大阪京都旅行エッセイ(草稿)
はじめに
旅行の道中、ゲンロン14の影響を受けてエッセイに残そうと思ったが、途中で力尽きた。GPT-4も使っているため、自分の意図と違う部分も残っているかもしれない。
一旦公開をして、改稿していきたい。
エピソードを箇条書きにしたリストはこちらのブログに載せている。
2023/11/05 大阪京都旅行 : Seri's Blog (livedoor.blog)
エッセイ
東の空が淡い光で徐々に明るくなる中、昨日の余韻と微かな眠気を抱えて一日が始まった。昨夜の熱戦を繰り広げたボーリング大会と、思いがけずに開かれたピザパーティーが残す心地よい疲労感を抱えながら、今日の毎週恒例の進捗報告には、いつもとはない密かな興奮が込み上げてきた。研究とは別の冒険に出る今日は、日常と比べても一層タイトに感じられた。いつもより早く家へと帰り、わずか30分で旅の支度を終える。リュックに荷物と期待を詰め込み、門出を告げる。
コメント
芦原温泉駅からサンダーバード32号に身を任せ、私の旅ははじまった。車窓からの風景が期待を膨らませ、耳には故谷村新司さんの「北陸ロマン」が流れ、旅のセンチメントを色濃くした。手には「ゲンロン14」をepub版でkindleに仕込んでおり、久々のゆっくりとした読書の感触と新たな視点への喜びと旅のわくわく感が混じる道中。なぜゲンロン15が発売されたのに、14を読んでいるのかは察してほしい。
今庄を過ぎると心はこの土地に住んでいた友達を思い出し、自治体違いの武生のJAの看板がある不思議さに頭を悩ませる。そして湖西線は、風光明媚な琵琶湖沿いを進む。夜がふけるなかで、日常に佇む湖は、地元の人々にとっての関係性の深さを感じさせた。自らも海岸に近い地で暮らしているが、毎日海を見るわけではない。だが滋賀県民にとっては、その日常がまた違うのかもしれない。電車が大津を過ぎ、京都が近づくわけだが、その距離の近さに驚愕した。そして、デザインが異なる個性豊かな一軒家が点在する街の風景を目にし、こうした多様性が同じ日本の一部であるという事実に一貫性と不思議さを感じた。
大阪駅に到着したのは18:09。多くの店が20:00には閉まるため、時間はあまりなく、急ぐ必要があった。人波に乗って御堂筋線へと進み、迷いながらも何とか暁の広場?方面にたどり着き、地下へと降りた。母は現金タイプのロッカーにキャリーケースを預け、ICカードのない妹は切符を買う必要があるために梅田で一時的に別れた。
御堂筋線でなんば駅へと向かう。なんば駅へと足を運ぶ理由は、東の秋葉原、西の日本橋と称される大阪日本橋にある電気街とオタロードの魅力に引かれたからだ。目指すはアニメイトとPC系のショップ、そして少し営業時間が長いビックカメラだ。夕飯に関しては、面倒さを避けて徒歩の途中の吉野家で済ませることに。店内で働く海外の方が2人以上いたのが印象が強く残った。否、注文時の店員さんの声に自分のリスニング能力が追いつかないことに、改めて気付かされたので覚えているのである。少し待ち、牛丼・サラダセットが到着すると、牛丼のつゆが少ないことに気付く。次回は「つゆだく」で注文すべきだなと思いを馳せる。
電子の都、大阪日本橋に降り立った私は、早速アニメイトを目指した。近づくにつれ、見えてくるキャッチの声は秋葉原を思い出させる。夜の帳が下りるこの時間帯だからというのもあるのだろうか。私は、大阪にもキャッチがたくさんいることを知らなかった。そんな中、スルスルっと避けていき、アニメイトの店内に足を踏み入れる。1階と2階は一般のアニメグッズが並んでいたが、今回の私の関心はもう少し同人な場所にあった。3階の中古販売のらしんばんをぶらつきながらも、同人誌から商業までの幅広い商品に目を惹かれるが、結局は何も手に取らず。いざ4階へ。メロンブックスで久しぶりに同人誌の温もりを感じ、その喜びに浸る。ここ最近はコミケや同人誌のショップに行けていなかったから、この雰囲気が懐かしく愛しい。ここでの唯一の戦利品は、普段のネットサーフィンでは見つけられないような同人誌だった。このような出会いの体験をすると、同人誌即売会にまた行きたいという気持ちが再燃した。
続いてほぼ向かいのパソコン工房へ。ここでは急いでいたため、眼についたものを速やかに確認するに留まったが、Windows 11対応の中古PCの価格が思いのほか安いと感じた。なぜなら、Windows11対応のものは中古でも高い印象があったからだ。よく考えれば、intelの最新世代は第14世代に対し、Windows11対応は第8世代からだ。要するに6年前のパソコンということになる。これが資本主義の時の進歩。
続く、駿河屋は予想外に場所が近く、そこでも目を輝かせる時間が降ってきた。1階では新旧のゲームが共存し、奥に進むほど時代が遡る。一種の歴史体験のようだ。3階ではアニメグッズに目を輝かせ、私はここで、この前上映された映画『ゆるキャン△』の公式ガイドブックを手に入れた。その購入は来年のゆるキャン△3期が待ち遠しい私への前祝いのようなものだった。4階には同人ゲームもあったが、家族とホテルが同部屋ということもあり、初エロゲは自重することにした。
次に向かったビックカメラでは、様々な電子製品に目に映した。前から使ってみたかった掃除用スライムを購入し、気になっていたlogicoolのトラックボールマウスやRealForceのキーボードにも手を伸ばした。実際に使うイメージが湧き、仕事道具は触ってみないと評価できないことを思い知った。ゲーミングコーナーのグランツーリスモスポーツのハンドル操作体験は、新たなゲーム体験だったが、車のギアの変更の仕方が分からず、ライバル車の姿が小さくなってしまった。8階のアウトレットコーナーでは、人が少なく日本シリーズを放映しているテレビに目を奪われた。試合はまだまだ盛り上がるところだったが、旅の疲れと明日への予定を考え、ここでの滞在を切り上げることに。
帰路、御堂筋線で梅田へ戻る際に、案の定、母がロッカーの位置で迷子になるというハプニングの電話がやってきた。しかし、その迷子は大阪駅の地下ダンジョンの怖さを知る機会となった。ロッカーを発見し、ホテルへの道すがら、ダンジョンのデバフのごとく、GPSが正確な位置を捉えきれずに少し迷ったものの、それもまた旅の思い出となるだろう。
準迷子になりながら、意外にも地下から直通の入り口に辿り着き、少しの驚きに見舞われる。そのままB1からのエレベーターを待ちながら、日本シリーズの速報でいつの間にかの阪神の大逆転で一笑い。
フロントがある階に上ると、そこには茶室が登場する。やけにオープンな空間で、妹に諮問するも「普通」というと言われる。私は千利休の時代から進めていないのかもしれない。部屋に行き、福井では見ることのできないWBSの放送を純粋に楽しむ。ホテルで高級ホテル特集が画面を飾り、テレ東がない福井県民は羨望を覚える。
明日の京都行きの計画を練りながら、梅田の夜の喧騒に心地よくはなく、包まれた。明け方まで続く緊急車両のサイレンや車のエンジン音は、この街の生きる証だ。うるさい。
USJは早朝から人であふれていた。既に入場待ちの列は園の外にまで及んでいて、人々の期待感が空気を震わせていた。しかし、開園直後にして、待望のニンテンドーエリアは既に予約で一杯。フライングダイナソーでは、待ち時間の長さと視界の限られた経験が印象的だった。フライングダイナソーは眼鏡が基本禁止なのだ。もはやモザイクと言える視界とともに、ジェットコースターに乗り込み、あまりのスリルにバーを必死に握った。
貞子のアトラクション(スペース・ファンタジー・ザ・ライド)では、意外と短時間で入場できた。なんと10分。理由としては空いているのではなく、構造の問題だ。他のアトラクションのシングルライダーはしっかりとレーンがあるが、こちらはスタッフに伝えないといけないので初見では気づきづらいのだ。その後はスパイダーマンにも乗り、その後はショッピングの時間。ディズニーで帽子を買った思い出が蘇り、マリオの帽子に一抹の感慨を覚えつつも、お土産を選んでいく。
次の目的地である万博記念公園に到着すると、遠くにそびえる太陽の塔が私たちを出迎えた。その姿は、そこに刻まれた歴史の重みを現代に伝えるかのようで、シャッターを切らずにはいられなかった。しかし、公園の入口では人々の長蛇の列が進まず、やむなくララポ方面へと足を向けた。観覧車に乗りながら、昼下がりのアイスを手にする贅沢。遠くの列を見下ろしながら、進まなかった列の仕組みを理解し、パナソニックスタジアムの近くに様々なスポーツ施設があることにも気付いた。テントやアトラクションが並ぶ光景を眺めながら、かつての万博の盛況を想像し、都会の一部としての公園の姿にも思いを馳せた。
万博記念公園の訪問はいわばリハーサル。次に来る時は、繁忙期を避け、もっとじっくりとこの場所と向き合いたいと感じた。南茨木に戻り、次なる目的地である京都への列車に乗り込む。隣りの家族は、子供が向かいに見えた新幹線に興奮しており、その純粋な喜びが私にも伝わり、同じようにワクワクした。偶然目にしたちいかわの阪急電車も、一風変わった光景として心に残った。
京都への移動では、バスの混雑に圧倒されつつ、目指したツラッティ千本へ。しかし、そこは祝日で閉館というアクシデントに見舞われ、原付で去る地元の人を横目に急遽北野天満宮へと向かうことに。狭い路地や普段見かけない家々、富裕層の知るかもしれない店々が立ち並ぶ。ハプニングはあったものの、観光地ではなく、京都の暮らしを垣間見ることができたのは、意外なほどの豊かな体験だった。
旅は思いがけない発見と再挑戦の連続。万博記念公園にしろ、ツラッティ千本にしろ、いわゆる繁忙期を外した時に再び訪れることで、より深くその魅力を味わいたい。次は違う顔を見せてくれるだろう京都に、私の思いはすでに向かっている。
北野天満宮に足を踏み入れると、その広さと落ち着いた雰囲気が、東京の鳩森八幡神社を彷彿とさせた。マイナーな入り口から入ったため、最初は寂れた印象を受けたが、境内に足を踏み入れると、そこは活気に満ちていた。お参りをして、様々なお守りを眺めながら、正月でもないのにバイトの方々の忙しない様子に一抹の同情を覚えた。刀剣乱舞コラボがあったことや、もみじ苑での紅葉イベントが行われていたが、時間と費用の都合で断念。撫で牛には二箇所で出会い、本殿を囲うもん内側で撫でたが、ご利益の違いはあるのだろうかと疑問に思いながら、屋台から漂うお祭りの匂いに誘われた。
風俗博物館の道中、浄土真宗の施設の前を通り、少し怖い雰囲気を持つおじさんの姿に一瞬息をのんだ。目的地へ期待を膨らませたものの、こちらもまた休館日で足を止めざるを得なかった。時は午後3時を回り、次なる目的地であるニンテンドーキョートへと向かうが、そこも整理券が必要で入場できず、四度目の「再訪を誓う」。
タクシーでの帰路、運転手との会話はこの旅の潤いだった。新幹線やゲームの話で盛り上がり、京アニショップへの道中、彼の言葉が私の心に残った。店内では『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『響け!ユーフォニアム』の世界に触れ、キャラクターの楽器を間近に見ることで、アニメの現実感をより深く感じた。
意外にも時間に余裕ができたため、予定より早めの電車で帰途につくことに。この旅は、計画通りに進まなかったり、訪問に失敗したりと挑戦の連続だった。だが、そこには新しい発見と、再びこの地を訪れる理由ができた。次に来るときは、今回見逃したものたちとしっかり向き合いたいと、京都の街に約束をする。
この旅の総括としては、詰まった日程とは言え、多くの発見と想い出を得たことは確かだ。失敗したことも多かったが、それが次へのステップとなり、再挑戦の意欲をかき立てている。次回の京都は、さらに色鮮やかな物語を私たちに提供してくれるだろう。それまでの期間は、期待と準備の時間となる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?