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起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。


「 まず、なんか言うことあるんじゃないの? 」

『 あの… なずなを、傷つけてしまって申し訳ありませんでした 』


またもう一度、彼と会うことになるとは思わなかった。

電話したのは私。
LINEはブロックしていたけれど、InstagramのDMでメッセージが来ていた。昨日のnoteについて。
彼のメッセージは相変わらずの"超"長文(×4)で、まるでレシート。
理論立ててそれっぽいことを書いていたけれど、それを見た時、私は思ったの「 こいつ、私のこと大好きじゃん 」って。

その日の夜、近所のお店で飲んでいて ——— 私は彼に電話をかけた。

『 ・・・は、はいっ 』

「 おーっ、ほほ、出た出た 」
「 今さ○○で飲んでんやけどー、来るぅ? 」
『 えっ… い、い、行く、行く! 』
「 へぇ、ほんまに? 」
『 あ、うん、行く、けど待って電車・・・いや、とりあえず向かう 』
「 おっけぇ、じゃあ待ってるねー 」

『 あっ、ちょっと待っ 』


彼が来たのは翌朝、始発。
夜、電車で2時間揺られる距離をタクシーで向かおうと思ったけれど運転手さんに断られたらしく、結局、始発が動くまで待つしかなかった。

が、電話のあと私は深くお酒に酔って、彼が来るとか来ないとかは遠い記憶になっていた。


「 うっ.… 」

朝、目が覚めて、身体のなかに残るお酒に気持ち悪さがこみ上げる。
そのうえスマホを開けば、数日前に縁を切ったはずの彼から『 大阪に着いたよ 』と連絡が来ていた。

「 うっわ、最悪 」

思わず頭を抱えた。

どうしよう、と思った。

昨夜は酔った勢いで電話をかけたものの、今となっては会いたくない。
でも彼は既に大阪に来ていて、私が来ることを待っている。


悩んだ挙句、一先ず会って話をすることになった。話すことなど私には何もなかったけれど。


『 どうも 』


1週間ぶりくらいに彼を見た。何も変わっていなかった。
私はといえば髪を伸ばして、長いネイルを付けて、完全に別人。

「 まず、なんか言うことあるんじゃないの? 」

『 あの… なずなを、傷つけてしまって申し訳ありませんでした 』

それからランチを食べながら、私は彼の話を聞いた。

『 俺の勝手な解釈でなずなを傷付けてしまった 』
『 なずなのような素敵な女性を手放したのは間違いだった 』
『 もう一度チャンスが欲しい 』

要約するとつまりそういうこと。

『 俺はなずなのことが好き 』
「 私は嫌い 」

「 だって私は… 」

「 あなたは今も愛だの恋だのって話をしてるけど、この問題はそういうベクトルの話じゃない 」
「 だって私は、もう、人を好きになるのが怖い 」
「 きっとまた傷付けられる、痛い目を見るのはいつも私やもん 」


『 その… 俺にできることはある? 』


「 じゃあ ——— 私を襲った男のこと、殺せる? 」



「 冗談だよ 」



それから私たちは大きな公園のなかを歩きながら話をした。私はラテを、彼はチャイティーラテを片手に。

( 後編につづく: https://note.com/anatanoibasho/n/nc0a4a57c3b68

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