前置きというか言い訳というか
最近、若い頃に聴いていた曲が無性に懐かしくなることが増えてきました。歳を取った証拠です。その中でもあまり知っている人がいなさそうだけど共有しやすいものをご紹介してみたく思い、この記事を書いています。
今回は、2001年にアルバム「満ち汐のロマンス」でメジャーデビューしたバンド(彼女らをこう表現するのも少し違和感がありますが)、EGO-WRAPPIN'が1999年にインディーレーベルから発表した「Byrd」。時と共に意味合いや重みが変わっていく、いつまでも時々思い出して聴き続けたい曲のひとつです。
ここから先は実際に聴きながら読んでいただけると嬉しいです。
https://music.youtube.com/watch?v=uXLi-RadA-A&feature=share
発音がやや不明瞭な上、発表されている歌詞も文法的に隙だらけだったりするのですが、その辺りは知識と妄想とで補いつつ訳しました。
それではどうぞ。
Byrd/EGO-WRAPPIN’ 私訳
幼子のようにわたしを愛するあの人
誰も近寄れない 見られない 聞けない
僕らはどこにも留まらない とあなたは言う
あの人の言葉はとても落ち着く
嵐で眠れなくても
あの人はわたしを守ってくれる
わたしはあの人の気配を呼吸する
深くあなたの愛を呼吸する
地図の中に確固とある現実から浮足立つほどの愛
船で世界を巡ろう
わたしを支配して
どうかひとりにしないで
夢の海を離れるわたしたちの小さな船
孤独だった頃のことを思い出す
雨の中 ただ座っていたくはなかったのだと思う
わたしの愛から空気が失われたら わたしに穴が空く
これまでの歩みがわたしを押しつぶす
時間が愛を食べていく
いつの間に ひとりでこんなに遠くに来てしまった
頬がもうすぐ触れ合いそう
力を抜いて 少し落ち着こう
そして船で世界を巡ろう
夢の海を離れるわたしたちの小さな船
一緒に幸せでいよう 雨の時も日照りの時も
もしもわたしがわたしじゃなくて 見知らぬ通りを歩いていたとしても
わたしは必ずあなたを愛する
言葉にできない思いを大切に抱えて
わたしの時は永遠にあなたのもの
かわいいひと わたしを温めていて
時はすべてを変えてしまうから
夜の星々も朝には消える
わたしもわたしの道を生きないと
かわいいひと わたしを温めていて
春先の満月が 海の上にまるく浮かぶから
あなたの口づけは 微笑みは わたしに前を向かせる
あなたには わたしが月と話しているようにしか見えないだろうけど
一緒に幸せでいよう 雨の時も日照りの時も
弱い心のままでは強さなんて手に入らないでしょう
時々 幾日も幾夜も不安になる
あなたを愛しているから自分を許すなんて わたしにできるはずがない
わたしの時は永遠にあなたのもの
かわいいひと わたしを温めていて
時はすべてを変えてしまうから
夜の星々も朝には消える
わたしもわたしの道を生きないと
そして強くならないとね
かわいいひと わたしを温めていて
春先の満月が 海の上にまるく浮かぶから
あなたはわたしの人生を駆け抜けていったのね
わたしの時は永遠にあなたのもの