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【3-3 (1)】呼吸器系 - 気管・気管支 解説

↑ 解剖学マガジン記事一覧(目次)

【3-3 呼吸器系 - 気管・気管支】
第3章 呼吸器系 資料配付ページ(プリント・スライド)
【3-2(1)】気管・気管支 解説(このページ)
【3-2(2)】気管・気管支 一問一答
【3-2(3)】気管・気管支 国試過去問

【3-4 呼吸器系 - 肺】

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■1. 気管と気管支

呼吸器系-32-気管と気管支-SQ-図

💡気管のポイント💡
・第6頚椎の高さで始まる
(輪状軟骨の直下)
・食道の前を垂直に下行する
・第5胸椎の高さで左右の気管支に分かれる。
・気管軟骨は馬蹄形
・軟骨を欠く部分 → 膜性壁

上記のポイントはすべてとても良く出ます。しっかり覚えておいてください。

▶ 気管支の左右差

呼吸器系-32-左右の気管支の違い-表

💡気管支のポイント💡
・右気管支は太く短く垂直に近い
・左気管支は細く長く水平に近い
・葉気管支は左二右三

この気管支の左右差も、すごい良くでます。私は「右は太く短く垂直に近い」と幕の内一歩の右のショートアッパーを思い浮かべて記憶しました。右を覚えたら左はその逆なので、簡単です。

葉気管支の数は肺葉の数と同じです。左二右三。房室弁と同じです

▶ 気管・気管支と大動脈の位置関係

呼吸器系-32-気管・気管支と大動脈の位置関係-SQ-図

・気管の前方を大動脈弓が横切る
・左気管支は大動脈弓の下を通る 
・左気管支は胸大動脈の腹側を走る

問題でいきなり位置関係を聞かれると「あれ?どうだっけ??」となりがちです。「問題で出てきた時に、図で確認」この習慣づけでだんだんとイメージができてきます。

▶ 気管・気管支と大動脈の位置関係

【徹底的国試対策】3-3 呼吸器系 - 気管・気管支.013

心臓が中央からやや左にかけて存在
左気管支も心臓を越えて肺に行くために、水平に近い走行をとります。

▶ 気管軟骨は馬蹄形、軟骨を欠く部分は膜性壁

気管軟骨と膜性壁-SQ-図

・気管軟骨は馬蹄形
・軟骨を欠く部分は膜性壁
(粘膜と平滑筋の部分)
・気管膜性壁には食道が接する

<膜性壁の平滑筋>
交感神経
 → 拡張(アドレナリンβ受容体)
副交感神経
 → 収縮(ムスカリン受容体)

▶ 葉気管支・区域気管支・細気管支〜肺胞まで

呼吸器系-32-気管支から肺胞まで-SQ-図-絵のみ
呼吸器系-32-気管支から肺胞まで-SQ-表

細気管支から気管軟骨が欠如
死腔(解剖学的死腔)

鼻腔〜終末細気管支までのガス交換に関与しない導管域の容積(成人で約150ml)
・生理学的死腔

肺循環障害など肺疾患の際には、血液が環流してない肺胞の空気はガス交換されません。
このようなガス交換に関与しない肺の容積を加えたもの。

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