「中小企業、支援事業者のサポートツールを拡充」 マジェステ 早川友紀恵 /課題解決Pシーズン4振り返り
課題解決プロジェクトアンカー0→1チャレンジシーズン4のデモデイを行いました。シーズン4には5チームが参加し、半年間の活動で、それぞれが大きな成果を上げることができました。
マジェステ 早川友紀恵さん
参加の動機を教えてください
当社は法人向けに補助金獲得支援のコンサル・ITサービスを行っており、今後の新規事業を考えようとしていました。新規事業の検討にあたり、内容・ニーズ調査・資金調達等に課題があり、自社のみで行うよりも、外部の専門家の方に伴走いただくほうが意義のある内容が考えられるだろうと思い課題解決プロジェクトへの参加を申し込みました。
事務局の皆様との面談で、いくつかある課題のうち何が一番重要かとヒアリングしていただき、資金調達面とお伝えした結果、関西地域のスタートアップの資金調達に非常に造詣のある池田泉州銀行VCの辰己様にメンターとなっていただけることになりました。
どんな課題に取り組みましたか
新規事業内容のブラッシュアップ、大企業を中心とする企業へのニーズ調査、資金調達に向けた事業計画作成を行いました。
5社ほどの大企業を辰己メンターと神戸新聞社西様経由でご紹介いただき、対象領域における課題感やニーズ等、多くの示唆を頂くことが出来ました。その結果として、新規事業アイデアを何度か変更しましたが、結果よりニーズのある内容になったのではないかと思っています。
また、元々はベンチャーキャピタル等からの資金調達をはじめから行うことを想定していましたが、辰己様に相談に乗っていただくなかで、まずは既存事業の利益と、融資・補助金での資金調達により初期開発を進めることとしました。
6カ月の活動内容、活動の成果、今後の事業の展望・目標を教えてください
辰己メンターのアドバイスにより、6か月で、当初の課題であった、サービス内容の検討、ニーズ調査、資金調達に向けた事業計画の策定が一通り実施できました。
ご紹介いただいた5社の大企業インタビューと合わせて、この時期に20社の大企業等の方へのインタビューをさせていただいたことで、該当領域に様々なニーズを持つ企業やご担当者像が見えてきたことも非常に有意義でした。
また辰己メンターよりご紹介いただいた上場企業様との業務提携のお話も進んでいます。
事業計画の策定についても、我々にはないベンチャーキャピタリストの視点から辰己様にアドバイスをいただけたことで、投資家の目線を意識した内容にブラッシュアップできました。期限とゴールが定められていたことで、出口が解らなくなりがちな新規事業検討を、一旦クイックに密度高く検討できたことは、非常に有意義だったと思います。
今後は実際にサービスを立ち上げ、お客様にご利用いただきながらブラッシュアップし、PMFを目指す段階を進めていきたいです。
メンターはどのような存在で、どのような気付きを得ましたか?
ベンチャーキャピタリストとしてのご経歴が非常に豊富なことと、お写真のキリっとした雰囲気から、厳しい方に詰められることを覚悟していたのですが、辰己様は非常に優しくこちらに対して親身になってくださるメンターで、安心してプロジェクトに臨むことができました。
これまでのスモールビジネス型の事業と、今後行いたいと思っているスタートアップ型の事業の違いを強く意識させていただけたことは、事務局の皆様がVCとしてのご経験が豊富な辰己様をメンターにアサインくださったからこそだと思っています。
活動を終えての感想を教えてください
ニーズヒアリングを受けて何度も新規事業案を変更させていただいたので、いつ事業計画まで進めるのだろうと辰己様、西様にご心配をかけてしまいました。ただ最後には間に合わせますので!と納得いくまで事業内容を検討させていただき非常に有難かったです。
このプロジェクトは、事務局の皆様が企業に最適なメンターと丁寧にマッチング下さる点が本当に素晴らしいと思います。今後参加される方にも、ぜひオープンに自社の課題を相談されて欲しいと思います。
公式サイト
メンター
辰己 賢一
池田泉州キャピタル株式会社 常務取締役
1989年関西学院大学卒業後、池田泉州銀行入社。2001年より池田泉州キャピタルでベンチャー投資業務に従事し、VC活動20年以上。ファンド募集からディールソーシング、バリューアップ、エグジットまでの一連のプロセスを経験。投資(関与)先IPO社数は10社。関西VC業界における連携勉強会を15年以上運営しスタートアップ企業の成長支援をしている。
関西ベンチャーサポーターズ会議(近畿経済産業局)メンバー
大阪公立大学ヘルステックスタートアップスメンター
特許庁 事業計画等と知財支援のあり方に関する調査実証研究有識者委員
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