![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71719522/rectangle_large_type_2_8889785eef4f69330b064f7d0b9c69aa.jpeg?width=1200)
41歳で脱サラして、マンガ家になった「王様ランキング」作者から学んだこと
「王様ランキング」というアニメを見ました。絵本みたいな描画も、耳の聞こえない非力な主人公が強くなるストーリーもすごくいいんですが、
このアニメの超すごいところは、
「作者が、41歳で脱サラしてマンガを描き出した」こと。
アニメを見て、早速「脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで」をKindleで購入して読みました。作者の葛藤について描かれていて、かなり勇気をもらえる内容、そして漫画なので読みやすくとてもおすすめです。
色々学びがあったので、学びをまとめます!が、その前に作者がどんな人かを簡単にまとめてみます。
作者のこれまで
十日草輔(とおかそうすけ)さん。
23歳でマンガ家を目指すも、現実は厳しく(描いた読み切り30弱、500ページ以上)親の持ち家に引っ越し。26歳くらいまで家でゲームしながら漫画に打ち込む。その後、ファミレスのバイトなどを経て少しずつ社会復帰。PCなどが出てきて、フォトショップなどのデザインソフトを覚えてデザイン会社へ。しかし、上司からの一言ですぐ辞めてしまう。その後、WEBサイトというものを知り、勉強開始。イラストもサイトのために描き始める。マウスで書いた本が公募で大賞って出版されるも、出版社が倒産。WEBサイト制作は継続して、正社員に。41歳でペンタブレットを手に取って、退職して漫画を描き出す。43歳で「王様ランキング」単行本が出る。
6社くらい辞めているらしく、人とのコミュニケーションが苦手らしい。けれど、何か目標ができればそれに向かっていけるタイプの人だそう。作者いわく、デザインソフトを覚えたりサイトデザインをしたりするのは、漫画を描くという答えのないものと比べれば全然ラク、とのこと。
「弱点を少しずつ克服して、気づいたら簡単にできるようになっていたりするから、人間はすごい」的なことを言っていて、励まされます。そして、WEBマーケティングでの学びなどが、相手を考える練習になったと言っていて、どこで何が活きるかわからないというのも勇気づけられますね。
学び
■「やる気の維持」について
続けるため習慣化したらしく、就寝時間/終業時間/土日オフを決めていたらしいです。学校に行く感覚で、無理しない、妥協する、休む。と言った感じで、とにかく継続することに集中していたようです。
一切マンガに触れない時間も、インスピレーション湧くことに繋がったと書いていて、実際に王様ランキングを描き始める前に、溜め込んだ情報を整理時にインスピレーションが色々湧いたそう。
読者が離れてしまうのが怖くて定期UPできたのもあるとのこと。この本には書いてなかったけだ、アイデアを誰かに先越されるようなことを避けたい、というのもクリエイターの創造の動機としてよくあるらしい。
漫画家になりたいと目標を口に出す (言霊) ことも大事。
■ 「読まれるマンガ」を描くために
○ 読んでもらうために
イラスト投稿したが見られず…というときに重要なことは「ストーリー、キャラ立ち、続きが気になるまた見たいと思わせること」。例えば、キャラに行動させ、何を感じ、どんな反応するのかを考える。転んだ時に怒るのか、泣くのか、恥ずかしがるのか、その積み重ねがキャラを形にして読者はキャラを理解する。(実際にこのマンガでも最初にキャラのアクション多めにしている、と説明がある)
キャラを知っていると「ほっとけない存在」になるのかもしれない、というのは面白いなと思いました。芸能ニュースもその人知ってるから行動を予想したり期待したりする、親心的なものでもあるのかも、とのこと。
○ 知ってもらうために
EBマンガサイトやSNSで投稿するときは、自分が埋もれなそう、かつコメントの荒れてないところへ。毎日投稿で更なる反響も。(note も良さそう)
読者からのフィードバック(コメントなど)が改善につながる、マンガは人に見せてはじめて上達する。
何かを作っている人はずっと不安、だけど継続して発信していれば誰かが見つけてくれる。
○ ターゲットのことを考え尽くす
ターゲットを想定して、人物像をイメージすることも超重要。これは、デザイン思考的。UXデザインなどのユーザーファーストという考え方が、仕事で培われたんだと思います。
・共感を持ってもらう
・メリットを感じてもらう
・出だしで心を掴む
仕事は誰かが喜ぶことにやりがい見出せる。
徹底的に相手が喜ぶようなこと(メリット)考えること。自分の物語を押し付けるのでは届かない。
○ ネームの確認項目
人気漫画から学んだ、チェック項目。
ネーム(漫画の下描き)の段階で、ここは確認するようにしているらしいです。
・何を伝えたいか
・登場人物の個性が出ているか
・続きが気になる点はあるか
・テンポはいいか
チェック項目以外に、大事にしていることは、
・主人公に目標を持たせる(誰かが見たいもの実現)
・努力友情勝利
プロットはガッチリ組んでやってないらしく、終着点は考えているが基本行き当たりばったりだそうです。とにかく続けること。
とにかく、マンガ描くことに興味あるなら何歳からでも遅くないし、誰でも始められるからどんどんやってこうと思える内容なので超おすすめです。ぜひ!引き続き王様ランキングも楽しみだ〜
いいなと思ったら応援しよう!
![SEIYA|冒険と創造](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26620747/profile_d9278bed4fdf8589f9c22728f667c28e.png?width=600&crop=1:1,smart)