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机1脚からの挑戦 ヒトトバ×神戸電鉄プロジェクト出発進行

 ANCHOR KOBEの課題解決プロジェクト・アンカー「0→1」チャレンジ(アクセラ部門)シーズン2に参加したヒトトバさんと、同じく課題解決プロジェクト共創部門を展開中の神戸電鉄さんによるコラボイベントが、神戸市北区の神戸電鉄岡場駅で開かれました。畳一畳にも満たないテーブル1脚だけを置いてのイベントでしたが、関係者は大きな手ごたえを感じていました。北区の駅から世界へ。夢を乗せたプロジェクトが発進しました。

 

コーヒーをアピールするヒトトバさん

ヒトトバさんは、神戸の中心部でシェアキッチンを運営するスタートアップです。代表の榎本さんはコーヒー卸で働いていた前職の経験を生かし、スペシャリティーコーヒーの無料試飲会を企画しました。神戸電鉄さんは、駅舎の活用と駅周辺エリアの活性化を狙った「神鉄沿線モヨウガエ」プロジェクトを展開しており、その一環として両社がタッグを組みました。

 岡場駅構内のスケルトンテナント前に机1脚を用意し、榎本さんがお気に入りだというエチオピア・ウラガエリアのスペシャルティコーヒーを用意。電気もガスもない場所のため、抽出温度を低くし、抽出後、時間がたってからの方が薫り高いコーヒーに仕上げました。
 午前11時から午後3時までの約4時間の間に、駅の利用者や地元の方などが訪れ、37杯を提供しました。混雑する人手ではありませんでしたが、訪れた方々とじっくり会話しながら、お客さんの反応を感じ、濃密なコミュニケーションを図りました。


 関係者のコメントです。
 ヒトトバ・榎本代表
「ヒトトバの従業員は私 1 人です。 寂しく不安になることも多々ありますが、今ヒトトバは 3 店舗、そしてパートナーキッチ ン3店舗の事業者様が共感してくださり動いています。 さらにアンカー神戸様、大学の先生方、電鉄会社様を巻き込むところまできました。 コミュニケーション力不足、オーバーペースなところもあり訴求することが足りないことも感じました。これからは私自身のコミュニケーション力も磨いてさらなる高みを目指します。鉄道会社資産を、第三者が連携させてもらい企画実行できた例はかなり稀有のはずです。 実行まで持っていけたノウハウは大変貴重だと感じます、必ずビジネスとして昇化させたいと思いました」

 神戸電鉄モヨウガエ担当・西口氏
「毎度のことながら、現場には可能性しかありません。大きな話も最初の一歩は必ず小さかったはずで、神戸シェアキッチンのヒトトバ、代表の榎本さんの人柄はもちろん、気持ちや想いに惚れ込んで、必ず夢と希望になると、確信したからこそ、ここまで動き続けることができました。 これがスタート。そう思って突き進んだ数週間、どれだけ小さなことでも、やっぱりカタチになると充実感しかありません。この、たくさんの笑顔に出会うために、頑張ってきました。改めて考えると、私の仕事に対する原点だなと思います。 鉄道は「目的地に向かう乗り物」という役割以外に、「人を笑顔にできる」存在であると信じています。ANCHOR KOBEに出会わなかったら、きっとここまで私も成長できていません。今日も素敵な笑顔に包まれて、大成功な1日でした」

 

 ヒトトバプロジェクト担当 神戸新聞社・中川伸一
「約4時間、 試飲37杯 、テーブル上の装飾用で本来販売予定していなかった豆や瓶入りコーヒー濃縮液などの購入6組。これが少ないか多いかでいえば評価は人それぞれだろうが榎本氏は『しっかり目を見て会話できて、明らかに一人で生活されていそうな人とも話ができた。とても満足だ』と話されていた。ヒトトバんはこの催事の開催を目的としていたのではない。ここがスタートである。7月に行ったクラウドファンディングのヒトトバのテーマは「コミュニケーションから生まれる美味しさ」。これからもっと深刻になる地域の過疎化をシェアとコーヒー、そしてコミュニケーションで解決することはヒトトバの目標だ。これからは「ヒトトバAROUND神鉄」として他の駅で開催し、ホーム上でも開催する。そしてすでに別地域の鉄道会社から来ている取り組み提案、他全国のローカル私鉄へこのノウハウが伝播していくことを、そう遠くない将来に見ている」

 アンカー神戸は、会員さんの夢を載せたプロジェクトを応援し、伴走します。夢、ポジティブ、前向き、挑戦、起業、成長…。そんな意識にあふれた場でありたい、そうあらためて感じ、誓いを新たにしたイベントでした。
(まとめ:アンカー神戸GM 篠原佳也)


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