フリクションを探して三千里
最近また刺繍に凝りだした。
刺繍といっても私がやっているのはクロスステッチという、図面通りマス目に沿って✕字で縫っていくだけで出来上がるビギナー向けのもの。
というわけでロシアからキットを輸入。
ふてぶてしそうなリスの顔が気に入ったのでこちらをチョイス。
早速取り掛かり、一瞬で大失敗した。
原因はよく分かっている。面倒くさがって布に図案の目印をつけないで始めてしまったため、訳が分からなくなったのだ。
失敗に気がついたのは結構大規模に進めたあとだったのでもう取り返しがつかない。
きちんと目印をつけてから取りかからないといけないことに気が付いた私は、早速クロスステッチ用のペンを探し始めた。
韓国ではどうやら熱ペンという、ドライヤーをあてたら消えるペンで布に設計図を書いたあと、クロスステッチを始めるらしい。
だけどもにじむだの消えないだの評判はそこまで良くない。
買うしかないのかな~と悩んでいたところあることをひらめいた。
これってつまりフリクションペン?
日本語で検索してみると、やはり日本ではクロスステッチの図面をフリクションペンで書くのは結構一般的ぽかった。
フリクションペンならクロスステッチ以外でも使えるし買うしかないじゃん。
そう思い早速近所のARTBOXへ。
ARTBOXは韓国中で展開されている雑貨屋さん兼文房具屋さん。
日本の文房具はかなり優秀なので、ART BOXでもたくさん取り扱われている。
フリクションあるといいな~と思い覗いたけど、あいにく私の近所のARTBOXには置いていなかった。
ペンのためだけに外出をしたのに手ぶらで帰るのは悔しく、もう少し足を伸ばして小学校前の文房具屋にも行ってみることに。
明らかに小学生向けにレイアウトされている、背の低い陳列台を腰をかがめ必死に物色したけどフリクションがない。
フリクション以外の日本のペンはかなりたくさんあるのに、フリクションはどうして無いのか。
パイロットはあんまり韓国進出してないのかなあ等と失礼な事を思いつつ、なんとしてでもその日中にフリクションペンを手に入れたくなった私。
さらに30分離れた所にある文房具の問屋のような所に行くことにした。
迷いつつもどうにかたどり着き、膨大な数のペンから店員さんにフリクションペンを見つけてもらう。
1時間30分かけて出会ったフリクションペンに大喜びした私はすぐさま約960円で購入した。
家に戻り、刺繍布に試しがきしてからドライヤーをかけると面白いように消える。
無事フリクションという武器を手に入れた私は、今のところ失敗することなくクロスステッチを楽しんでいる。
ちなみにこの日記を書くにあたってフリクションを検索したのだけど、どうやら韓国の1番大手通販サイトで約600円程度で売られているらしかった。
わざわざ1時間半歩いて1000円近い値段で購入した私は一体…
ペン1本手に入れるのにここまであちこち歩き回る事って日本ではなかったので、海外ならではの体験をしたな~と思いました。