ゆとりのあるスケジュールに頼りすぎるのよくない
私の本来の性格からすると、5分前行動とか絶対苦手なタイプだと思う。
でも自然と5分前行動となる仕組みが出来上がっていた。
我が家の時計の進みは、5分早かったのだ。
意図したわけでなく、ただ狂った時計を直すのが面倒というズボラを発揮しただけなのだけど、時計は5分以上狂うことはなく、1分1秒を争うような朝支度の際に役立ってくれた。
どう役立つかというと、20分に家を出ないといけないとして、時計が15分を指していたら「あと5分しかない!」と焦るのではないだろうか。
そんな時、我が家の時計は5分早く進んでいるため、実際は残り10分あるのである。
というわけで狂った時計の言うことを聞いて準備すれば、ちょっとギリギリだなと思っても余裕をもって行動ができる。
この時計は中々修理されることはなく、毎回「やばいあと○分しかない!…いや5分あるから大丈夫か」を繰り返していた。
だけど当然のこととして、人は慣れるとどんどん雑になる。
初めは新鮮に、○分しかない!と焦って支度してから実際の時間を確認して、意外と余裕あったなあと満足できる。
だが次第に、「あの時計狂ってるんだよなあ」と5分のゆとりがあることを前提として支度をするようになる。
だから我が家の時計はたしかに狂っていたけれども、全然遅刻してた。
余裕をもって建てた計画でも、自分自身が(まあ余裕あるし)と思ってたら全然守れないよなと思う。
締め切りを設定しても、ゆとりがあるからと言って破ることを許していたら、誰も守らない。
余裕をもったスケジュールはその通りに事が進んだら余裕があるのだと思う。
「いうて余裕あるし」的な感じで挑むと結局間に合わないことが多い。
最近翻訳業をしながらも締め切りを伸ばしてもらうことが多く、なんでだろうと考えた結果「猶予がある」という気持ちが邪魔をしていると気がついたので、気を付けようと思いました。