ロックダウンしたNZはLevel 2でウィルスと共存する道を選んだ
わかっている。いい加減、このマガジンもおひらきにしようと思っている。思ってはいるのだが、さりとて書かずにはいられない状況も日々アップデートされる。こうなりゃヤケだ。書きたいときに書くぞ。
5月7日のニュージーランド、新規感染者数は1名、死者0名、累計総感染者数は1489名で、そのうち1332名(89%)がすでに回復した。Level 3になって9日が過ぎた。
次段階のLevel 2への判断を5月11日に控え、昨日(5月7日)、政府がLevel 2に移行した場合の制約を説明した。
悪質な誤訳記事
昨日の会見をふり返る前に、ひとつ触れておきたいニュースがある。日本のニュースだ。
もう、一目で不誠実な記事だとわかる。記事にはこうある。
爆発的な感染拡大の回避に成功し、アーダーン首相は「(コロナとの)闘いに勝利した」と宣言した
「不用意なウイルスの拡散を防ぐため、一層の警戒が必要だ」と述べ、慎重な言い回しに終始した。また「経済的な打撃と闘うためできる限りのことを実行する」と経済再生に意欲を示した。
問題は、太文字の「闘いに勝利した」なる部分だ。私はまたひっくり返りそうになってしまったが、アーダーン首相はそんなこと一言も言っていないのだ。念のため27日の会見を見直して見たが、やはり言っていない。
おそらく、次に示す、動画の6:42くらいからの一説の太字部分を「意訳」したのだろう。私にいわせれば誤訳に等しい。
It's been nearly five weeks living and working in ways that just two months ago, would have seemed impossible, but we did, and we have done it together.
これまで5週間近くのあいだの生活や仕事のやり方は、2ヶ月前には到底不可能だと思われました。しかし、我々はやりました。それも「一緒に」やり遂げました。
ロックダウンをやりきった、と言っているだけで、コロナに勝利したなどとどこにも書いていない。だいたい、彼女のこれまでの言動を見ていれば、やすやすと「我々は勝利しました」などと言うわけがないだろう。この記事を書いた「シドニー時事」の記者は、オーストラリアにいるのに英語ができないのだろうか。そうでなければ、悪質で意図的な「釣り記事」と言われても仕方がない。
TVタックルも
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