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神経因性膀胱(下部尿路機能障害)に対する看護

テレビのCMなんかでも、神経因性膀胱や過活動膀胱のクスリが取り上げられてたりするので割と馴染みのある疾患なのかな?と個人的には思います。

今回はそんな

神経因性膀胱

について少し触れていこうと思います。

神経因性膀胱とは、下部尿路機能に関する中枢・抹消神経の障害が原因となり、下部尿路機能障害が生じている病態の総称です。

腎臓から尿管を

上部尿路

膀胱から尿道を

下部尿路

と言いますが、要するに膀胱と尿道になんらかの障害が起きたことにより、排尿になんらかの影響が及んでいる状態を神経因性膀胱と呼んでいます。

排尿筋(排尿筋の収縮と弛緩)内尿道括約筋(内尿道括約筋の収縮と弛緩)自律神経骨盤神経と下腹神経により支配されています。

骨盤神経副交感神経S2〜S4が支配し、下腹神経交感神経Th11〜L2が支配しています。

また、下部尿路機能障害は主に2つ

①蓄尿機能障害

②尿排出機能障害

に分けることができます。

脳卒中では3〜5割、多発性ラクナ梗塞で約7割
蓄尿障害優位下部尿路症状を認めます。
排尿筋過活動が多いです。
(蓄尿相における排尿筋の不随意収縮)

パーキンソン患者の約3〜7割にも蓄尿障害優位の下部尿路症状を認めます。
排出障害を認める場合も少なくないです。
排尿筋過活動が多いですが、排尿筋低活動括約筋弛緩不全を認める事もあります。

パーキンソンの特徴でもある、
振戦 無動 筋固縮 姿勢反射障害
のうち筋固縮や姿勢反射障害の影響をうけているのかな?と個人的には考えています。

腰部脊柱管狭窄症患者の約3〜7割に下部尿路症状を認めます。
排出障害優位ですが、蓄尿障害も認めることもあります。
排尿筋低活動が約5割と多く、排尿筋過活動も1割程度認められます。

長々と書きましたが、、、
脳卒中にしても、パーキンソン病にしても、脊柱管狭窄症にしても

高齢者に多くみられる疾患

ですよね。

高齢者の患者さんと神経因性膀胱はとても関連が深い疾患なので、病態を理解した看護計画の立案、看護ケアの実践が頻尿の改善や排尿の自立につながると個人的には信じています。

トイレ誘導や、泌尿器系内服薬の調整を今までよりも頑張ってみようと思ってくれた方は

プチャヘンザ🙋‍♂️🙋‍♂️


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