mスローを得て今度は紡織九州が逆に5-2と走る。
そこからも紡織九州の勢いが止まらない。
東日本のファストブレイクをGK岩下が好セーブ連発。
OFでブレイクしたのは田中大介。
岩下からのボールをワンパスでつないでファストブレイク2本。
そこからは一進一退の攻防。
紡織九州は田中大斗、東日本は玉井にボールを集める。
その中で紡織九州は
PVにルーキーの岩見を使いポストプレイを7mスローに結びつけた。
前半を16-16で折り返す。

後半立ち上がりも東日本が主導権を握る。
イ・ウンホのファウルをもらって7mスローを得る。
玉井が一旦外すが落ち着いてセカンドチャンスを決める。
そこからも一進一退。
そこでも光ったのは前半でも好セーブ連発の紡織九州のGK岩下。
43分までの5分あまりで5セーブ
ノーマークショットも止めてOF陣に奮起を促すセーブとなった。
この好セーブが起爆剤となって韓国人選手パク・ヨンギルのフローターや
田中大介のカットイン、さらにはルーキー岩見のポストプレイなどが決まり
32-27で紡織九州が勝った。
紡織九州は2引き分けを挟んで4連勝で4位に浮上。
東日本は連勝が2でストップした。

【試合後コメント】
●トヨタ自動車東日本
中川善雄監督

はじめは良かったがOFが単調になってしまい中盤に流れを渡してしまった
やはり徹底が足りなかった。
ショットがあれだけ止められなかったらある意味勝てない。
OFの徹底とショット決定力を上げることが次節への課題。

LB 濱口直大
立ち上がりはよかったが止められ始めて相手の変化に対応できなかった。
単純に練習でやってきたことがたまたまボールが集まった。
逆に力が入り過ぎたがそれが入りは良かったが、逆に変化できなかった。
やることは変わらないのでやるべきことをやっていくだけ

◯トヨタ紡織九州
キム・ミョンへ監督

タイプが似ているチーム同士なので
粘っていきながら選手を代えながら戦った結果だと思う。
立ち上がり2-5と走られタイムアウトと取った時点で
荒川とイ・ウンホをスイッチさせたのが功を奏したと思う。
ルーキーの岩見については代表の酒井とは
少しタイプが違うポストプレイヤーだと思う。
じっと待っているのではなく、間に動いてボールを入れられるだと思う。
岩下については前半はミドルでやられイライラしていたが
徐々にペースを取り戻して勘が良く瞬発力のあるプレイヤーなので
うまく対応できたと思う。

RW 荒川蔵人主将
入りが悪くて自分たちの福岡戦の反省ができていなかった。
しかし途中出場の三重や田中大介が良く頑張ってくれた。
岩見については
OFはいいものを持っているがDFでもっとアプローチしていってほしい
1回戦を振り返って大崎以外は接戦になっていることは評価できると思う。

CB 田中大介 (トップスコアラー9得点)
立ち上がりは相手にやらせたいことをやられてしまって
そこでしっかりくらいつけたことが成長だと思う。
最初のタイムアウトではDFが下がっていたのでシステムを変えて速攻に展開しようと話した。
酒井とのコンビネーションが少なくて自分への得点へシフトできたと思う。
岩見とのコミュニケーションは徐々に上がってきていると思う。
1回りの5勝は最低限のライン。惜しい試合と取れなかったのが悔やまれる。

GK 岩下祐太(GKセーブ率 .452 19/42)
真ん中からではなく外からのショットを打たせて
コースを限定してGKが止めて速攻に転じることを
DFと自分の考えがリンクしてきている。
代表合宿でのやってきたことが
自分の感覚でやってきたことを外国人相手だとどうしても限界があるので
それぞれの要求をうまくマッチングさせていくことがチームに帰ってきて感じている。
昨季と比べて失点が減っていて得点が伸びてきて
自分たちをもっと高めて伸ばしていきたい。

LB パク・ヨンギル
ひとり一人がそれぞれの持ち味を出せるようになってきた。
いまは自分の得点ではなくてチームのためにプレイすることに徹している。
プレッシャーはない。
あきらめずに戦っていけばプレーオフも見えてくると思う。
応援してくれている人たちが大きく見えるので本当に心強い。

8月にあった豪雨被害の義援金の呼びかけも行われた

熱心な紡織九州サポーター

マッチ前とハーフタイムには嬉野高校ソングリーディング部の皆さんによるパフォーマンス

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