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バスケットボール B3リーグ 鹿児島レブナイズ 20/21シーズン最終戦マッチレポート

バスケットボール Bリーグ B3は6月5,6日に最終節を迎えた。
鹿児島レブナイズはさいたまブロンコスを指宿市に迎えての2連戦だった。

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今季のB3リーグは開幕が新型コロナウイルスの影響で延期、また外国籍選手の合流なども隔離期間を経てからということもありコンディショニングや選手間の合わせなども大変苦しかった違いない。
その中、鹿児島レブナイズも大きな転換期を迎えた。
4月初旬まで泥沼の14連敗。そして鮫島俊秀ヘッドコーチの解任、さらには小牧正英代表取締役兼GMのGM職解任中村剛代表取締役社長の就任など経営陣も新体制となった。

〔マッチレポート〕
5日の試合も勝って4連勝中の鹿児島
5日の試合はオンライン(KKB 鹿児島放送 KAPLI)で見ていたが
ポイントは立ち上がり・リバウンド・ファウルトラブルの3つだと感じた。
前日のGAME1では立ち上がり0-10とさいたまに走らせてしまいブースターはやきもきしたと思う。

5日のGAME2も立ち上がりはやや重い空気に包まれていた感があったのは事実。
しかしこの日はさいたまのアウトサイドが前日よりも決めきれなかったところが鹿児島には幸いした。
インサイドは#14ヒューバート、またそこに#58 永山が決めてひとつの流れを作った。
鮫島和人HCが強調して言葉が「はっきり!」
ディフェンスのマッチアップやさいたまの得点源に撃たせないためにチームで徹底させたかったのだ。
また1Qにさいたま #32吉川が2ファウルでベンチに下げさせプレイタイムを制限させたのも大きかった。

2Qも流れは変わらず鹿児島だった。しかしバスケットカウント後のフリースローをしっかり決めていかないとB2に上がるのは容易ではない。
それは選手もスタッフも分かっているはず。
前半だけでフリースローの成功率が50%という点は来季に向けてひとつの課題であろう。
そしてさいたまの外国人選手#22クリークモアが鹿児島のオフェンスファウルで味方の#87ストリップトンと交錯して接触左膝を傷めてその後、試合に出られなかった。
これは不可抗力とは言えハンドボールの実況・取材をして思うが膝のケガを見ると自分も言葉を失ってしまう
(JHL 女子 三重v北國戦で三重の團や男子の車体v湧永戦で湧永の子安が速攻後の着地で傷めたシーン)
クリークモアには一日も早い快復をプレー復帰を願ってやまない

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3Qは先に鹿児島が1分半で6-3と走ってさいたまのタイムアウト
しかしすんなり突き放せられないのがバスケの難しさといまの鹿児島の立ち位置なのかもしれない。
タイムアウト明けにさいたまに走られてこのクオーターだけで3P4本決めて鹿児島がタイムアウト
しかし鹿児島もこのクオーターで26−17と走った結果がそのまま勝ちに結びついた。

今季は新型コロナウイルス感染拡大防止の中、
鹿児島レブナイズはシーズン途中での経営陣やHCの交代などもあり
かつてなく苦しいシーズンだったのは言うまでもない。
しかし、試合後セレモニーで中村剛社長は
650人 チケット完売のブースターの前で「来季は本気でB2をめざす」
指宿市総合体育館で大きなコミットメントを示した。

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来季は九州に新たに長崎ヴェルカもB3に参戦する。
21/22シーズンは
B1:琉球
B2:佐賀、福岡、熊本
B3:鹿児島、長崎が参戦する予定
この6クラブが切磋琢磨して近い将来B1のチャンピオンリングを手にする時を待ちたい。

試合後会見
鮫島和人HC
無事に5連勝で終われてよかった。
この5連勝はこれからのバスケ人生・人生で上でのステップアップになる。
来季は本気でB2へとの中村社長のことばで受けて自分も頑張りたい。

今日は昨日の振り返りをしたあと
この日で引退した福田惟吹のプレイを集めた映像をみんなで見た。
福田のため全員で戦えたと思うし、このような状況下でさいたまも最後まで戦ってくれた。

画像3自分たちの1年間の想いが伝わった
それぞれの課題に向かってほしい
HCとしての苦労はとにかく苦労しかなかった。
両立の難しさと自分のコンディショニング、対戦相手のスカウティングなど
寝る時間を削りながらやっていたがいい機会を頂いたと思う。
新会社になってスピード感を感じるが甘んじることなく
一社会人として子供達に夢を与えられるように。
そしてB3も群雄割拠になることは間違いない。
個人としてはHCの苦労を痛感した。HCは孤独な職柄だと思う。
HCとリーダーとして選手も理解して存在になりたいと思う。

(弊チーム脇田からの質問)
Q:来季はB3に長崎が参戦し九州ダービーになるがどのように感じるか?
(鮫島HC)
A:自分たちもB2(佐賀・福岡・熊本)を見ていて響きがいい。
サッカーJリーグのように自分たちも遅れを取れないよういずれ九州のクラブが日本一になり、九州をリードしていけるクラブを目指したい。

〔松崎圭介主将〕
Q:引退した福田選手について
A:彼がレブナイズだけではなくすごく体を張った選手だった。
彼の持ち味である泥臭さを持って戦ってくれたところは助けられた。

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今季限りで現役引退を決めた #59福田惟吹
セレモニーでの挨拶〕
まずこのような話す機会を頂いたチーム関係者のみなさん、レイベス、U15、チームメイト、ブースター、さいたまブースターの皆様に感謝します。
話すことは考えてこなかった。ここに立った時の自分の率直なことを話したかった。
本当に大卒後大阪で生まれ育ってから鹿児島でプロプレイヤーとして
たまにチームメイトと遊んで自分にとってプロ選手を目指すこと刺激的で最高な3年間でした。
この場に立って思うのは引退覚悟で実感はなくて最終節で数年勝てていなかったさいたまに連勝したのを見て後悔ではないが、この特別なプロのコートでプレーできることに対して少し進歩した。
でもプロは引退するが怪我を治して大阪に帰ってからは競技者として
家族と共にいろいろ話しながらゆっくりゆっくり自分の人生第2章を始めたい
鹿児島に来て見守って下さった皆さんほんまにありがとうございました。

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鹿児島レブナイズの宣伝部長兼ファンクラブリーダー れぶにゃん

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さ、来季は選手契約できるのか(笑)

そしてチアチーム『レイベス』

今季は5人そろっての活動ができなかったとのこと。また声を出して応援することもできないということで、どのようにブースターに応援して頂くかシーズン通じて模索していたとキャプテンのYu-kiさんはツイートした。

これはどの競技にも当てはまるが声援が何よりも選手の後押しとなる。コロナ禍の中でスポーツ観戦のスタイルも変化した20/21シーズンだった。
来季に向けてすでに戦いは始まっている。鹿児島レブナイズのさらなる飛躍に期待したい。

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