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横領犯 白玉ちゃん
“表現者” で在りたい橋本なずなです。
( ↑ 冒頭の挨拶、模索中です)
特に「これについて書きたい!」って思いがあるわけではないのだけれど、今日もWindowsのキーボードを叩いている。
20歳の頃の鬱な日々も、起業に燃えていた時期も、泣きながら書籍の執筆をしていた時も、このPCが私の相棒。
週末のモーニングが優雅なものであるというのは幻想だ。
本当は、平日勤務の社会人が非日常を求めてこぞって来店するからバタバタと客足が途絶えず、店内にはキッチンのタイマーと、トーストが焼けたことを知らせるチンッという音がけたたましく鳴り響く。
隣の席のオジサンの咀嚼音が、私の読書を阻んでいる。
私の仕事は曜日が決まっていないから平日に来ることもあるのだけれど、 “週末の” モーニングに一層惹かれるのは私も所詮はマジョリティなのだ。
ここ最近のnoteは図らずも毎日投稿になっている。
折角だから続けられるだけ続けたいし、少し前にあった話でも書いておこうか。
昨夜、iroha部のなかでも特に親しくしているメンバー 兼 友人と食事に出掛けた。
iroha部の活動以外で会うのは三度目になるだろうか。
一度目は食事とおしゃべりを楽しんで、二度目は私が働いていたカフェに遊びに来てくれた。
「 あ、そうだ。カフェのお仕事辞めたんですよ 」
ビールを一口飲んで、私は話し始める。
——— 大学の学費を稼ぐ為に、私はカフェでアルバイトをしていた。
勤務時によく一緒にシフトに入るのは、私より半年ほど後に入社した21歳のフリーターの女の子だった。
名前は “白玉ちゃん” とでもしようか。誰かが、彼女は肌が白く丸顔で、ふわふわした雰囲気だからとそう呼んでいた。
白玉ちゃんと私は歳も近く、仲良く働けていたと思う。
好きな人の話をしたり、お客さんの噂話で盛り上がったり。
『 なずなさん、今度一緒にカフェ行きましょうよ! 』
「 おー、いいね!お姉さんがご馳走してあげようじゃないか 」
そんな会話ができるほどには、私は彼女を可愛がっていた。
しかし8月の下旬、白玉ちゃんがレジのお金を盗るところを見てしまった。
その少し前から彼女がレジを触った時に限ってお金が合わないことがあり、不信感は覚えていたのだけれど。
いざ犯行の現場に遭遇すると、人って正常に頭が回らなくなるんだ。
私は咄嗟に店長に電話を掛けて判断を仰いだ。
そこから約一ヵ月後の9月半ば、白玉ちゃんと店長、経理部長との三者面談が行われ、彼女は罪を認めて解雇になった。
『 ご迷惑をお掛けしてすみませんでした 』
店を出ていく時、白玉ちゃんは私の前に立って浅く頭を下げた。
店に置いていた靴や制服を詰め込んだ膨れたリュックを背負って、彼女は去って行った。
リュックのほうが大きいのではないかと思うほど、
とぼとぼと歩いて行く彼女の背中はとても小さく感じられた。
「 えっ、に、20万?! 」
『 しっー!・・・私も驚いていますよ。 』
その後、私は店長から白玉ちゃんが盗んでいたとされる総額を聞いて吃驚の声を上げる。
厳密には概算で、それより多いかもしれないし少ないかもしれないと言う。
けれどそれに同意している以上は、彼女には “それくらいは盗っただろう” という自覚があったことが分かる。
私はもう一度、思い返した。
好きな人の話をして照れていた姿を、お客さんの噂話をして笑い合っていた日々を。去って行くあの小さな背中を。
「 ってことがあって、もうなんか人を信じられなくなりました… 」
『 それはつらかったね。ホントよく頑張ったと思うよ 』
友人の言葉が心に沁みる。
大したことではないと言われるかもしれないけれど、私はこの一件で確かに精神をすり減らしていた。
ここ数日の不調がすべてそのせいだとは思わないけれど、育んでいた愛情と築いてきた信頼が突然崩れることは、こんなにも苦しさを伴うものなのだと改めて思い知った。
私だって定期的に大義を見失うし、心に決めた自分との約束をノリと勢いで破ってしまうほどには最低な人間だけれど、
越えちゃいけない一線だけは何としてでも守っていたい。
私はまだ正しい人間でありたい。
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